朝宗川のコウライドンコ

동사리(ドンサリ 和名コウライドンコ Odontobutis platycephala)
동사리(ドンサリ 和名コウライドンコ Odontobutis platycephala)。
なんのことはないドンコなのだけど、実はこの동사리、我が家の近くを流れている조종천(ジョージョンチョン 朝宗川)でわしがゲットしたのは、実はこの個体が初めて。


というか、まずは、すみません。生きてます。
長かった冬も過ぎ、氷も解けて、ぼちぼち桜が咲き出したこの季節。でもまだ本格的なフィールドワークに行けておりませんです。行ったとしても、本当に近所で我が家のデルヘッジ様の生命維持のためにさくっと取ってくるばかりで。
いやー本当に申し訳ない。というか、自分もそろそろどこか行って魚に出会って「おおおおおっ!」と叫びたいです。

ちなみに、この辺とかこの辺とか、少しずつ改定してます。


ともあれ、話を戻すと、この동사리、昨年10月に近所でゲットした。「ご近所ガサガサ」と称していくつかブログ記事が上がっているが、その場所だ。
そのときには、体長5センチに満たないくらいの大きさだったのだけど、我が家で一冬越す間に、デルヘッジ様用の食料をつまみ食いして、こんなになっちゃった。体長にしても2倍以上大きくなって、完全に成魚の体型。

この写真を師匠の運営するカフェ(インターネット同好会のようなもの)にアップしたら、師匠がこの「腹」を見て、産卵期ではなくて「ご満腹」の様子を指摘し、何を食べてたのかな~と振ってきたので、わしもついつい、「主に줄납자루(ジュルラプジャールー 和名チョウセンイチモンジタナゴ Acheilognathus yamatsutae)を……^^;; ; ; 」と書いたら、このブログでお馴染みの「世界を駆け回るタナゴ釣り師」井上さん、「동사리 나쁜놈!! (ドンコ、悪い奴め!!)」と怒り出しちゃって。一同笑わせていただきました。

今まで、我が家の近所を流れる조종천では、얼룩동사리(オルルクドンサリ 和名セマダラドンコ Odontobutis interrupta)しか採集したことがなかった。これは조종천の本流をはじめ、その支流でもそうだった。조종천は北漢江の支流で、조종천と北漢江との合流地点のすぐ上流側にダムがある。で、そのダムの上流側にある北漢江の支流では、가평천(カピョンチョン 加平川)、홍천강(ホンチョンガン 洪川江)、미원천(ミウォンチョン 美原川)にて採集経験があったが、南漢江や臨津江を含めた漢江水系ではあまりお目にかかったことがない。금강(クムガン 錦江)、섬진강(ソムジンガン 蟾津江)、낙동강(ナクトンガン 洛東江)とその支流では早瀬でよく出会っている気がする。


わしは以前、北漢江のダムより下流では、동사리が生息しないのではないか、という仮説を立てたことがある。それを覆した一個体だ。
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イムジン河を越えて更にその北をガサガサ 撮影タイム

前回の続き。

撮影タイムの前に、まずわしが川に行ったときの段取りを説明すると、水が緩やかに流れ、岸近くでもそこそこ深さのある場所をベースキャンプとして選び、そこにタモ網を置いて固定し、これを生簀としている。
前回もちょっとふれたことだが、臨津江とその支流は増水するととんでもなく水位が上がる。要するに水位の上下の激しいところと言えるわけだが、それは増水に限った事ではない。

で、撮影タイムを始める際に、生簀にしているタモ網の中で魚たちが密集しすぎてアップアップしているのに気がついた。わしが魚をとりすぎた訳ではない。要するにタモ網が仕掛けてあった場所の水位が下がっていたのだ。
そして、いきなり撮影タイムの後の話になって申し訳ないのだが、撤収して帰る際に、わしが川岸からベースキャンプに行くまでに渡った流れ、しかもそこで魚までとれていた場所が干上がってしまっているのを見た。

20120604165655.jpg
いやはや、すごいところだな臨津江の近くというところは。ここって3メートル以上の川幅があったところなのだけど、5時間半で流れが干上がってしまうのか。河口から70Km以上さかのぼったところだから海の潮の満ち引きの影響を受けているとは思えないし。


気を取り直して撮影タイム。
今回のメインは、Gobiobotia3兄弟だ!!

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tag : Gobiobotia

줄종개(ジュルジョンゲェ Cobitis tetralineata)

今回は줄종개(ジュルジョンゲェ 和名不明 Korean striped spine loach = コウライスジシマドジョウ? Cobitis tetralineata)について。

줄종개(ジュルジョンゲェ 和名不明 Korean striped spine loach = コウライスジシマドジョウ? Cobitis tetralineata)

줄종개(ジュルジョンゲェ 和名不明 Korean striped spine loach = コウライスジシマドジョウ? Cobitis tetralineata)

概要
大きさは約10cm。体は細長くて横に若干平たい。側線は不完全で胸びれの基底を越えない。尾びれの後端はほとんど直線。雄の胸びれ基部の骨質盤は円形。体側には2筋の茶色縦列紋があって、その間に薄い不連続的な線がある。背びれと尾びれには暗褐色縞が2~3個あり、尾びれ基点の上側には1個の黒色斑点がある。河川中流の流速が緩やかできれいな河川の砂底で生息し、卵を産む時期は6月と推定されるが生活史はまだ明らかになっていない。韓国内では蟾津江にだけ棲息している。 日本にも分布する。

……と「韓半島生物資源ポータル(政府機関)」に書いてある。翻訳はわし。2010年12月にアップされた概要だけど、日本にも分布するって本当かなぁ?

