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師匠&達人と保寧ガサガサ! その4 キタトビハゼ(仮)!!

前回の続き。

말뚝망둥어(マルットゥクマンドゥンオ 和名トビハゼ Periophthalmus modestus)は第1背びれと第2背びれとの間が開いている。第1背びれをたたんでも、そのヒレは第2背びれには達しない。
しかし、韓国には「第1背びれをたたむと第2背びれに達する、ヒレの大きなトビハゼ」がいる。それが、1995年に新種として発表された、큰볏말뚝망둥어(クンビョッマルットゥクマンドゥンオ 和名不明 トビハゼ属の魚 Periophthalmus magnuspinnatus)だ。
ハゼ科の魚は陛下の研究のおかげか、和名がついているものが非常に多いのだが、このトビハゼは和名がついていないと思われる。名前を直訳すると、「オオトサカトビハゼ」となる。第一背びれを「鶏冠」と見立てたのだろう。
現在、この魚は韓半島の固有種ということになっており、말뚝망둥어と並んで全世界のMudskipper達の北限に生息する。말뚝망둥어は日本や台湾を含め割と南のほうまで生息しているようだし、この魚はキタトビハゼと命名されてもおかしくない。ちょうど「ミナミ」もいることだし。


さて、我々はこの魚に会いに、再び移動を開始した。そして着いた場所は市内。대천천(デェチョンチョン 大川川)の下流ではあるけれど、今日の最初の採集場所よりも上流にあるところだ。


採集場所はこんなところなのだけど、さあて、ここで問題。큰볏말뚝망둥어は一体この写真で言うとどこに生息しているでしょうか?
①川の水の中
②川岸の水際
③川岸の泥でできた土手の斜面
さあどれ?答えは↓「続きを読む」をクリック!
 
では答え。
①と答えた人。ブブー。②と答えた人。ブブー。③と答えた人。ブブー。( ̄ー ̄)


達人が師匠とわしに、「川岸の土手の斜面に網を構えるように」と指示をする。その指示に従い、족대を構える我々。もしかして、達人がこれから何かをすると、この斜面に開いた穴からそのトビハゼが出てくる?
「俺が葦原を歩くから。そしたら魚が飛び出してくるからな。葦原の中から。
なんですと?(つд⊂)ゴシゴシ

큰볏말뚝망둥어(クンビョッマルットゥクマンドゥンオ 和名不明 トビハゼ属の魚 Periophthalmus magnuspinnatus)
큰볏말뚝망둥어(クンビョッマルットゥクマンドゥンオ 和名不明 トビハゼ属の魚 Periophthalmus magnuspinnatus)!!
ギャース!(;゚ Д゚)本当に葦原から飛び出してきたよトビハゼが!!
葦原の中って、お前、本当に魚類かよ!?
そりゃぁ干潟だから葦原の地面は泥っぽいけどさ。

というわけで、正解は④葦原の中、でした。なんじゃこいつ。

큰볏말뚝망둥어(クンビョッマルットゥクマンドゥンオ 和名不明 トビハゼ属の魚 Periophthalmus magnuspinnatus)
第1背びれを強制的に開いてみた。うむ、確かにこれは말뚝망둥어とは違うねぇ。
師匠によると、큰볏말뚝망둥어と말뚝망둥어はそれぞれ別な集団として生息していて、生息地域もここ보령(ボーリョン 保寧)のように2種がほぼ同じ場所で見られると言うのはあまりないそうな。ただ、全羅南道の영광(ヨングァン 霊光)のほうに行くと、この2種に加えて짱뚱어(ッジャンットゥンオ 和名ムツゴロウ Boleophthalmus pectinirostris)も見られるとのこと。
そして、큰볏말뚝망둥어はどちらかというと汽水域の中でも塩分の低いところを好むとのことだ。

검정망둑(コムジョンマンドゥク 和名チチブ Tridentiger obscurus)
せっかくなので、水が流れるところにはどんなのがいるかガサガサしてみたら、もう검정망둑(コムジョンマンドゥク 和名チチブ Tridentiger obscurus)ばかりが網に入った。これは個体数が本当に多かった。

참게(チャムゲ 和名チュウゴクモクズガニ Eriocheir sinensis)
他に水が流れるところで網に入ったのと言えば、참게(チャムゲ 和名チュウゴクモクズガニ Eriocheir sinensis)くらいか。


と言うわけで、採集はこれにておしまい。


持ち帰ったら、トビハゼ達が採集水槽(ここの上の師匠が持っているのを参照)の壁をここまで登ってた。恐るべき登坂力。まぁ日本でもボウズハゼが垂直滝登りをするけれどな。

모치망둑(モーチーマンドゥク 和名アベハゼ Mugilogobius abei)
撮影タイム。まずは採集時にちゃんと紹介できなかった모치망둑(モーチーマンドゥク 和名アベハゼ Mugilogobius abei)から。左がオスで右がメス。オスの婚姻色が残ってる。

모치망둑(モーチーマンドゥク 和名アベハゼ Mugilogobius abei)
もう1匹入れてみたりして。

모치망둑(モーチーマンドゥク 和名アベハゼ Mugilogobius abei)
前から。それにしても、湿度が高いせいか、撮影用アクリル水槽が曇る曇る。

얼룩망둑(オルルクマンドゥク 和名ヘビハゼ Gymnogobius mororanus)
얼룩망둑(オルルクマンドゥク 和名ヘビハゼ Gymnogobius mororanus)。こんなに透き通っているのにどの辺が얼룩(オルルク ブチ)なんだかよく分からん。画像検索してもあまり出てこないし。

