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王宿川夜ガサガサ

韓国では、去年から今年にかけて、在来淡水魚種の整理&新種登録が相次いでいる。
まるで日本のCobitisにおける在来種整理&新種登録を後追いしているような感じだけど、例えば칼납자루(カルラプジャールー 和名コウライボテ Acheilognathus koreensis → Tanakia koreensis)の洛東江水系生息集団が낙동납자루(ナクドンナプジャールー 和名なし ラクトウタナゴ? Tanakia latimarginata)ということになり、またこの日韓ちゃんぽんでも쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)について、漢江(ハンガン)・錦江(クムガン)水系集団と洛東江(ナクトンガン)・蟾津江(ソムジンガン)水系集団とでは異なる形態的特長があることを紹介したが、それも今年の3月に洛東江・蟾津江水系集団が참쉬리(チャムシュイリ 和名なし 青緑ヤガタムギツク? Coreoleuciscus aeruginos)と整理された。
他にも、これも前に日韓ちゃんぽんで紹介したが참갈겨니(チャムカルギョニ 和名不明 カワムツの新種 チョウセンカワムツ? Zacco koreanus → Nipponocypris koreanus)も漢江・錦江水系集団(HK)、洛東江・蟾津江水系集団(NS)、洛東江・東方独立水系集団(NE)がそれぞれ新種記載されそうだし、피라미(ピラミ 和名オイカワ Zacco platypus)についても、「眼の黒いオイカワ」が洛東江水系にいて、これも新種記載されそうだ。

それはそうと、そういった仕事に直接携わる専門家の皆様とは程遠いところにいるわしは最近何をやっていたかと言うと、仕事が遅くなった帰りにガサガサしてた。
今回の行き先は、왕숙천(ワンスクチョン 王宿川)。この辺で本流を訪れているほか、支流もときどき行っている。남양주(ナムヤンジュ 南楊州)市や구리(クリ 九里)市といったベッドタウンを流れて漢江に注ぐ川だ。
ただ、今回王宿川に行こうと思い立ったのは、正直言うと魚が目的ではなかった。
韓国には、맹꽁이(メンッコンイ 和名ジムグリガエル Kaloula borealis)というカエルがいる。絶滅危惧2種に指定されているのだが、生息地が広いと言われているにも拘らず絶滅危惧種に指定されているのには理由がある。春に冬眠から覚めた맹꽁이たちは、地面から出てきたと思ったら再び地面の中にもぐりこんで、ようするに「二度寝」をし、6月頃に再び出てきて産卵活動をする。観察できる時期が限定されているカエルなのだ。
で、その生息が確認された地域を見ると、どうやら王宿川とその周辺に多いようだったので、そういえば以前行ったときにこのカエルが鳴いていたような気がしたなぁと、今回もしかしたら出会えるかなと思った次第。
結論を先に言うと、鳴き声は遠くから聞こえたけど確認するに至らずだった。


採集場所はこんなところ。


この川の水はベッドタウンを流れることもあって、お世辞にも綺麗とはいえない。緑藻がいっぱいだし、水の流れのないところでは、ヘドロになりかけた泥が足に絡みつき、水はすぐに透明度1センチ未満になる。それでも、水の流れのあるところでは、ヘビトンボの幼虫やシジミが時々網に入る。
ちょっと嬉しい発見もあった。それがこれ。

なんのことはない우렁이(ウロンイ タニシ)なんだけどね。でもスクリミンゴガイじゃない。토종(トジョン 土種 地元在来種のこと)と思われるタニシがいっぱい。うちの近所の川なんて最近はもうサカマキモノアラジャンボタニシってそんなのばっかりだよ。

피라미(ピラミ 和名オイカワ Zacco platypus)
この川に住む魚といえば、そんなに多様ではないのだけど、夜のガサガサでは피라미(ピラミ 和名オイカワ Zacco platypus)たちの背びれや尻びれが白く輝いてとても印象的なのだ。

피라미(ピラミ 和名オイカワ Zacco platypus)
この時期だからもちろん婚姻色も出ている。前にも書いたと思うが、婚姻色の出た피라미のオスを、불거지(ブルゴジ)と呼んだりする。

얼룩동사리(オルルクドンサリ 和名セマダラドンコ Odontobutis interrupta)
얼룩동사리(オルルクドンサリ 和名セマダラドンコ Odontobutis interrupta)。止水域で植物が生えているあたりをガサガサすればだいたいとれてくる。浅瀬では体長1センチほどのこいつらの子供をいっぱい見た。

잉어(インオ 鯉魚 和名コイ Cyprinus carpio)
잉어(インオ 鯉魚 和名コイ Cyprinus carpio)。現場では붕어(ブンオ 鮒魚 和名フナ Carassius auratus)と思ったけど、よく見たらこいつヒゲがあるねぇ。

각시붕어(カクシブンオ 和名ウエキゼニタナゴ カラバラタナゴ Rhodeus uyekii → Rhodeus sinensis)
각시붕어(カクシブンオ 和名ウエキゼニタナゴ カラバラタナゴ Rhodeus uyekii → Rhodeus sinensis)。こいつも現場では青いラインが見えず、金色のラインに見えて、しかもそれが長く見えたし、尾びれの真ん中にオレンジ色も見えなかったから、떡납줄갱이(ットクナプジュルゲンイ 和名カラゼニタナゴ Rhodeus notatus)かと思ったのだけど、お持ち帰りして確認したら明らかにウエキのカラーリングだった。

긴몰개(ギンモルゲェ 和名ホソモロコ Squalidus gracilis majimae)
긴몰개(ギンモルゲェ 和名ホソモロコ Squalidus gracilis majimae)。少なかったけどやっぱりこいつはいろんなところで出没する。

피라미(ピラミ 和名オイカワ Zacco platypus)
最後にもう一度피라미の婚姻色をチェキ。我が家の肉食魚様方の贄として十分な量を確保しつつ、でも今回はタニシが相当数ゲットできたことが一番の収獲だった。
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アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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