洪川江支流河口夜ガサガサ

前回で줄납자루(ジュルラプジャールー 和名チョウセンイチモンジタナゴ Acheilognathus yamatsutae)にたくさん出会えたとき、そういえば홍천강(ホンチョンガン 洪川江)のところの줄납자루天国はどうなっているだろうか、と思った。

あのときの大漁はまぁ時期的なものだろうけど、それでも何度か訪れる際には必ずかなりの数の줄납자루と出会う事ができる。それで、久しぶりに行ってみた。


採集地の夜景。タイトルにも書いたとおり、ここは洪川江の支流で、その川と洪川江との合流点が目と鼻の先にある。灯りがともっているのが洪川江にかかる橋だ。

 
 

まず最初に꾹저구(ッグクジョグー 和名ウキゴリ Chaenogobius urotaenia)、참종개(チャムジョンゲェ 和名コウライシマドジョウ チョウセントゲドジョウ? Iksookimia koreensis)、줄새우(ジュルセウ 和名スジエビ Palaemon paucidens)がかかる。꾹저구は湖を海代わりにして繁殖しているのだろう。


줄납자루(ジュルラプジャールー 和名チョウセンイチモンジタナゴ Acheilognathus yamatsutae)。よしよし。個体数はそれなりにいるようだ。


そして、今年生まれたものと思われる줄납자루の稚魚がいっぱい。体長約2センチ。これはこれから期待できそうだ。あのときも当年生まれの稚魚がたくさん観察できたが、そのときは8月末で体長約3センチだったから、2ヶ月で1センチ大きくなるのだな。
一緒に写っているのは돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)。


ちょっと水の流れがあり、底に石が転がっているところを蹴ってみれば、줄납자루の稚魚に加えて민물검정망둑(ミンムルコムジョンマンドゥク 和名ヌマチチブ Tridentiger brevispinis Katsuyama)なんてのが網にかかる。

お、なんか上から見て胴の太いタナゴっぽくない魚がいるな。すばしっこいけど何とか網に入れてみよう。
ということでがんばった結果がこれ。
참중고기(チャムジュンコギ 和名ミナミヒガイ Sarcocheilichthys variegatus wakiyae)
わぁお、ヒガイだったよ。(*゚∀゚*)
참중고기(チャムジュンコギ 和名ミナミヒガイ Sarcocheilichthys variegatus wakiyae)のなかなか良い大きさの個体をゲット。


ほかにもヒガイがいるようだったので、探してみた。いる。確かにいる。でもライトを向けるとすぐに逃げ出す。しかしながら、ヒガイを追いかけているうちに、なんとなくこいつの逃げ方のパターンが見えてきた。ライトを当てるのをやめるとその場で一時停止するのだ。そこで、족대(ジョクデェ 大陸式のサデ網)を体の横に構え、魚を慎重に追いながら魚と족대との距離が狭くなったところでふとライトをはずし、その隙にがっと족대を下ろして魚を網のほうに送り込むようにしたら……とれた!
얼룩동사리(オルルクドンサリ 和名セマダラドンコ Odontobutis interrupta)のほうが大きくて目立っているが、こちらはおまけだ。


ちょっと水の流れがあり、底に石が転がっているところには、もちろん꺽지(ッコクジ 和名コウライオヤニラミ コクチ Coreoperca herzi)もいる。今年生まれた2.5センチくらいの個体も、何匹も確認できた。

再び岸の近くへ。なんかタナゴがいるのだけど、今年生まれた줄납자루にしてはずいぶんがんばって成長したんだなぁ、と思う体長の個体がいるので、何かなぁ?と思いすくいあげてみたら、
각시붕어(カクシブンオ 和名ウエキゼニタナゴ カラバラタナゴ Rhodeus uyekii → Rhodeus sinensis)
おおう、각시붕어(カクシブンオ 和名ウエキゼニタナゴ カラバラタナゴ Rhodeus uyekii → Rhodeus sinensis)じゃないか。なんか久々に出会った気がする。(*゚∀゚*)
そういえば、あのときにもいたよね。いやぁ、ちゃんと代が受け継がれているのか。반가반가。


