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秋夕(チュソク)の任実川ガサガサ

最近ちょっと忙しくてなかなかブログが更新できず申し訳ない。


今年の추석(チュソク 秋夕 旧暦8月15日であり、旧盆のこと)は、毎年恒例のようではあるが처갓집(チョガッチブ 妻の実家)に行った。
通常、秋夕は前後1日をプラスして3日間の旗日になるのだが、今年は秋夕が月曜日になったこともあってか、秋夕プラス後2日が旗日となり、その前の土日と合わせて合計5連休となった。わしの仕事は週末に重要な仕事があって、日曜の夕方まで仕事をした後、家に帰ってすぐに家族全員で移動する羽目に。
仕事疲れの上に高速道路は民族大移動でさぞかし激しい渋滞が起きて、大変な事になるかと思われたが、高速道路の状況はなんとまったく逆。田舎方面への民族大移動は既に金曜の夜から日曜の昼までで殆ど終わっており、むしろ平日の夜よりも高速道路がすいている状態で、サービスエリアにはざっと数える程度にしか車が止まっていないなんて光景は名節では初めての体験だった。

今回の秋夕では、家内の両親を含めて、家内の兄弟(家庭)が全員集まった。秋夕当日の夜は晴れ渡った空にスーパームーンと化した中秋の名月が浮かび、思わずみんなで散歩に出かけたりなどして、実に有意義な한가위(ハンガウィ 秋夕のこと)となった。


まぁそれはそれとしてだな。


わしとしては当然ガサガサの装備を持っていったわけだが。
当然のごとく夜ガサガサに出動だと密かに息巻いていた訳だが。
男性陣からは「例によって行くよな?」とサムズアップされたりしていた訳だが。

家内&女性陣から「夜は行くな」と反対されたので、「それならば朝飯食べたら行く」と宣言。恐らくは農作業の手伝いがあるだろうけど、それには子供たちをこき使うということで了承をもらった。


と言うわけで行ってきたぜ섬진강(ソムジンガン 蟾津江)水系!
今回は蟾津江の支流である임실천(イムシルチョン 任実川)の下流に行ってみた。


そこは大きな樹が立っているところだった。写っている自動車と比較していただけたらと思うが、この樹の根元は実際には車のある高さから3メートルほど下になる。このくらいの大きさの樹は、日本では普通にありうる大きさだが、韓国の里には実はあまり大きな樹はない。このくらいの樹でも大きいほうと言う事ができる。衛星写真を見ると、この樹の陰が道を隠し近辺の地形を隠している。


さて、上記場所は、残念ながら베스(ベス 和名オオクチバス Micropterus salmoides)共にやられていた。블루길(ブルルーギル 和名ブルーギル Lepomis macrochirus)の稚魚も多くいた。在来種はどこへ行ってしまったのかと探してみたところ、付近の用水路から川へと流れ込む場所に누치(ヌーチー 和名コウライニゴイ Hemibarbus labeo)の若魚や납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus → Tanakia lanceolata)がわんさかかたまっていた。恐らくはバスギル共の脅威から逃れようとして、水が落ち込んでくるところを上流に行けるものと集まっていたのだろう。

面白くないので、ちょっと上流の堰のあるところまで移動してみた。


堰はこんな感じで、魚道はちゃんと機能しているようではある。
そして、思ったとおりここにはたくさんの魚がいた。

잉어(インオ 鯉魚 和名コイ Cyprinus carpio)
잉어(インオ 鯉魚 和名コイ Cyprinus carpio)。一応おかずになるサイズだな。おかずにして美味しいかとか食べやすいかとかは別としてな。

모래무지(モレムジ 和名カマツカ Pseudogobio esocinus)
모래무지(モレムジ 和名カマツカ Pseudogobio esocinus)。この大きさならキスの要領で天ぷらにしてもいけるサイズだな。

누치(ヌーチー 和名コウライニゴイ Hemibarbus labeo)
누치(ヌーチー 和名コウライニゴイ Hemibarbus labeo)。これもおかずになるサイズだな。あまりおかずにはしたくないけどな。黒い背びれと尾びれがチャームポイント。

꺽지(ッコクジ 和名コウライオヤニラミ コクチ Coreoperca herzi)
꺽지(ッコクジ 和名コウライオヤニラミ コクチ Coreoperca herzi)。このくらいのサイズなら十分おかずになるな。

