汶湖川にて夜ガサガサ

今年2010年の11月のある日、例によって仕事が遅くなった帰りに川へ行った。
今回は문호천(ムノチョン 汶湖川)。ここは今年3回目か4回目くらいになるのだが、今年は行く度に川の流れが変わってていやになる。いやになるのは自然現象で川の流れが変わっているのではなく人為的に川の流れが変わっているからである。去年2009年に井上さんと行った時には줄납자루(ジュルラプジャールー 和名チョウセンイチモンジタナゴ Acheilognathus yamatsutae)がわんさかだったのが、今年になって줄납자루がだんだんとれなくなり、납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus → Tanakia lanceolata)ばっかりとれるようになってつまらなくなった一方、피라미(ピラミ 和名オイカワ Zacco platypus)の大物サイズやら体長24センチの巨大모래무지(モレムジ 和名カマツカ Pseudogobio esocinus)なんかがとれてたりした。

모래무지(モレムジ 和名カマツカ Pseudogobio esocinus)
これがその時の巨大모래무지。


今回も川に行ってみたら、やっぱり流れが人為的に変わっていて、ここはもう仕方のないことかとあきらめつつ、それでも小さな魚たちが目に見えていっぱいいるので、さっそく網を入れることにした。
 
 
まぁ最初にかかるのは피라미(ピラミ 和名オイカワ Zacco platypus)の幼魚、というのは定番として、次にかかったのがこれ。

납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus → Tanakia lanceolata)
납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus → Tanakia lanceolata)。春はこの납자루と줄납자루(ジュルラプジャールー 和名チョウセンイチモンジタナゴ Acheilognathus yamatsutae)が半々くらいだったのが、夏頃は本当に납자루ばかり網に入る感じだった。寒くなってまた줄납자루がやってくるのを期待していたのだが……。

줄납자루(ジュルラプジャールー 和名チョウセンイチモンジタナゴ Acheilognathus yamatsutae)
来た来た。줄납자루。特徴的な赤と青のラインが色あせているので分かりにくいと思うが、それでも背びれや臀びれを見れば分かる。납자루は軟条が無地なのに対し、줄납자루は軟条に対して黒や白の模様が入るからな。

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これも真ん中に写っているのは줄납자루だが、ほかは납자루。줄납자루がかなり挽回してきたが、やっぱり납자루が多い。本来もっと上流に住むはずの버들치(ボドゥルチ 和名コウライタカハヤ Rhynchocypris oxycephalus)も、たま~に網にかかる。

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相変わらずオイカワとタナゴが多いこの場所だが、タナゴに関しては、각시붕어(カクシブンオ 和名ウエキゼニタナゴ Rhodeus uyekii → Rhodeus sinensis)や큰납지리(クンナプジーリー 和名オオタナゴ Acanthorhodeus macropterus)なんかも、たま~に網にかかる。

참종개(チャムジョンゲェ 和名コウライシマドジョウ チョウセントゲドジョウ? Iksookimia koreensis)
土底の場所では참종개(チャムジョンゲェ 和名コウライシマドジョウ チョウセントゲドジョウ? Iksookimia koreensis)も網にかかる。岸近くの、上に植物が覆いかぶさるように茂っているようなところだ。
20101106235950.jpg
そういった場所では、何故かこのようにカマツカ亜科の集団が網にかかることもある。この写真の場合は
돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)が多く写っているが、土底で出会うのはどちらかというと왜매치(ウェーメーチ 和名チョウセンゼゼラ Abbottina springeri)が多い気がする。

베스(ベス 和名オオクチバス Micropterus salmoides)
なんか変なのがいる!と思ったら베스(ベス 和名オオクチバス Micropterus salmoides)だったよ。北漢江の本流から紛れ込んできた個体かと思われる。かわいそうだが処分。

20101107010756.jpg
上のバスがとれた辺りで同じくとれたフナ。背中の盛り上がりがいま一つパンチがないが떡붕어(ットクブンオ 和名ヘラブナ Carassius cuvieri)かな。