この줄종개に出会ったのは、2009年に久しぶりに師匠と一緒にガサガサしに回って、初めて行った蟾津江の本流で網にかかったのが最初。そのとき撮った写真がここにある2枚の写真。

줄종개(ジュルジョンゲェ 和名不明 Korean striped spine loach = コウライスジシマドジョウ? Cobitis tetralineata)

このときは正直言うと、このドジョウよりも왕종개(ワンジョンゲェ 王條鰍 和名ナガシマドジョウ Iksookimia longicorpa)のほうにエキサイトしててねぇ……。なんだスジシマじゃん。韓国にもいるもんだなぁ。でもとてもきれいな個体だなぁ……と思った。

そのあと、韓国のCobitisについて多少の知識がついたときに、줄종개という魚種は蟾津江の水系にしか生息しないのだという事実に「しまったぁ!」と思ったものだった。

さらに、おいかわ丸さんから줄종개の写真を持ってないかとの問い合わせがあり、写真を送ったりしたけれど、お役に立てたのかどうか。

この줄종개の特徴はというと、学名の"tetralineata"で分かるとおり、とても長い長さで四本線が連続しているということにある。前回、줄종개がたくさんとれたので、今回はじっくりそれらの写真を撮ってみた。

それで、ここから先はその写真ばかりになる。ドジョウマニアの方や研究者の方以外には面白くないかもしれないのであらかじめご了承いただきたい。

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tag : 줄종개

北漢江水系のニセヨーロッパタナゴ

先日、とある研究職の方(韓国人の方)とちょっとしたやり取りがあったのだが、初対面であるその方がわしに対していきなりこのような事を述べられた。

한강납줄개(ハンガンナプジュルゲェ 漢江납줄개 和名ニセヨーロッパタナゴ Rhodeus pseudosericeus)を北漢江水系で最初に発見した人ということで、専門家的な見識をお持ちとのこと」

えー!!(@_@)
なんですかそれ??本当ですかそれ??



いや、自分でも確認が取れないのだけど……



でもそんな話が出てくるとしたら、どう考えても師匠がらみしか考えられないわけで。

それで、ちょっと「北漢江水系の한강납줄개とわし」ってことで、過去を振り返ってみることにした。

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tag : 한강납줄개

韓国タナゴの特徴とその分類

韓国に生息するタナゴの同定ができなくて、いろんなところから資料を集めて同定のポイントとなりそうなところを資料にまとめていたのだが、今回これを公開してみようと思う。
以前は同定の難しい魚はみんな師匠に丸投げしていた。しかしいつまでも師匠を頼りにしっぱなしというわけには行かないのでな。それでこの資料を作った。
これを自分で作ってからというもの、だいぶタナゴの同定のスキルがあがった。しかし冬の同定(特に稚魚)とか、幼魚なら납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus → Tanakia lanceolata)と납지리(ナプジーリー 和名カネヒラ Acheilognathus rhombeus)と큰납지리(クンナプジーリー 和名オオタナゴ Acanthorhodeus macropterus)と가시납지리(ガシナプジーリー 和名チョウセントゲタナゴ Acanthorhodeus gracilis → Acheilognathus chankaensis)の見分けとか흰줄납줄개(フィンジュルナプジュルゲェ 和名タイリクバラタナゴ Rhodeus ocellatus ocellatus)と한강납줄개(ハンガンナプジュルゲェ 漢江납줄개 和名ニセヨーロッパタナゴ Rhodeus pseudosericeus)の見分けはいまだ難しい。成魚に至っては임실납자루(イムシルラプジャールー 任実납자루 和名不明 Seomin bitterling = ソムジンボテ? Acheilognathus somjinensis → Tanakia somjinensis)と칼납자루(カルラプジャールー 和名コウライポテ Acheilognathus koreensis → Tanakia koreensis)の同定はもうフィーリングとしか言いようがない。
また今回写真を入れながら、각시붕어(カクシブンオ 和名ウエキゼニタナゴ カラバラタナゴ Rhodeus uyekii → Rhodeus sinensis)や납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus → Tanakia lanceolata)は割とよく採集したと思ったのだが特徴をしっかり捉えた写真を撮っていなかったことに気づいたり、やはり큰납지리(クンナプジーリー 和名オオタナゴ Acanthorhodeus macropterus)や가시납지리(ガシナプジーリー 和名チョウセントゲタナゴ Acanthorhodeus gracilis → Acheilognathus chankaensis)は資料不足だということに気がついた。これからもさらに精進しなければならないと思った次第。

以下の表は、「韓国の淡水魚とその和名」とは並び方を変えてみた。魚類学の分類法に従った並び方にしてみたのだが、やっぱり自分としてはちょっと探しにくいかも。それから、分岐軟条の数については分布図っぽくつくったほうがよかったかなとか、いろいろ思うところがあるけれど、ひとまずこれで韓国に生息するコイ目・コイ科のタナゴ亜科が整理できたということで。

 
※2011年5月17日、文字化け等を起こしているところを修正
※2011年6月6日、満州魚類誌の記載を採用

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プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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