2014年初ガサガサは楊平郡にて

2014年度となり、3月に入って川の氷が解け、ようやくガサガサしてもいいかなと思う気候になってきた。
そんな中、先日ついに午前0時の気温が0度以下にならない時ができたので、例によって仕事が遅くなったついでにガサガサをしてきた。
2014年度の初ガサガサに選んだ場所はと言うと、양평(ヤンピョン 楊平)郡は옥천(オクチョン 玉泉)というところにある川。そして目標魚種はというと、これが미꾸리(ミックリ 和名ドジョウ Misgurnus anguillicaudatus)だったりする。実は、おいかわ丸博士から「どぢゃうを探すのぢゃ」というお言葉とともにいくつかのキーワードをいただいており、その可能性のひとつが「仕事が遅くなったついでにガサガサ」が可能な場所だったので、まぁそこに行ってみた次第。

この場所には(南)漢江の支流が流れている。その流れは용문산(ヨンムンサン 龍門山)という、おそらくソウルに最も近い標高1000m超の山に端を発する。わしとしてはあまり意識の行かなかった川であり、もちろんガサガサは今回が初めてだ。普段見ていた景色では、流れる水の量はさほど多くなく、石がゴロゴロしたところが多くて、ドジョウが好きそうな泥底はあまりなさそうな感じだった。

まぁともあれ行ってみたわけだが、最初の候補地にて犬に吠えられまくったので、予定変更してだいぶ下流のほうへ行ってガサガサした。まぁ最初の候補地も石がごろごろしているような場所だったのだけど。


例によって橋の下に拠点を構え、下流方向を撮影。手持ち撮影のためブレて申し訳ない。写真に写っている高架橋は割と最近できたばかりの高速道路。
川はご覧の通り石がゴロゴロ。上流側には堰があるので、その堰の上まで探索し、また下流側は写真に写っている高速道路の橋のさらに下流に鉄道の橋があるのだが、その近くまで行ってみた。距離にして約700メートルの範囲をあたってみたことになる。


※地名の漢字を「坪」から「平」に変更しました。
川に入ってもやはり石が多く、石をめくれば出てくるのが돌고기(トルコギ 和名ムギツク Pungtungia herzi)や민물검정망둑(ミンムルコムジョンマンドゥク 和名ヌマチチブ Tridentiger brevispinis Katsuyama)、ドジョウはドジョウでも대륙종개(デェーリュクジョンゲェ 大陸條鰍 和名不明 continental stone loach = タイリクフクドジョウ? Orthrias nudus)あたりが出てくる。やはり普通のドジョウは時期的に地面の下と言う事か。

돌고기(トルコギ 和名ムギツク Pungtungia herzi)
돌고기(トルコギ 和名ムギツク Pungtungia herzi)。冬場なのでオスもメスも真っ黒だな。

민물검정망둑(ミンムルコムジョンマンドゥク 和名ヌマチチブ Tridentiger brevispinis Katsuyama)
민물검정망둑(ミンムルコムジョンマンドゥク 和名ヌマチチブ Tridentiger brevispinis Katsuyama)。ゴロゴロした石をめくると、だいたいこいつと돌고기が現れた。わしの経験では、支流の早瀬で漢江などの本流に近く流れもそんなに速くないところでよく見られるようだ。

대륙종개(デェーリュクジョンゲェ 大陸條鰍 和名不明 continental stone loach = タイリクフクドジョウ? Orthrias nudus)
대륙종개(デェーリュクジョンゲェ 大陸條鰍 和名不明 continental stone loach = タイリクフクドジョウ? Orthrias nudus)のメス。産卵期への準備はもうできているみたい。こいつも流れがあるところの石をめくると出てくる。


普通に泳いでいる雑魚は피라미(ピラミ 和名オイカワ Zacco platypus)が殆どで、참갈겨니(チャムカルギョニ 和名不明 カワムツの新種 チョウセンカワムツ? Zacco koreanus → Nipponocypris koreanus)は今回は見ることができなかった。
他に特徴的と言えるかもしれないこととして、葦が水に浸かっているあたりなどで버들치(ボドゥルチ 和名コウライタカハヤ Rhynchocypris oxycephalus)がよく網に入った。去年生まれたチビッ子から超大物までいた。低い水温に乗じて下流までやってきたというよりは、この川が年中を通して水温が低いからこの場所で定着しているのだろうと思われる。水が山の高いところから流れてくるせいか。

버들치(ボドゥルチ 和名コウライタカハヤ Rhynchocypris oxycephalus)
버들치(ボドゥルチ 和名コウライタカハヤ Rhynchocypris oxycephalus)。小さいのから大きなものまでいたが、正直この場所でとれるとは思わなかった。上唇が伸びているのはやはり産卵期への準備ができているということだろう。

タナゴ類は납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus → Tanakia lanceolata)が殆どで、堰の下などに群れを作っており、やろうと思えば数百匹とれる感じ。ごくまれに각시붕어(カクシブンオ 和名ウエキゼニタナゴ カラバラタナゴ Rhodeus uyekii → Rhodeus sinensis)とか줄납자루(ジュルラプジャールー 和名チョウセンイチモンジタナゴ Acheilognathus yamatsutae)とかが紛れ込んでいた。

납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus → Tanakia lanceolata)
납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus → Tanakia lanceolata)。堰の上下に群れていて、いくらでも網に入った。

각시붕어(カクシブンオ 和名ウエキゼニタナゴ カラバラタナゴ Rhodeus uyekii → Rhodeus sinensis)
각시붕어(カクシブンオ 和名ウエキゼニタナゴ カラバラタナゴ Rhodeus uyekii → Rhodeus sinensis)。撮影用水槽の中で片時もじっとしてくれず、こんな写真ばかりになった。