そしてさらに、ゲンさん発見。わぁお。(*゚∀゚*)


ゲンゴロウもいろいろ分類されているらしいけど、こいつは日本にいるナミゲンゴロウとはまた違う種になるのかな?
ちなみにゲンゴロウは韓国語で물방개(ムルバンゲェ)という。


写真ではいろいろ寄り道しているが、たくさんの個体の줄납자루に会うことができた。でも実は今回、一番採集個体数が多かったのはこいつだったりする。
돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)
돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)。なんか砂地に大量にいて、控えめに掬ってもこんな感じ。



さて、今日は休みで外は雨。それで何をやっていたかと言うと、網やら採集用水槽やらの消毒をしたり、魚の薬浴を仕掛けたりしていた。
以前もあったのだが、どうもお持ち帰りした魚が数日も経たないうちに口腐れ病や尾腐れ病にかかるようで、最近はなんか家に帰ったときには既にその症状が出ている個体が見受けられたりして、自分の使っている道具から感染しているのではないかと思うようになった。
それで今回消毒をしてみたけれど、これでまたお持ち帰りの魚があっという間に口腐れ病にかかったりしたらどうしようかなぁ。(´・ω・`)
普段日常的に魚を扱っている人(観賞魚屋さんとか、活魚専門の漁師さんとか)って、感染の対策をどのようにやっているのだろう?
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tag : 洪川江

コメント

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No title

アキミツさま

見事な魚のラインナップ、すっごく楽しめました。
日本は梅雨が明け、まさに採集シーズン到来です。
そちらの魚たちを見ても、魚たちにとっていい時期になったんだなぁと感じます。


さて、

>どうもお持ち帰りした魚が数日も経たないうちに口腐れ病や尾腐れ病にかかるようで、最近はなんか家に帰ったときには既にその症状が出ている個体が見受けられたりして、自分の使っている道具から感染しているのではないかと思うようになった。


あくまで、個人的な意見ですが、白点にしろ尾腐れにしろ発症する大きな原因の1つは水温だと思います。
例えば、以前、台湾に生息する「クゥーフィッシュ」Onychostoma alticorpusという魚を飼育していました。
この魚は河川の比較的上流域の水温変化が少ない地域に生息している魚です。


その魚を飼育していた部屋は、あくまで分子実験室で、実験機器のために館内空調とは別にエアコンが付いています。
夏場など昼間は館内空調が作動し、エアコンも効いているので、室温が下がるのですが、夜間は館内空調が止まるため、水温が上がります。
1日のうちに何度変化するかは、きっちり計測していなかったのですが、その温度差が大きいときに、よく尾腐れにかかりました。
まぁ、40Lほどの水槽だったので、水槽が小さく周囲の温度変化を敏感に受けていたというのもありますが・・・。

結局、その台湾の魚は病気を繰り返した末、死んでしまいました。エサはよく食べていたので、元は元気な魚だったのですが・・・。


すべての魚が対応できないわけではないのですが、それに対応できない(魚というより)種が発症して、周りにばらまくということはないでしょうか?

魚は人間が思うよりもより一定の温度の環境で暮らしている種がいます。
自然下では水温が変わると、生息域内の同じ水温の場所を探して移動できますが、水槽で飼育すると魚はそうはいきませんからね。


さて、対応ですが、
持ち帰る際や持ち帰った直後に、薬浴するしかないでしょうね。
大学時代はマラカイトグリーンをよく使っていました。

アキミツさんもそう思われているかと思いますが、魚の病気はとても難しい問題です。

No title

こんばんは
ホンゲン系のゲンゴロウがいるとは凄いです。
タガメなんかより環境に左右される生き物ですよね。
とても良い環境の場所ですね。

病気ですが、私も道具は原因ではないと思います。
魚を川から持ち帰る時は、私はどんな魚でも必ず1匹ずつ袋に入れています。
これは目に見えないスレ傷などを防ぐためです。
これをするようにしてからは、ほとんど病気になる事はないです。