というわけで、結構おかずサイズになる魚もそれなりの数がとれた。
ただ、こいつらを家内の実家に持ち帰るかどうか、正直言うとかなり迷った。最近はおかず用に持ち帰っても歓迎してくれる雰囲気ではないことが多かったから。それに、꺽지などの肉食魚がたくさんとれ、それなりに大きさも大きければ持ち帰る気にもなるが、コイフナニゴイじゃあねぇ……。
結論としては、これらの魚はみんなリリースした。一番でかいコイに逃げられたこともある。コイって生簀から逃げないと思っていたけど、ジャンプするときはびっくりするくらいジャンプするものなのだな。「鯉の滝登り」って嘘くさいと思っていたけど、あながち嘘でもないのかもなと、コイに逃げられたときに思ったりした。

気を取り直して、小さいサイズの魚たちの撮影タイム。

납지리(ナプジーリー 和名カネヒラ Acheilognathus rhombeus)
납지리(ナプジーリー 和名カネヒラ Acheilognathus rhombeus)のオス。まだ時期ではないと思うけど、婚姻色がばっちり出ている。今回のベストドレッサー賞はこいつに決まりだ。

줄몰개(ジュルモルゲェ 和名シマモロコ Gnathopogon strigatus)
줄몰개(ジュルモルゲェ 和名シマモロコ Gnathopogon strigatus)。おおシマモロコだ! シマモロコがいるぜ。
こいつがいるということは、同じ場所に왕종개(ワンジョンゲェ 王條鰍 和名ナガシマドジョウ Iksookimia longicorpa)とか줄종개(ジュルジョンゲェ 和名不明 Korean striped spine loach = コウライスジシマドジョウ? Cobitis tetralineata)あたりがいそうなものだが、今回はドジョウは採集できなかった。

참마자(チャムマジャ 和名ズナガニゴイ Hemibarbus longirostris)
참마자(チャムマジャ 和名ズナガニゴイ Hemibarbus longirostris)。卵大好き。バスの産卵床を荒らしてもらう目的で放流される事もあるとかって本当かな?。

누치(ヌーチー 和名コウライニゴイ Hemibarbus labeo)
よく似ているがこちらは누치(ヌーチー 和名コウライニゴイ Hemibarbus labeo)の若魚。

돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)
돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)。うーむ今回もはずれか。
모래주사(モレジュサ 和名コブクロカマツカ Microphysogobio koreensis)だったら大当たりだったんだけどなぁ。蟾津江水系に行くのも、実際모래주사と큰줄납자루(クンジュルラプジャールー 和名オオイチモンジタナゴ Acheilognathus majusculus)が目的のようなものだし。

납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus → Tanakia lanceolata)
납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus → Tanakia lanceolata)。こいつは本当にどこにでもいるな。
そういえば、今回は「ボテ」に出会えなかった。蟾津江水系に行けばほぼ必ず出会っていたのだけどな。

동사리(ドンサリ 和名コウライドンコ Odontobutis platycephala)
동사리(ドンサリ 和名コウライドンコ Odontobutis platycephala)。
ドンコの魅力って、このふてぶてしさだよね。自分が捕まえられているのに、その場で「食事」を始めるからな。
撮影用水槽に入れられても、ご覧の有様。どうやら쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)が食べられたらしい。

눈동자개(ヌンドンジャゲェ 和名クロギギ Pseudobagrus koreanus)
눈동자개(ヌンドンジャゲェ 和名クロギギ Pseudobagrus koreanus)。早瀬となっているところの石をめくると、このくらいのサイズがよくかかった。ただこいつら、胸びれが網に絡まったらとりにくいったらありゃしないので、できれば出会いたくない魚種でもある。大きいサイズならメウンタンにしたらうまいのだけど。

밀어(ミルオ 和名不明 ヨシノボリの一種 Rhinogobius SP.)
밀어(ミルオ 和名不明 ヨシノボリの一種 Rhinogobius SP.)。うーむ、きっといつか韓国のヨシノボリたちもいろいろ分類される日が来るでしょう。

잉어(インオ 鯉魚 和名コイ Cyprinus carpio)
お持ち帰りとリリースを分けていたときに撮った、先ほどとは別個体の잉어。サイズも小さい。

블루길(ブルルーギル 和名ブルーギル Lepomis macrochirus)
블루길(ブルルーギル 和名ブルーギル Lepomis macrochirus)の幼魚がまだ紛れて込んでいた!

