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大先輩と行って来たぜイムジン河 番外編

大先輩と行って来たぜイムジン河」で昼食を終えた後、実はその近所でちょっとだけ魚とりをした。
そこでの結果は、正直に申し上げるとがっかりな結果となったので、ブログ公開はどうしようかと思ったのだけど、ちょっとあなどれないものがあったので、「番外編」というかたちで公開しようと思う。

20101007153358.jpg
場所はこんなところ。
普通、採集場所の具体的な説明は、その近辺の具体的な説明こそすれ、どこのどこそこだという説明をするのは環境や生態の保護の点から差し控えるのが普通だ。だが今回は魚とりの場所としてはがっかりな場所だったし、ネタということで具体的に「どこのどこそこ」を書こうと思う。

この写真に写っている橋は「臨津橋」である。「北」との戦争で何度も爆破されたり作られたり、米軍がこの橋を越えて「北」に行ったりした、そんな歴史のある橋である。ただ、今見える橋は新しく(といっても相当前だが)つくられた橋であり、その歴史のある橋はちょっと前までは橋げたが残っていたものの、現在はこの写真の右手にスロープが見えると思うがそのスロープが橋の名残である。

でもって、我々はこの新しい橋を越えて、スロープの一番下に車を止めてタナゴ釣りとかガサガサとかをやってみた。

実はその場ではわしは井上さんに黙っていたけれど、「臨津橋」で検索すればたくさん出てくる通り、昨年2009年9月の「北」による放水で人身事故が起きたのがこの橋から200メートルほど下流のところと3キロメートルほど下流のところなのだ。その「3キロメートルほど下流」というところは、あとで分かったのだけどわしが2008年5月に「イムジン河でガサガサ」の記事を書いた「2番目の場所」だった。くわばらくわばら。でもそこは早瀬に住む魚を採集するのには本当によさげな場所だったし、その場所にたどり着くまでに用水路やワンドがたくさんあったりして、タナゴ類やらチュウゴクメダカやらがわんさか期待できそうなところだった。ただ、たどり着くのがとても面倒で、たどり着くまで引き返せないし対向車が来たら避けられないしで、あまり行きたくないところだった。

ともあれ、我々は橋を渡って「北」と完全に陸続きの場所に降り立ち、川へのアプローチを試みたのだった。

 
 
「続きを読む」といってもがっかりな続きなのだけど。

実は「北」側(というか西側)の岸に回ってみたのは、「南」側(というか東側)の岸があまりにも遠浅で、タナゴ釣りどころではないような状況だったから。反対岸なら岸辺である程度の深さが期待できるだろうと思ったのだ。だが現実は、こちらがわもあまり深くなかった。底はカボチャ大の石がごろごろしている底。それでもって藻が生えすぎ。魚は見えない。でもこちら側では누치(ヌーチー 和名コウライニゴイ Hemibarbus labeo)と思われるでかい魚が時より水面を叩く。

20101007161939.jpg
釣り糸をたれる井上さん。どうもやりにくい。ここでは自然と一体化が難しいようだ。

わしも網を持って川の中へ入ってみた。やっぱり魚は見えない。ここら辺は魚にとっては生息点ではなく通過点のようだ。以前の「がっかりイムジン河」を思い出す。もうすぐなくなるブログにこんなにリンクを張ってしまって大丈夫なのかな>わし。


だがしかし임진강(イムジンガン 臨津江)は侮れない。

なんか稚魚の群れが通りかかってきたな~と思えば、実はその稚魚たちが天然記念物어름치(オルムチ 和名ヤガタニゴイ Hemibarbus mylodon)だった。もっともニゴイたちの習慣である「午後の回遊モード」なため、いくら網を下ろしても全っ然網に入ってくれないけどな。

それに、いくら網を下ろして石をめくっても魚がかからず、せいぜい돌고기(トルコギ 和名ムギツク Pungtungia herzi)がかかるくらいだったのだが、実はその돌고기ですらも侮れないのだ。

가는돌고기(カヌントルコギ 和名ホソムギツク Pseudopungtungia tenuicorpa)
絶滅危惧2種の가는돌고기(カヌントルコギ 和名ホソムギツク Pseudopungtungia tenuicorpa)ですよ。
小さいうちは区別が付きにくいが大きくなってからわかる、そのドジョウのようなスレンダーな体。そして、돌고기にはないが가는돌고기にはある特徴として、背びれに黒色斑がある。

가는돌고기(カヌントルコギ 和名ホソムギツク Pseudopungtungia tenuicorpa)
実は口も違うのだ。가는돌고기はこのように口が下を向いている。쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)なんかと同じ口だ。

돌고기(トルコギ 和名ムギツク Pungtungia herzi)
ちなみにこちらは普通の돌고기の口。前を向いている。この通り、はっきり違うでしょ?