家に帰ってからも、大概はそのまま水槽にドボンです。
既に実行されているかもしれませんが、お役に立てれば幸いです。

Re: No title

アヤヨシ様
コメント有難うございます。

> ホンゲン系のゲンゴロウがいるとは凄いです。

ゲンゴロウは、年に1回くらいずつ、どこかの川で出会っている気がします。
でもタガメは出会ったことがありません。
この辺にいると言うのは知っているのですが、北に近いところなので自粛しています。


> 病気ですが、私も道具は原因ではないと思います。
> 魚を川から持ち帰る時は、私はどんな魚でも必ず1匹ずつ袋に入れています。
> これは目に見えないスレ傷などを防ぐためです。
> これをするようにしてからは、ほとんど病気になる事はないです。

すばらしいです。これだけしっかりできれば本当に良いですね。
酸素ボンベを持ち歩いていらっしゃるのでしょうか。
持ち帰りの個体数が少ないときには、自分もこのようにできればと思いますが…なかなか環境が揃いません。
自分の場合、家に帰ってからは水合わせをしています。特に夏場はこれをするのとしないのとでは生存確率が全然違います。
そのままドボンできるというのは、アヤヨシ様の水槽に何かうらやましい秘密があるのでは……。

No title

アキミツ様、こんにちは。
はい、情報を頂戴しまして、その川(추곡천)に行ってきました。
7月20日の昼前の1時間ほどでしたが釣れるは釣れる、チョウセンイチモンジばかり数十匹。まさにイチモンジ天国でした。
驚いたことに、(相手方も驚いたんでしょうが、)足元の草むらから鹿が飛び出してきましたよ。好い自然環境なんでしょうね。
この度も大変お世話になり、有り難うございました。

No title

アキミツさん

>酸素ボンベを持ち歩いていらっしゃるのでしょうか。
>持ち帰りの個体数が少ないときには、自分もこのようにできればと思いますが…なかなか環境が揃いません。

酸素ボンベはほしいのですが、私も持っていません。
車を所持していないもので、電車派にはかなりの重荷です。
1匹ずつですと、酸素をしなくても一日ぐらいは問題がないようです。
最近は持ち帰る事すらあまりないのですが、持ち帰る時でも数匹程度です。
多数の個体を持ち帰るには、1匹ずつはちょっと難しいですね。

私は折り畳みのクーラーボックスのような物を、いつも持ち歩いています。
水温はある程度抑えられていると思います。

貧乏で、砂やロ材を数年間替えずに使っているのが良いのかもしれません(笑)

Re: No title

井上様
コメント有難うございます。


> アキミツ様、こんにちは。
> はい、情報を頂戴しまして、その川(추곡천)に行ってきました。
> 7月20日の昼前の1時間ほどでしたが釣れるは釣れる、チョウセンイチモンジばかり数十匹。まさにイチモンジ天国でした。

突然の訪韓でしたね。
ここのところ雨続きでしたが、大先輩がチョウセンイチモンジタナゴに出会っている間は天気も良かったようでなによりです。

> 驚いたことに、(相手方も驚いたんでしょうが、)足元の草むらから鹿が飛び出してきましたよ。好い自然環境なんでしょうね。

自分も何度かシカに出会っていますが、昼間に出会った事は1〜2回程度です。相当運がよろしかったのではないでしょうか。
あの場所が井上様の「心の場所」のひとつとなることを祈ります。

Re: No title

アヤヨシ様
コメント有難うございます。

示唆に富んだ情報有難うございます。
自分がよくお持ち帰りする魚は早瀬に住むものが多くて、コウライオヤニラミやムナイタカマツカなどは特に酸素不足に弱いです。空気だけでの袋詰めをやったことがありますが、1時間でも死ぬ個体が現れます。
もっとも、複数の個体を袋詰めしていましたので、アヤヨシ様のように1個体ずつ袋詰めをしたら、違う結果になったかもしれません。

自分も電車等で移動する場合を想定して、コンパクトな装備を考えなければ……
プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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