そんなこんなで小さい魚だけ持ち帰ってみたら、家内を含め「なんで大きい魚を持ってこなかったんだ」と言われた。
いやそうは言ってもとれた魚たちがうまい食事に変わるとは思えないし、今回はコイにフナにニゴイじゃぁちょっとねぇ……。


ところで、お持ち帰りした魚の中に、ひげのないタナゴがいたんだ。
最初は납지리(ナプジーリー 和名カネヒラ Acheilognathus rhombeus)だと思っていた。婚姻色鮮やかなオスがとれたし、납지리のメスかなと思っていたのだけど、産卵管が伸びる気配がないというか産卵管らしき突起がない。
そこで、こいつは가시납지리(ガシナプジーリー 和名チョウセントゲタナゴ コウガイタナゴ Acanthorhodeus gracilis → Acheilognathus chankaensis)なのではないかと考えるに至った。でもわしが達人조先生たちと一緒に見た가시납지리は、「尻びれに太い明らかな白のライン、その尻びれの先端は明らかに黒」だったのだ。ところが今回採集したものは、尻びれが黄色く染まっているのだ。そして尻びれの先端は、眼を凝らしてみれば「黒い感じがするなぁ」という程度。
납지리と가시납지리は、ともに口ひげがほとんどなく、側線は完全。背びれや尻びれの分岐軟条の数も非常に似通っている。

가시납지리(ガシナプジーリー 和名チョウセントゲタナゴ コウガイタナゴ Acanthorhodeus gracilis → Acheilognathus chankaensis)
가시납지리(ガシナプジーリー 和名チョウセントゲタナゴ コウガイタナゴ Acanthorhodeus gracilis → Acheilognathus chankaensis)
こりゃ自分の手には負えないなと、写真を撮って師匠に「助けてドラえも~ん」と泣きついた。
有難きかな、師匠は快く同定を引き受けてくださり、「가시납지리」との結果をいただいた。
師匠曰く、「尻びれ基部の黒色素の度合い」を見て判断したとのこと。うはぁ、尻びれの「先端」ではなく「基部」でありますか。確かに基部が黒くなっているなぁ。
あと師匠はこういう助言もくださった。口の形を見ると、납지리や큰납지리(クンナプジーリー 和名オオタナゴ Acanthorhodeus macropterus)は口先がとがっているが、가시납지리は口先がとがっておらず、顔全体として丸っこくなっていると。なるほどねぇ。

そういえば、おお!蟾津江水系で가시납지리採集したの初めてかも!
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tag : 蟾津江

コメント

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No title

こんにちは。やってますね~、ガッサガッサ!
おーっと、섬진강(ソムジンガン 蟾津江)にも가시납지리君が居たんですね。
来春は큰줄납자루との婚姻色ツーショットにお目に掛かりたいですなー。
ところで、日韓ちゃんぽんブログでは現地の河川名や土地名などをハングル・カタカナ・漢字の3通りで紹介してくださってます。老体にはハングルやカタカナでは直ぐに忘れてしまいますが、漢字ですとイメージも湧きますし記憶もできますので有り難いです。漢字の地名は総督府時代に名付けられたものが多いのでしょうが、現在ではどこにも漢字は明記されて居ませんよね。現地の方(老若問わず)も섬진강や임실천の漢字は分からないと思いますし、知る術も無いのでは在りませんか。アキミツ様はよくご存知ですね。

Re: No title

井上様
コメント有難うございます。

> こんにちは。やってますね~、ガッサガッサ!
> おーっと、섬진강(ソムジンガン 蟾津江)にも가시납지리君が居たんですね。

はい、この場所は2010年に井上様や師匠や조先生たちと蟾津江に行った、2番目のポイントに近いところです。
川沿いの小奇麗な道路にいきなり路上駐車して、ガサガサとか釣りとかやった、堰のあるところですね。
当時、조先生の話によると、堰の下に큰줄납자루、そこの下流側の早瀬に칼납자루、流れが穏やかになったところで임실납자루)、そしてその先の深いところで가시납지리ととのことでしたが、そこでとれたのは납자루と칼납자루ばかりだった記憶があります。


> ところで、日韓ちゃんぽんブログでは現地の河川名や土地名などをハングル・カタカナ・漢字の3通りで紹介してくださってます。老体にはハングルやカタカナでは直ぐに忘れてしまいますが、漢字ですとイメージも湧きますし記憶もできますので有り難いです。漢字の地名は総督府時代に名付けられたものが多いのでしょうが、現在ではどこにも漢字は明記されて居ませんよね。現地の方(老若問わず)も섬진강や임실천の漢字は分からないと思いますし、知る術も無いのでは在りませんか。アキミツ様はよくご存知ですね。

いえいえ、知るすべはいくらでもあります。
住所などは「かじりたてのハングル」に漢字表記があったりしますし、意外と調べれば出てくるものです。
といいますか、漢字表記がちゃんと出てきて、インターネットってすごいなと、いつも感心させられます。

No title

「かじりたてハングル」で検索しましたら、出て来ました「韓国地名一覧」!
良いのを教えてくださいました。これは役立ちますね。早速、「お気に入りに追加」しました。
プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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