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大先輩と百済方面ガサガサ その3 保寧の川にて

前回の続き。

達人조先生ご夫妻と別れたわしと井上さんは、仕切りなおし(?)に食事をした後、ホテルにて作戦会議。翌日行くところ(達人から教えていただいたポイント)を確認して就寝。

そして翌日。我々の朝はそこそこ早い。潮汐時間表を見ると、この日はちょうど朝6時20分頃が干潮だということで、まずは보령(ボーリョン 保寧)市内を流れる대천천(デェチョンチョン 大川川)へと行ってみた。その目的はこれ


井上さんの住む瀬戸内にも泥干潟があり、そこにはトビハゼが住むというが、井上さんもトビハゼはあまり見たことがないとのこと。ましてや、葦の生えている中から飛び出してくるハゼなんて、ということで、井上さんには今回はゴム長靴を履いていただいて葦の生えているところを歩いていただき、わしは川の淵のほうにいて飛び出してくるハゼを網で捕らえることにした。

その結果だが、かつてやったようには行かなかった。いや、実際には1匹だけ葦の中から飛び出してきた。そこそこの数を捕まえる事ができたが、その大部分は葦原と川との間の斜面部分だったり、その更に下の川面付近だったりした。
あとで潮汐表を確認してみたところ、前日と前々日が小潮だった。そして、かつてのときは3日前が大潮だった。トビハゼたちも潮汐に合わせて居場所を微妙に変えているのかな。


例によって手に載せて写真撮影してみた。前回の実績通りだったらここに住むのは큰볏말뚝망둥어(クンビョッマルットゥクマンドゥンオ 和名不明 トビハゼ属の魚 Periophthalmus magnuspinnatus)。でもなんか、第1背びれの長さが第2背びれまで至っていないようだけどなぁ。

前座はここまでにして、この日の目的地である웅천천(ウンチョンチョン 熊川川)に向かう。

最初にたどり着いたポイントはこんなところ。いつまでも見ていたくなるくらい眺めの美しいところだった。でも残念な事に、腰をすえて釣りができる場所がない。そのためこの場所での攻略を断念した。


第2のポイント。ここは座って釣りをすることのできる場所があった。ここに場所を構える井上さん。
わしはというと……ここ実は川面からすぐに深くなっていて、ウェーダー着ていてもやばいくらいなのよ。それで場所をちょっと変えて、この写真撮影をした場所のすぐ下流に堰があるので、その堰の上下でガサガサを試みた。

ところが、堰の下は石を含めて川床がコンクリートで固められているところばかりだった。そして、そこに泳ぐ魚はというと、피라미(ピラミ 和名オイカワ Zacco platypus)に돌고기(トルコギ 和名ムギツク Pungtungia herzi)に베스(ベス 和名オオクチバス Micropterus salmoides)。体に一条の黒い縦縞があり、尾ひれが黒っぽい魚の群れを見るのは本当にげんなりするな。
堰の上はと言うと、こちらにも베스がいるのだけど、こちら側には줄납자루(ジュルラプジャールー 和名チョウセンイチモンジタナゴ Acheilognathus yamatsutae)もいるのを確認。でもやっぱり深くてわしの網には今年生まれた稚魚しか網にかからない。

井上さんのところに戻ってみると、いくつか釣れたようだけど、どうも今ひとつなようで。というのも、婚姻色のでているオスが釣れない。わしも見てみると、おお!確かに婚姻色がすごく派手派手に出ている줄납자루のオスが泳いでいる。師匠が言うような大きさではないけどな。むしろ小さいけど。
それでわしも井上さんにお願いしてその場所でガサガサをやってみた。残念ながらやっぱり深くて思ったようにできずリタイア。


移動して次のポイント。だんだん下流のほうへと移動している。
ここもやはり堰があり、堰の上は深いようだったので、わしは堰の下から下流のほうへと行ってみた。
堰の真ん中には魚道があり、その魚道の隅に砂がそれなりに堆積していて、そこをガサガサしたら大量の재첩(ジェーチョプ 和名タイワンシジミ Corbicula fluminea)とともにこいつらがわらわら。

점줄종개(ジョムジュルジョンゲェ 和名不明 Luther spine loach = ルーサーシマドジョウ? Cobitis lutheri)
점줄종개(ジョムジュルジョンゲェ 和名不明 Luther spine loach = ルーサーシマドジョウ? Cobitis lutheri)。
漢江方面で見るこいつとはまた模様の印象が違う感じがする。どう違うかと言われると表現が難しいが。

堰の下は石があったり砂地があったり、いかにも堰の下って感じ。피라미が群れを成して泳いでいる。
でも、ここでも베스がいるのを発見。実にがっかりだ。

돌고기(トルコギ 和名ムギツク Pungtungia herzi)
なかなか良い大きさに育っている돌고기(トルコギ 和名ムギツク Pungtungia herzi)とかな。