それでもやっぱりここは長居すべき場所ではないと、井上さんもわしもさっさと撤収を決め込んだ。



今回の見れたもの、とれたものリスト
はっきり確認できたものだけでこれだけの魚種を臨津江にて採集した。

어름치(オルムチ 和名ヤガタニゴイ Hemibarbus mylodon) 天然記念物 見ただけ

흰수마자(フィンスマジャ 和名シラヒゲカマツカ Gobiobotia naktongensis) 絶滅危惧1種  ★(泣)

가는돌고기(カヌントルコギ 和名ホソムギツク Pseudopungtungia tenuicorpa) 絶滅危惧2種
꾸구리(ックグリ 和名ズナガドジョウカマツカ Gobiobotia macrocephala) 絶滅危惧2種
돌상어(トルサンオ 돌(石)沙魚 和名サメガシラ 鮫頭 Gobiobotia brevibarba) 絶滅危惧2種
묵납자루(ムンナプジャールー 和名チョウセンボテ Acheilognathus signifer) 絶滅危惧2種

각시붕어(カクシブンオ 和名ウエキゼニタナゴ Rhodeus uyekii → Rhodeus sinensis)
긴몰개(ギンモルゲェ 和名ホソモロコ Squalidus gracilis majimae)
꺽지(ッコクジ 和名コウライオヤニラミ コクチ Coreoperca herzi)
납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus)
누치(ヌーチー 和名コウライニゴイ Hemibarbus labeo)
눈동자개(ヌンドンジャゲェ 和名クロギギ Pseudobagrus koreanus)
대륙종개(デェーリュクジョンゲェ 大陸條鰍 和名不明 continental stone loach = タイリクフクドジョウ? Orthrias nudus)
돌고기(トルコギ 和名ムギツク Pungtungia herzi)
돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)
떡납줄갱이(ットクナプジュルゲンイ 和名カラゼニタナゴ Rhodeus notatus)
모래무지(モレムジ 和名カマツカ Pseudogobio esocinus)
미꾸리(ミックリ 和名ドジョウ Misgurnus anguillicaudatus)
민물검정망둑(ミンムルコムジョンマンドゥク 和名ヌマチチブ Tridentiger brevispinis Katsuyama)
밀어(ミルオ 和名トウヨシノボリ Rhinogobius brunneus)
배가사리(ベガサリ 和名ホタテコブクロカマツカ Microphysogobio longidorsalis)
뱀장어(ペムジャンオ 뱀(蛇)長魚 和名ニホンウナギ 日本鰻 Anguilla japonica)
버들매치(ボドゥルメーチ 和名ツチフキ 土吹 Abbottina rivularis)
버들치(ボドゥルチ 和名コウライタカハヤ Rhynchocypris oxycephalus)
붕어(ブンオ 鮒魚 和名フナ Carassius auratus)
새코미꾸리(セコミックリ 和名ハナジロドジョウ Koreocobitis rotundicaudata)
쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)
얼룩동사리(オルルクドンサリ 和名セマダラドンコ Odontobutis interrupta)
줄납자루(ジュルラプジャールー 和名チョウセンイチモンジタナゴ Acheilognathus yamatsutae)
참갈겨니(チャムカルギョニ 和名不明 カワムツの新種 チョウセンカワムツ? Zacco koreanus → Nipponocypris koreanus)
참마자(チャムマジャ 和名ズナガニゴイ Hemibarbus longirostris)
참붕어(チャムブンオ 和名モツゴ Pseudorasbora parva)
참종개(チャムジョンゲェ 和名コウライシマドジョウ チョウセントゲドジョウ? Iksookimia koreensis)
퉁가리(トゥンガリ 和名コウライアカザ Liobagrus andersoni)
참게(チャムゲ 和名チュウゴクモクズガニ Eriocheir sinensis)

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コメント

非公開コメント

No title

いや~これまた凄いところですね。
ホソムギツクですか?!図鑑以外では初見です。そしてヤガタニゴイですか!!!
いつかは見てみたい夢の魚ですよ。そしてドジョウ類を筆頭に底物たくさんですね。
ホタテコブクロにムナイタも見てみたいですね。
韓国はまだまだ良い環境がたくさん残っているのですね。
いつか私も韓国でガサガサをしてみたいです。
その時はアドバイス下さいね(笑)

Re: No title

アヤヨシ様
コメント有難うございます。
イムジン河は本当に生息する淡水魚の種類が豊富でして、イムジン河全体で76種とも言われています。
雨が降ればあっという間に増水し、政局が悪くなれば近寄れなくなるという、なかなか気難しい面がありますが、行くことができれば本当に良い川です。
アヤヨシ様がもしお越しになる機会がありましたら、ぜひとも声をおかけくださいね。
プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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