楊平の同じところで夜ガサガサ

また例によって仕事が遅くなったついでにガサガサしてきた。
今回の場所は、このときに行った場所。
なぜもう一度行ったのかと言うと、「体高が高くて背びれに2条ほどの黒線が入るタナゴ」の正体をしっかりと見極めるため。
その当時はタナゴをたくさん連れて帰ってきたのに、気がつくとこの魚種だけが選択的にいなくなっているような気がした。それに普段余り目にしない魚種だと、やはりどうしても調べたくなる。
それから、前回見逃していた魚はいないかどうかを確かめるため。また新たな魚種に出会えるかもしれないからな。わしとしては、もしかしたら砂地のところに、普段会えないMicrophysogobioがいるのではないかという期待もあった。


同じ写真を使って申し訳ない。

ガサガサを始めてから30~40分ほどして雨が降り出してしまったので、実際の採集時間は短い。

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どうみても火属性なドジョウ!!

前回の続き。

続きを書き出す前に、まず今回我々が集まった目的がどういうものだったかを記そうと思う。

칼납자루(カルラプジャールー 和名コウライボテ Acheilognathus koreensis → Tanakia koreensis)という魚がいる。日本のアブラボテに良く似た魚であり、日帝時代に発行された朝鮮魚類誌にはアブラボテとして紹介されている魚だ。韓国のこの種は卵が長楕円形で卵割が動物極側から起こるが、アブラボテの卵は楕円形で形が異なり、卵割も卵黄側面から起こるということでこれまた特徴が異なり、さらに交雑実験を行った結果初期発生が中断された(韓国国立水産科学院の資料から)ということで、1990年にアブラボテとは別種ということで新種記載されたのだった。
そして2014年、この칼납자루も、금강(クムガン 錦江)・섬진강(ソムジンガン 蟾津江)などの水系に生息する群れと、낙동강(ナクトンガン 洛東江)水系に生息する群れとでは、形態的特長に差があるということが発表され、洛東江水系の群れは新種候補として、낙동납자루(ナクトンナプジャールー Tanakia sp.)ということに。
それで今回は、この낙동납자루の採集をするとともに、칼납자루とはどう異なるかを知ってみよう、というのが、今回の目的なのだ。

ちなみに、낙동납자루はそんなにレアでエンデミックな魚なのかというと、全然そんな事はない。洛東江水系ならそこら中にいくらでもいる魚だったりする。


過去に洛東江の支流で採集した、낙동납자루に該当する個体。ここで칼납자루として紹介している写真をここで貼ってみる。

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tag : 洛東江水系

実は初の電車遠征! 大先輩たちと日本技術のゆかりのあるところでガサガサ

井上さん&師匠から、「밀양(ミリャン 密陽)で採集するぞ」と誘われた。

事の次第はこの時に遡る。
簡単に言うと、師匠は井上さんとタナゴ釣り&採集の企画を別途立てていたのだった。この時に師匠が参加できなかったことへのリベンジか、まぁともかく師匠と井上さんが一緒に行くことになって、そこにわしが誘われたのだった。

密陽か……遠いなぁ、というのが、正直なわしの第一印象。
自動車で片道5時間コースとなれば、最低でも1泊2日コースとならざるを得ない。この時期に2日休む事ができるかという問題もあったし。しかし職場のほうで、1日半の休みがとれてしまった。それで、自家用車ではなく公共の交通機関を使って行けば負担も少ないだろうと思い、密陽行きを決意した。

問題は装備。採集を含めた現地活動に必要な最低限のものを集めた。
採集した魚を入れるのに小学生が絵を書く際に使うジャバラ式水筒。それに名札をぶら下げる際に使うひもをつけて、首からぶら下げられるようにした。
魚の生簀はズバリお魚キラーそのものを用意した。
魚を持ち帰りたい場合に使う道具として、ジッパー袋も用意した。うまくいくかどうかは別としてな。
そして肝心の족대(ジョクデェ 大陸式のサデ網)だが、こればかりはコンパクトなものを用意できないので、ロッドケースを購入して、これに入れて持っていくことにした。

そして、公共の交通機関だが、今回はバスではなくて鉄道を使っていくことにした。
1日目。午前中に仕事を終え、家に帰ってすべての支度を整えて、가평(カピョン 加平)の駅へ。わしの家の近所の駅では、ITX(韓国の特急電車。最高速度180Km/h)がほとんど止まらないからな。わしの家の近所の駅から鈍行でソウルまで行ったとしても、時間がかかるだけだし、途中で2度乗り換えしなければならない。一方、ITXに乗れば、용산(ヨンサン 龍山)まで乗り換えなしで行ける。
かくして龍山駅から地下鉄1号線に乗ってソウル駅へ。龍山駅からソウル駅まではたった2駅なのだが、思った以上に乗り換えに時間がかかり、ソウル駅に着いたときには乗りたかったKTX(韓国の超特急電車。最高時速300Km/h)がちょうど出発したところだった。この列車に乗れていれば、乗り換えなしで密陽駅まで行けたものを。
仕方がないので次の列車に乗り、동대구(トンテグ 東大邱)駅で乗り換えていくことにした。


わしが乗り込むことになった車両は、KTX산천(サンチョン 山川)という、比較的新しい車両。ちなみに산천というのは、산천어(サンチョノ 山川魚 和名ヤマメ サクラマス Oncorhynchus masou masou)から来ているらしい。


KTXは皆このとおり連接台車。だからジョイント音は、ガタンゴトンーっていうのではなくて、ロマンスカーと同じような感じ。10両編成で、一番前と一番後ろのみがモーター車。


わしが乗り込んだのは、グリーン車に相当する「특실(トゥクシル 特室)」。だって席がそこしか空いてなかったんだもん。それでも東大邱まで59500ウォン。ちなみに営業キロ293.1Kmで所要時間1時間50分ほど。
シートの列をご覧になれば分かると思うが、特室のシートは3列。普通車指定席に相当する일반실(イルバンシル 一般室)はシートが4列。KTXは在来線路線にも乗り入れて走るので、普通の新幹線よりも幅が狭い。


東大邱から密陽までは무궁화호(ムグンファホ 無窮花号 在来線の各駅停車ではない普通列車)で所要時間約40分。電気機関車が牽引しているのでこの列車は客車。駅から出発するたびに、連結器が引っ張られて伸びる衝撃が走る。
なお、無窮花号であったとしても座席は基本的にすべて指定席だ。自由席というのがない。その代わり立席券があって、座席指定されたところには座ることはできないけれども、数は少ないがデッキ部分に立席券で乗車した人のための折りたたみ椅子があったりする。

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tag : 洛東江水系

プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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