実はこの後、2匹の노루(ノールー 和名ノロジカ Capreolus capreolus bedfordi)に遭遇した。この場所で노루に遭遇するのは2回目くらい。この近所のほかの川でも遭遇しているし、わしの職場付近でもたびたび遭遇している。カメラを構えるが暗闇だし撮れやしねぇ。でもそのうちの1匹がデジカメの「ピピッ」という音に興味を持ったらしく、川原で立ち止まった。1分くらいこちらの様子を見ていてくれたのだけど、橋の上を車が通る音に警戒して逃げていってしまった。

今回はひとまずこれでおしまい。
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コメント

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No title

こんばんは
こちらのブログでは珍しく、もろ外来魚の登場ですね。この大きさになるのに何匹食べたかと思うと怖いですね~

タナゴ類も種類が多いようですね。ヤリタナゴはこちらでもいますが、韓国固有のチョウセンイチモンジはいい魚ですね。
こいつも採集してみたい!
ノロジカとは、まんまシカの仲間ですか?環境の良い場所なんですね。私も先日行った場所では、電車が熊や鹿を跳ねて良く止まると言っていました。

No title

オーッ、줄납자루!婚姻色が落ちててもカッコ良いタナゴちゃんです。
アキミツ様の寒中ガサガサのお蔭で、私どもはヌクヌクと炬燵の中からでも韓国淡水魚らの真冬の様子を観察させて頂いてます。有り難いことでございます。
汶湖川と云えば、橋の下で大陸종개のデッカイのをGetされた記憶がありますが、今回は참종개だけの様ですね。韓国山蛙の出て来た例の湿地には行かれなかったんですね。そこではカラゼニタナゴやウエキゼニタナゴらが寒さの中でジッと春を待ってるんだろうなぁ。行きたいなぁ、竿持って。

Re: No title

アヤヨシ様
コメント有難うございます。

> タナゴ類も種類が多いようですね。ヤリタナゴはこちらでもいますが、韓国固有のチョウセンイチモンジはいい魚ですね。
> こいつも採集してみたい!

チョウセンイチモンジタナゴに目をつけられるとはさすがです。この魚は本当に観賞価値の高い魚ですよ。
こいつは日本のイチモンジタナゴよりもアカヒレタビラに似ている気がします。


> ノロジカとは、まんまシカの仲間ですか?環境の良い場所なんですね。

鹿の仲間ですが、小型でして、オスの角もあまり大きくなりません。「八丈島のキョン」のように、犬歯が長いのです。

Re: No title

井上様
コメント有難うございます。

> オーッ、줄납자루!婚姻色が落ちててもカッコ良いタナゴちゃんです。

最近、ヤリタナゴとチョウセンイチモンジタナゴとの住み分けがなんとなく分かるようになってきました。
川がカーブしていますと、そのカーブの外側は水深が深くなっていたり、岸が岩場だったりしますが、その岩場の岸近くではチョウセンイチモンジタナゴがとれないのです。カーブの内側で、ゴロゴロとした石があったりなんかしたら、その石の下からチョウセンイチモンジがとれるのです。

> 汶湖川と云えば、橋の下で大陸종개のデッカイのをGetされた記憶がありますが、今回は참종개だけの様ですね。韓国山蛙の出て来た例の湿地には行かれなかったんですね。そこではカラゼニタナゴやウエキゼニタナゴらが寒さの中でジッと春を待ってるんだろうなぁ。行きたいなぁ、竿持って。

実は大陸종개もとれました。でもサイズは小さく、採集個体数も少なかったです。
例の湿地は、春に行って付近を管理するアジョシと出会って以来、足を運んでいません。あの場所の下流のほうにアプローチができないかと検討しているのですが、すでに氷が張る時期となってしまいまして、氷が解けるまではあの場所に行くのは難しいなと思った次第です。
プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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