さて、肝心のドジョウだが、がんばって泥底を探したのだけど、これが本当に見つからない。砂地は見つかる。そしてそういうところからは、모래무지(モレムジ 和名カマツカ Pseudogobio esocinus)や참마자(チャムマジャ 和名ズナガニゴイ Hemibarbus longirostris)が網に入り、どうにかこうにかドジョウがとれたといっても참종개(チャムジョンゲェ 和名コウライシマドジョウ チョウセントゲドジョウ? Iksookimia koreensis)が網に入る。堰の上に泥が溜まっているのを期待したのだけど、残念ながらあるのは砂と石ばかりで、堰の上の岸も石ばかりの有様。

모래무지(モレムジ 和名カマツカ Pseudogobio esocinus)
모래무지(モレムジ 和名カマツカ Pseudogobio esocinus)。砂地の代表格だな。20センチを超えるでっかいのもいた。

참마자(チャムマジャ 和名ズナガニゴイ Hemibarbus longirostris)
참마자(チャムマジャ 和名ズナガニゴイ Hemibarbus longirostris)。こいつは石のゴロゴロしているところにもいたけれど、ゴロゴロしたところではなかなか網に入ってくれない。しかしながら砂地に潜っているやつは割とうまくゲットできる。

참종개(チャムジョンゲェ 和名コウライシマドジョウ チョウセントゲドジョウ? Iksookimia koreensis)
참종개(チャムジョンゲェ 和名コウライシマドジョウ チョウセントゲドジョウ? Iksookimia koreensis)。こいつの採集も難しいかなと思われたのだけど、砂地を砂ごとすくってゲット。

돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)
돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)。堰の上下の砂地にてゲット。こいつらは堰の上下の砂地で普通に見られる。

猫の額ほどの泥底を見つけてはガサガサを敢行し、かろうじてドジョウ2匹をゲット。一匹は小さいの。もう一匹はごん太の巨大ドジョウ。やっぱり冬の間はドジョウの採集は難しいね。

미꾸리(ミックリ 和名ドジョウ Misgurnus anguillicaudatus)
これが小さいほうの미꾸리(ミックリ 和名ドジョウ Misgurnus anguillicaudatus)。うーん、普通のドジョウだ。残念ながら、おいかわ丸博士の課題となるドジョウではない模様。
大きいドジョウは撮影用水槽には入りきらないので、家にお持ち帰りすることにした。そうしたら、水槽の砂の中に隠れてまったく出てこなくなってしまった。ドジョウのために水槽を掘り出すと大変な事になるので、しばらく放置の後、自ら出てきたところで写真撮影をしてみようと思う。

붕어(ブンオ 鮒魚 和名フナ Carassius auratus)
붕어(ブンオ 鮒魚 和名フナ Carassius auratus)。体が金色。尻びれがささくれ立っているのか分からないが、尻びれが網に引っかかった。フナって尻びれにトゲあったっけ?

붕어(ブンオ 鮒魚 和名フナ Carassius auratus)
もひとつ붕어。泥底を探しまくった証拠と思っていただけると、ちょっと嬉しい。

얼룩동사리(オルルクドンサリ 和名セマダラドンコ Odontobutis interrupta)
얼룩동사리(オルルクドンサリ 和名セマダラドンコ Odontobutis interrupta)。こいつも泥底を探しまくった証拠と思っていただけると。

ガサガサしている間は寒さは感じなかったのに、撮影タイムでだんだん寒くなってきてしまって、こりゃやってられないと思い、撤収。ミラーレスでの撮影は撮れた写真が防水コンデジよりもはるかに美しいが、こういう難点があるね。


미꾸리(ミックリ 和名ドジョウ Misgurnus anguillicaudatus)
先ほどの미꾸리を家に帰ってじっくり撮影してみた。といっても今回はちょっと訳があってマクロレンズがなく、仕方なしに標準ズームレンズにて撮影している。
背びれの基部と腹びれの基部が上下同じところから始まるドジョウ、というのを見つけたかったのだけど、何度見ても腹びれのほうが後退しているなぁ。
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コメント

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No title

こんにちは。
新年度ガサガサが開店されましたね。随分と待っていました。
綺麗な写真と愉快な紀行文で楽しませて戴きま~す。

Re: No title

井上様
コメント有難うございます。

> こんにちは。
> 新年度ガサガサが開店されましたね。随分と待っていました。
> 綺麗な写真と愉快な紀行文で楽しませて戴きま~す。

遅まきながら、ようやく新年度開店でございます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
チョウセントゲタナゴの婚姻色をいつ見に行こうかと考えているこの頃です。

No title

こんばんは

0度を下回らないという基準もさすが韓国ですね。
それに比べればはるかに暖かいのに、私は寒さが苦手で一度しか採集はしませんでした。
桜も開花し暖かくなってきましたが、先ずはタンポポで楽しんできます。

Re: No title

アヤヨシ様
コメント有難うございます。

> 0度を下回らないという基準もさすが韓国ですね。
> それに比べればはるかに暖かいのに、私は寒さが苦手で一度しか採集はしませんでした。
> 桜も開花し暖かくなってきましたが、先ずはタンポポで楽しんできます。

こちらは今週になって気温が上がりまして、今植物達が大慌てで春の準備をしているところです。
サンシュユ、レンギョウ、山つつじなどが咲き始め、桜も芽が膨らんでいます。
もっとも、自分のいるところが福島市と緯度が同じくらいなので、南のほうに行けばもっと暖かいのですけどね。
プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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