「東江(トンガン)」というところ

今回の記事は、「仕事のついでに平昌(ピョンチャン)深夜ガサガサ」のおまけです。


その深夜ガサガサを強行した翌日というかその午前中あたりから、天気予報で言われていたとおりに雪が降り出した。積雪は3センチ程度と大したことはなかったのだけど、평창(ピョンチャン 平昌)というところは標高が400メートルくらいあり、峠道に限らず道は常にアップダウンを繰り返すようなところなので、雪は侮れないのだ。

そしてその次の日は朝から晴れ渡った日となった。職場の職員全体で、とある場所に移動する途中で「동강(トンガン 東江)」と呼ばれる地域というか川の流域を通過した。

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なにこれすんげぇ綺麗。

漢江はわしの住むところから30キロほど南の양수리(ヤンスーリ 両水里)というところで北漢江と南漢江とに分かれるのだが、南漢江はそこから遡って양평(ヤンピョン 楊平)、여주(ヨジュ 驪州)、충주(チュンジュ 忠州)、단양(タニャン 丹陽)を通り、平昌の南にある영월(ヨンウォル 寧越)というところで大きく東西に二股に分かれる。西に分かれたほうは서강(ソガン 西江)と呼ばれ、実際の河川名としては평창강(ピョンチャンガン 平昌江)となるのだが、東に分かれたほうは동강(トンガン 東江)と呼ばれる。実際の河川名はこちらが南漢江だ。
もうちょっと厳密に言うと、東江と呼ばれるのはこの영월で分かれたところから정선(ジョンソン 旌善)に至るまでの山間の一帯をさす。南漢江自体は정선からさらに遡り、임계(イムギェ 臨渓)というところから南に下って태백(テベク 太白)の北に位置する검룡소(コムリョンソ 倹龍沼)と呼ばれる湧き水が発源地とされるのだけど、実は釜山を河口として慶尚南北道を流れる낙동강(ナクトンガン 洛東江)の発源地もまた太白にあったりする。ちなみに日本海側の삼척(サムチョク 三陟)を河口とする오심천(オーシプチョン 五十川)という川がこれまた산천어(サンチョノ 山川魚 和名ヤマメ サクラマス Oncorhynchus masou masou)のルアー釣りで有名だったり연준모치(ヨンジュンモーチー 和名ヒメハヤ ユーラシアンミノー Phoxinus phoxinus)の貴重な生息地の一つだったりと大変魅力的な河川なのだが、この発源地もやはり太白にあったりする。

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話が脱線したので元に戻す。この「東江」と呼ばれる流域の一帯には、飲食店が一切ない。夏場はラフティングなどの川遊びやキャンプをする行楽客でにぎわうが、ここでゴミを出すと罰金が科せられる。そのようにしてこの一帯は自然環境が守られている。日本では漁協がかなり厳しく取り締まっているところもあるだろうけど、地域全体が天然記念物に指定されたところを除いて、韓国でここまでしっかり自然保護をやっている地域は稀ではないかと思う。
すんげぇ綺麗と書いたのはお世辞でもなんでもない。本当に水が綺麗。임진강(イムジンガン 臨津江)の水の綺麗さも感動したけど、ここはそれ以上かもしれない。
しかも魚がいっぱい。まぁ冬なので魚影はそう簡単には見られないけどな。でも大きい魚影がゆらっと動くのを見ると、こいつぁ間違いなく天然記念物の어름치(オルムチ 和名ヤガタニゴイ Hemibarbus mylodon)だろうなと思う。

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何気なく電線に止まっている鳥が……

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拡大してみた。ってこれ猛禽類ですけど。チョウゲンボウのようだ。수달(スーダル カワウソ)も生息しているというくらいだからこんな鳥も普通に空を飛んでいたり電線に止まっていたりしているということか。황조롱이(ファンジョーロンイ 和名チョウセンチョウゲンボウ)だったら天然記念物だけど詳しい同定ができないな。

ともあれ、季節のよい時に東江を訪れてみたい!
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プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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