모래무지(モレムジ 和名カマツカ Pseudogobio esocinus)
こちらもなかなか良い大きさに育っている모래무지(モレムジ 和名カマツカ Pseudogobio esocinus)とかもいる。

얼룩동사리(オルルクドンサリ 和名セマダラドンコ Odontobutis interrupta)
얼룩동사리(オルルクドンサリ 和名セマダラドンコ Odontobutis interrupta)なんだけど、なかなか気合の入った体色だったので網に入れてみた。

いかにも堰の下な場所からさらに下流に行こうとすると、これもよくあることだが短い早瀬になっていた。わしとしてはやっぱり水の流れのある場所のほうがガサガサがやりやすい。

민물검정망둑(ミンムルコムジョンマンドゥク 和名ヌマチチブ Tridentiger brevispinis Katsuyama)
민물검정망둑(ミンムルコムジョンマンドゥク 和名ヌマチチブ Tridentiger brevispinis Katsuyama)とかがとれてくる。

눈동자개(ヌンドンジャゲェ 和名クロギギ Pseudobagrus koreanus)
눈동자개(ヌンドンジャゲェ 和名クロギギ Pseudobagrus koreanus)もこの早瀬の部分でとれた。

早瀬を過ぎたら、抽水植物の生える止水域が鉄橋を中心に広がっていた。水深が深いかなと思ったが意外にもやりやすい深さだった。
そこで抽水植物を覆うように網を広げてガサガサをやってみたときだった。網の中にドスッと重い衝撃が走った。なんか大きい魚がとれたことは感触で分かった。場所からして、붕어(ブンオ 鮒魚 和名フナ Carassius auratus)か잉어(インオ 鯉魚 和名コイ Cyprinus carpio)か、누치(ヌーチー 和名コウライニゴイ Hemibarbus labeo)のあたりかと思った。
暴れて逃げられないように手早く網を上げてみると、大きさ約30センチ。明らかにコイ科の魚ではない背びれ。베스がかかったかとがっかりしつつ、魚が暴れないように網をコントロールすると、なんとその魚は黒い一条の縦縞&黒っぽい尾ひれではなく、全身豹柄だった。

쏘가리(ッソガリ 和名コウライケツギョ 高麗桂魚 Siniperca scherzeri)キタ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━ ッ !

下手に触ると名前の由来どおり背びれに刺される&鋭利なえらぶたに切られるところ、どうにかこうにか携帯水槽に収めて、さてどうしたものか。いったん戻って生簀に入れようかと思ったのだけど、その時どういうわけか
「もうちょっとここでやってみようか」
という思いが浮かんだ。
そこでまた、同じように抽水植物を覆うように網を広げてガサガサやってみたら、また網の中にドスッと重い衝撃が走った。今度の衝撃は先ほどよりももっと重かった。
そしてそれは……またもや쏘가리!!
38センチキタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!

쏘가리(ッソガリ 和名コウライケツギョ 高麗桂魚 Siniperca scherzeri)
どーん!!
わしが普段とっている魚からすると、これはもう桁違いのサイズ。
まぁもっとも、쏘가리の釣りで検索すれば韓国では50センチとかすんごい馬鹿でかいものを釣った写真がヒットするけど、網でこの大きさがとれたというのは、そうなかなかない部類に入るのではないかと思う。
大きさだけを比べれば、わしは以前46センチの잉어をとった事があるから、それと比べれば小さいといえば小さいが、なにしろ쏘가리は高級食材。値段が違う値段が。大きい쏘가리は活魚の店に行くとこれ9万ウォンくらいするよ。もっとも쏘가리は川魚なので天然物は刺身にはしないけどな。

쏘가리(ッソガリ 和名コウライケツギョ 高麗桂魚 Siniperca scherzeri)
うはーこの大きさ。これ1匹で十分メウンタン4人分になるよ。
これがとれてしまった時、わしは悟った。これは神様がここでおひらきにしろと仰せられているのだなと。
それで堰のほうに戻ると、井上さんの釣果は피라미ばっかりで全然줄납자루が釣れないとのことだった。
かくして撮影タイム。

줄납자루(ジュルラプジャールー 和名チョウセンイチモンジタナゴ Acheilognathus yamatsutae)
井上さんが2番目のポイントで釣った줄납자주のメス。夏なので婚姻色は抜けてしまっている。見事な婚姻色が残っているオスを目の当たりにしながら釣る事ができなかったのはちょっと残念でしたねというと、井上さん줄납자루に関しては訪韓初日にたくさん釣ってもう満足されていたと仰る。むしろ師匠が言っていた「巨大줄납자루」に会えなかったのが残念とのこと。確かにそれはわしも見てみたかった。


