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師匠のためのご近所夜ガサガサ

前回보령(ボーリョン 保寧)に行った際に、師匠から頼まれた事がある。
それは、「조종천(ジョージョンチョン 朝宗川)の떡납줄갱이(ットクナプジュルゲンイ 和名カラゼニタナゴ Rhodeus notatus)の採集」だった。北漢江水系の떡납줄갱이の遺伝子サンプルに使うということだった。

8月下旬に師匠が中央内水面研究所(わしの家から歩いて行ける距離にある)に来るかも、ということで、じゃあそれに合わせて採集するかと思い、仕事が遅くなった帰りに川へ立ち寄った。
場所は、もう何度も行っている場所。ブログ記事で言うと、この辺とかこの辺とかこの辺とかこの辺とか、まぁとにかくよく行っている場所だ。

と言うわけで今回は、採集から標本作りまでの内容。
 
 
 
꺽지(ッコクジ 和名コウライオヤニラミ コクチ Coreoperca herzi)
というわけで꺽지(ッコクジ 和名コウライオヤニラミ コクチ Coreoperca herzi)。何故タナゴではなくてオヤニラミかというと、目的の魚がいる場所に行くためには、川を渡って向こう岸に行かねばならないからな。その過程で網を入れれば、早瀬に生息する魚が網にかかると言うわけ。

새코미꾸리(セコミックリ 和名ハナジロドジョウ Koreocobitis rotundicaudata)
새코미꾸리(セコミックリ 和名ハナジロドジョウ Koreocobitis rotundicaudata)。こいつも早瀬に住むドジョウだ。泥底や砂底ではなく、石の下にいるのだ。しかも群れていないので、採集する手間は꺽지とまったく変わらない。

배가사리(ベガサリ 和名ホタテコブクロカマツカ Microphysogobio longidorsalis)
배가사리(ベガサリ 和名ホタテコブクロカマツカ Microphysogobio longidorsalis)。こいつらは夜は石と石の間や広い砂底にぼーっとしている事が多いので採集しやすい。ただし、個体数の多い場所とほとんどいない場所がある。韓国では漢江・臨津江の水系にしかいない。

퉁가리(トゥンガリ 和名コウライアカザ Liobagrus andersoni)
퉁가리(トゥンガリ 和名コウライアカザ Liobagrus andersoni)。こいつは採集水槽に入れておくと毒を出して他の魚を殺すので網にかかれば即リリースだ。

쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)
쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)。早瀬に住む魚としてはこいつを忘れてはいけないな。この個体はオレンジと黄色の太いラインが出ている。

떡납줄갱이(ットクナプジュルゲンイ 和名カラゼニタナゴ Rhodeus notatus)
そしてタナゴたちが生息する止水域へとたどり着いた。早速網にかかる떡납줄갱이(ットクナプジュルゲンイ 和名カラゼニタナゴ Rhodeus notatus)。
ここにいる떡납줄갱이は、背びれにあるいわゆる「稚魚斑点」と呼ばれる黒点が産卵期のわずかな期間を除いてずっと現れっぱなしなのだ。自分を幼く見せようだなんて、実に腰の低いタナゴだな。飼育しても、他のタナゴや魚と争う事はまったくと言っていいほど見たことがない。

흰줄납줄개(フィンジュルナプジュルゲェ 和名タイリクバラタナゴ Rhodeus ocellatus ocellatus)
おお!?なんてこったい。흰줄납줄개(フィンジュルナプジュルゲェ 和名タイリクバラタナゴ Rhodeus ocellatus ocellatus)がとれたよ。
ここでとれたのは初めてだな。というか、今まで朝宗川で採集してて、初めて흰줄납줄개をゲットしたよ。
以前井上さんがここよりもちょっと下流で흰줄납줄개を釣ったと言われてたけど、どうやら本当にいるみたいだねぇ。もともといたのか、それとも放流されたりどこかから逃げ出したりしたものなのかは分からないが。


むう、なんじゃこいつ。ヒレとかを見れば납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus → Tanakia lanceolata)なんだけど、薄くラインが見えるぞ。これまた薄いけど、えらぶたの後方に暗点も見える。
もしかして交雑種か?と思い、師匠に写真を見せたところ、「普通の납자루でもこういう風に見える事がある」だって。ちょっとがっかり。逆に師匠から떡납줄갱이と각시붕어(カクシブンオ 和名ウエキゼニタナゴ カラバラタナゴ Rhodeus uyekii → Rhodeus sinensis)と思われる魚との交雑種の写真を見せられちゃった。

한강납줄개(ハンガンナプジュルゲェ 漢江납줄개 和名ニセヨーロッパタナゴ Rhodeus pseudosericeus)
そしてこの場所はこいつ、한강납줄개(ハンガンナプジュルゲェ 漢江납줄개 和名ニセヨーロッパタナゴ Rhodeus pseudosericeus)の生息場所でもある。
흰줄납줄개がおしゃれ観賞魚系とするならば、한강납줄개は至ってワイルド系の体色を持つタナゴだ。しかも、こいつの婚姻色はゴ~~ルデン(ここは若本規夫風に読んでください)。今は時期でないにしても、腹部あたりにそのゴールデンの片鱗を覗かせてくれている。


泥砂底の代表種もいる。모래무지(モレムジ 和名カマツカ Pseudogobio esocinus)と얼룩동사리(オルルクドンサリ 和名セマダラドンコ Odontobutis interrupta)だ。

한강납줄개(ハンガンナプジュルゲェ 漢江납줄개 和名ニセヨーロッパタナゴ Rhodeus pseudosericeus)
こちらは한강납줄개のメス。昨年から絶滅危惧種の仲間入りをしてしまったので、한강납줄개はすべてリリース。

師匠は떡납줄갱이を20匹御所望だったので、ぴったり20匹確保して川を後にした。

そして数日後、標本作り。
といってもホルマリンは使わず、エタノールで〆る。エタノールの入った容器を3つ用意して、水槽から取り出した떡납줄갱이をまずは1次容器へ。動かなくなったところで2次容器へ移して熟成させ、最後に標本として保存する容器へ。


できた。でも、あれぇ、17匹しかいないぞ?
と思ったら、水槽をよく探したらちゃんと3匹いたので、追加で〆て20匹の標本完成。

これを師匠に手渡しをしよう、と思っていたら、師匠が内水面研究所に来られなくなった。仕方がないので宅配にて輸送。標本は無事師匠の手に渡った。

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コメント

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No title

こんばんは

今まで何度か拝見させて頂いた場所ですが、いや~ご自宅の近くに本当に良い場所がありますね。
止水系と流水系のタナゴが見られるというのも、多様性が保たれた良い川なんでしょうね。

交雑魚を見つけたかも?!とても共感できますね。
ボテなんかでも、ラインが濃く出ていたり、口先が長かったりするとドキドキです。
夜ですと尚更ですね。




Re: No title

アヤヨシ様
コメント有難うございます。

> 交雑魚を見つけたかも?!とても共感できますね。
> ボテなんかでも、ラインが濃く出ていたり、口先が長かったりするとドキドキです。
> 夜ですと尚更ですね。

この魚、お持ち帰りしまして水槽で飼育していたのですが、家でもやはりラインはうっすらと出ていました。
残念ながら、しばらくしてコウライオヤニラミの餌食となってしまいましたが……。
プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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