楊平の同じところで夜ガサガサ

また例によって仕事が遅くなったついでにガサガサしてきた。
今回の場所は、このときに行った場所。
なぜもう一度行ったのかと言うと、「体高が高くて背びれに2条ほどの黒線が入るタナゴ」の正体をしっかりと見極めるため。
その当時はタナゴをたくさん連れて帰ってきたのに、気がつくとこの魚種だけが選択的にいなくなっているような気がした。それに普段余り目にしない魚種だと、やはりどうしても調べたくなる。
それから、前回見逃していた魚はいないかどうかを確かめるため。また新たな魚種に出会えるかもしれないからな。わしとしては、もしかしたら砂地のところに、普段会えないMicrophysogobioがいるのではないかという期待もあった。


同じ写真を使って申し訳ない。

ガサガサを始めてから30~40分ほどして雨が降り出してしまったので、実際の採集時間は短い。
 
まずは川の状況。

前回と今回とで大きく変わっていたのは、南漢江との合流地点付近の川底。前回はよどんだ泥底の部分が多かったのだが、今回はその部分がことごとく広くて割ときれいな砂底に変わっていた。前回と今回との間に、何度か雨が降っていて、その雨により川が増水し、泥底が洗い流されたものと思われる。

で、これだけの砂底だから、왜매치(ウェーメーチ 和名チョウセンゼゼラ Abbottina springeri → Biwia springeri)だけではなくて、돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)、버들매치(ボドゥルメーチ 和名ツチフキ 土吹 Abbottina rivularis)、됭경모치(トェンギョンモーチー 和名ヒメカマツカ Microphysogobio jeoni)のあたりがいないかなと思ったが、採集時間が短かったためか、왜매치と思われる口の皮質突起のあまり発達していない若魚ばかりだった。

피라미(ピラミ 和名オイカワ Zacco platypus)の大群は相変わらず健在。でも全部が全部피라미という訳ではなかった。水面近くを泳いでいて、激しくジャンプするやつらは主に끄리(ックリ 和名コウライハス Opsariichthys uncirostris amurensis)の若魚。
끄리(ックリ 和名コウライハス Opsariichthys uncirostris amurensis)
今回の写真はすべて現地撮影ではなく、お持ち帰りして家の水槽に投入し、数日間飼育した後撮影した。かなり仁義無き状態にて飼育されたため、いろいろと健康状態が良くなかったりするがご容赦いただきたい。

川底近くにいて、時おり転がっている石の周りをくねくねやっているのが몰개(モルゲェ 和名不明 コウライデメモロコ? Squalidus japonicus coreanus)の大きく育った成魚が多かった。
몰개(モルゲェ 和名不明 コウライデメモロコ? Squalidus japonicus coreanus)
今回採集できた몰개でもこの写真の個体は小さいほう。大体がiPhone5の長さをちょっとだけ超えていた、といえば大きさが知れるだろうか。

まぁこの辺は自分の想定範囲内だった。んでもしかして水面近くを泳いでいる輩に강준치(カンジュンチ 江준치 和名カワヒラ Erythroculter erythropterus)の幼魚なんていないかなぁと思ったが、やはり採集の時間が短かったためか、わしの網には入らなかった。

さて、前回その正体を見極められなかった、「体高が高くて背びれに2条ほどの黒線が入るタナゴ」だが、良く観察してみると、背びれの分岐軟条が12本、尻びれの分岐軟条が10本、側線は完全、口ひげはないように見える……となれば、その正体は납지리(ナプジーリー 和名カネヒラ Acheilognathus rhombeus)ということでファイナルアンサー。

납지리(ナプジーリー 和名カネヒラ Acheilognathus rhombeus)
だいたい背びれと尻びれのオレンジがこんな具合に入っていて、側面のブルーのラインがあまり見えなかったりするから、ぱっと見は납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus → Tanakia lanceolata)に見える。

납지리(ナプジーリー 和名カネヒラ Acheilognathus rhombeus)
小さい個体。写真では分かりにくいが、背びれと尻びれに2条の黒線が入っているように見える。

납지리(ナプジーリー 和名カネヒラ Acheilognathus rhombeus)
こっちは납지리らしい体色が出ているな。

その他のタナゴも写真に撮ってみた。

줄납자루(ジュルラプジャールー 和名チョウセンイチモンジタナゴ Acheilognathus yamatsutae)
줄납자루(ジュルラプジャールー 和名チョウセンイチモンジタナゴ Acheilognathus yamatsutae)。夏なので少々色あせているとは言え줄납자루らしい体色が出ている。仁義無き状態にて飼育されていたため、ひれがぼろぼろになりかけているのが残念。まぁこいつらもいずれはデルヘッジ様か쏘가리様の口に入るわけで。(仁義なし!)

줄납자루(ジュルラプジャールー 和名チョウセンイチモンジタナゴ Acheilognathus yamatsutae)
もうちょっと小さい줄납자루の個体。こいつも背びれに2条の黒線が入っているように見えるが、납지리との違いは、その黒線の間がはっきり白いと言う事。납지리はその黒線の間は透明に見える。

각시붕어(カクシブンオ 和名ウエキゼニタナゴ カラバラタナゴ Rhodeus uyekii → Rhodeus sinensis)
각시붕어(カクシブンオ 和名ウエキゼニタナゴ カラバラタナゴ Rhodeus uyekii → Rhodeus sinensis)。
春秋には見事な体色を見せてくれるのだろうなと思いつつ、こいつらも仁義無き扱いなのだ。

うーむ、いかんせん採集時間が短すぎたな。
もうちょっと時間をかけて、とれたらその場である程度同定をした上でお持ち帰りができていればよかったが、雨が降ったので致し方なし。
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アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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