魚とりはおひらきとなり、持ち帰る魚を選んで井上さんとともに仁川空港へ。残念な事に大きい쏘가리は途中で食材となってしまった。その際、移動用の水槽の水がまるで牛乳を入れたかのように真っ白になってしまった。大きい쏘가리、オスだったのね。
家に帰って、腸を出し、白子はそのまま使うかたちにして、翌日我が家のメウンタンとなりました。非常にうまかったです。 ごちそうさまでした。(* ̄- ̄)人合掌


井上さんとは仁川空港でお別れした。
井上さん、今回のタナゴ釣りで、가시납지리(ガシナプジーリー 和名チョウセントゲタナゴ コウガイタナゴ Acanthorhodeus gracilis → Acheilognathus chankaensis)は相当研究して挑まないと釣れないと実感したと仰る。カネヒラのように大柄の体なのに何を食べているのか分からない小さな口。
井上さんもさることながら、わしにとっても가시납지리は課題。せめて京畿道の中でたくさんいるところを探しておかなければ。
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コメント

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No title

お疲れ様です。遂にUPされましたね大物쏘가리。予想通りメウンタン鍋になりましたか。メウンタン鍋でごった煮にすると大量のニンニクと唐辛子の所為で素材が何であろうと、全てが真っ赤に染まり素材の景色も味も香りも・・・・もう、ワヤですよねぇ。それはそれなりに面白い味には成るんですが・・・・、岩魚の様に塩焼で喰ったら如何でしょうか。後で骨酒にするとか。油が多い過ぎるのかなぁ。
いつぞや、高麗桂魚料理専門店の前を通り過ぎましたよね。あの時チョッと寄り道してソガリ塩焼きでソガリ骨酒をグイッと一杯ひっかけておきたかったなぁ。残念!
えっ、京畿道内にも가시납지리が棲息してますか。それはそれは是非よろしくお願いします。何しろ京畿道内は私のラッキーエリヤで御座いますので、はい。

Re: No title

井上様
コメント有難うございます。

> お疲れ様です。遂にUPされましたね大物쏘가리。予想通りメウンタン鍋になりましたか。メウンタン鍋でごった煮にすると大量のニンニクと唐辛子の所為で素材が何であろうと、全てが真っ赤に染まり素材の景色も味も香りも・・・・もう、ワヤですよねぇ。それはそれなりに面白い味には成るんですが・・・・、岩魚の様に塩焼で喰ったら如何でしょうか。後で骨酒にするとか。油が多い過ぎるのかなぁ。

塩焼き良いですねぇ良いですねぇ。
残念な事に我が家にはそれをやるには二つほど問題がありまして、一つ目は我が家にはグリルがありません。ただでさえ肉の厚い쏘가리を中まで火を通せるくらいのグリルは、韓国では高い部類に入るかもしれません。
二つ目は……これは家内の名誉のためにはっきりとは書けませんが、家内は典型的な「山の田舎」の人なものですから、グリルを使わない料理が得意とだけ申し上げておきましょう。

あと刺身ですが、皮引きをしっかりやってこそ쏘가리の味が引き出せるのではないかと思いました。

No title

アキミツさま

コウライケツギョ、ブラボー!!
やっぱり、大きい個体は迫力が違いますね(^o^)

Re: No title

らいあます様
コメント有難うございます。

> コウライケツギョ、ブラボー!!
> やっぱり、大きい個体は迫力が違いますね(^o^)

お久しぶりですね。最近どうされているか気になっているところでした。
もうね、すばらしい肉つきでしたよ。もし身を開かずに塩焼きにしたら、中まで火を通せるかどうか心配になるくらいにです。
同じスズキ科のバスやコウライオヤニラミなんかですと、網を上げてしまえばすべてを悟りきったかのように潔く身をゆだねる感じがありますが、コウライケツギョは「背びれで刺すぞ。えらぶたで切るぞ」と、果敢にファイトしてきます。
観賞用としても非常に魅力的です。エサ魚を目で追う様子から実際のハンティングまで、肉食魚としての魅力たっぷりです。日本はどうしてこいつを特定外来生物に指定してしまったのでしょう。飼育禁止にまでしなくても良かった気がしますが。

No title

アキミツさま

少々、忙しさが続いて、ご無沙汰になってしまいました・・・(^^;)テヘッ。

コウライケツギョ、特定外来生物さえなければ・・・と私も本当に思います。

ただ、日本での外来魚の繁栄ぶりを見ると、仕方がない部分もあるのでしょうね。
つい最近、魚ではありませんが甲長60cmのワニガメが手賀沼で捕獲され、博物館に持ち込まれました。
また、国内外来ですが、井の頭公園の池で80cmを超えるビワコオオナマズが捕獲され、それも博物館に持ち込まれました。
そういうのを見てしまうと、外来生物の持ち込みは国内外を問わず考えてしまいますね。

それにしても、コウライケツギョ、写真を何度見ても、飼育下より、自然下で捕まえる個体の色具合には勝るものはないですね。
プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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