큰볏말뚝망둥어(クンビョッマルットゥクマンドゥンオ 和名不明 トビハゼ属の魚 Periophthalmus magnuspinnatus)
師匠が石を入れて、そこに큰볏말뚝망둥어を載せて撮影し出したのでわしも便乗。頬に輝く瑠璃色のスポットが綺麗ですのう。


一緒に말뚝망둥어を載せて撮影をしてみた。手前が말뚝망둥어。奥が큰볏。でも師匠、どうせ乗せるなら말뚝망둥어もメスではなくオスを載せるべきだったのでは? せっかく큰볏がオスなのに。

큰볏말뚝망둥어(クンビョッマルットゥクマンドゥンオ 和名不明 トビハゼ属の魚 Periophthalmus magnuspinnatus)
큰볏말뚝망둥어が背びれを開くとこんな感じ。背びれに関しては、큰볏のほうが魅力がありますな。

말뚝망둥어(マルットゥクマンドゥンオ 和名トビハゼ Periophthalmus modestus)
말뚝망둥어(マルットゥクマンドゥンオ 和名トビハゼ Periophthalmus modestus)を水に入れたら、背びれを開いてくれたよ。

큰볏말뚝망둥어(クンビョッマルットゥクマンドゥンオ 和名不明 トビハゼ属の魚 Periophthalmus magnuspinnatus)
말뚝망둥어がやってくれるんだから、큰볏もやってくれるよね?と水に入れたら、第1背びれは開いてくれた。上と下との違いをとくとご覧あれ。

흰발망둑(フィンバルマンドゥク 和名アシシロハゼ Acanthogobius lactipes)
最後に흰발망둑(フィンバルマンドゥク 和名アシシロハゼ Acanthogobius lactipes)。吸盤と尻びれが白いのが分かるかな?


いよいよ時間も時間なので、これにて解散ということになった。わしはというと、初日に採集した드렁허리(ドゥロンホリ 和名タウナギ 田鰻 Monopterus albus)とトビハゼたちをお持ち帰りさせていただいた。師匠は검정망둑を大量にお持ち帰りしていた。
それにしても、今回のお持ち帰り水槽は、本当に水が少ない。드렁허리も空気呼吸するからな。こんなに水がどうでもいい状態でのお持ち帰りは、本当に初めてだ。でも、家に帰って気がついたら、トビハゼたちだけでなく모치망둑や흰발망둑たちも一緒にお持ち帰り水槽に入ってた。

帰りは正直言って大変だった。なにしろ日曜日。西海岸高速道路は日曜日になると決まって渋滞するのだ。それに加えて、日本の気象庁の予報どおり北上した梅雨前線。帰りはわしの車も北上するわけで、要するに梅雨前線を越えて行かなければならぬ。いやぁ雨が降ること降ること。いつぞやの時ほどではなかったけれど、渋滞を避けるために西海岸高速道路を降りてバイパスを行く事にしたときから雨がずっと降り続いた。
ともあれ、無事家に帰って、翌日マリンソルトを買ってきて4分の1の汽水を作り、ハゼたちの水槽をひとつ立ち上げちゃった。(*´Д`*)
なにしろ北限のマッドスキッパーだからな。ヒーター要らずで飼えるのがいい。「キタトビハゼ」だけなら、もしかしたら産卵期以外は純淡水で飼えるかもよ。
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tag : 保寧

コメント

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No title

こんばんは

オーこれは凄いですね。
もちろん初めて見ましたよ。
第一背鰭が本当にデカいですね!
背広の柄も、キタトビハゼの方は濃くて綺麗です。

それにしても随分と陸側がお気に入りの様ですね。
ヘビハゼも面白い魚ですね。
なんだかシラウオみたいな感じですね。

Re: No title

アヤヨシ様
コメント有難うございます。

> オーこれは凄いですね。
> もちろん初めて見ましたよ。
> 第一背鰭が本当にデカいですね!
> 背広の柄も、キタトビハゼの方は濃くて綺麗です。

キタトビハゼ(仮)とトビハゼの両方をお持ち帰りしましたが、確かにキタ(仮)のほうが背びれのインパクトがありますね。
ただ、周辺環境の色に対する体色の変化という意味では、トビハゼのほうが芸達者なようです。

> それにしても随分と陸側がお気に入りの様ですね。

南国のマッドスキッパーはマングローブ林の中に生息していますから、「抽水植物の田の中」というのは生息地として「あり」なのでしょう。でも、泥の中は抽水植物の根がびっしり生えているだろうに、どうやって穴を掘っているのか気になるところです。

> ヘビハゼも面白い魚ですね。
> なんだかシラウオみたいな感じですね。

ヘビハゼについて調べたいところなのですが、検索では良い情報が見つかりません……。

No title

干潟シリーズ楽しませていただきました。
やはりこの北トビハゼ、トビハゼよりもかなり陸っぽいところにいるのでしょうか?

現在の有明海はだいぶ干拓された後という状況なので、1000年位前にはこの種の
好きな環境があり、有明海にも生息していたのではないかなぁと夢想しています。

Re: No title

おいかわ丸様
コメント有難うございます。

> 現在の有明海はだいぶ干拓された後という状況なので、1000年位前にはこの種の
> 好きな環境があり、有明海にも生息していたのではないかなぁと夢想しています。

ああ、これは大いに有り得ますね。
有明海・八代海は黄海に面する広い干潟を本当にそのまま切り取ってきたようで、生息する生物も殆ど同じようですからね。ただ中国や朝鮮半島と違うのは、仰るとおり有明海はより古くから人の手が加わってきたと言う点でしょう。いやこれは、中国や朝鮮半島で人の手が加わらない干潟の面積が広かったと言うべきなのでしょうか。
プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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