スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

新春プチガサガサ

このシーズンは例年になく寒さが厳しかった。

わしが住んでいるところの近所にはダムで堰き止めた湖がある。例年は湖が凍るにしても岸から岸まで完全に凍ることはあまりなかったところが、今年は岸から岸まで人が歩いて渡れるくらいに凍るにとどまらず、今年は例年凍らないダムの下流まで凍った。わしの記録をちょっと振り返ってみると、近くて気象条件の近い춘천(チュンチョン 春川)の気温を記録しているのだけど、2011年1月の朝の平均気温が-15度、昼の平均気温が-3.5度くらいだった。1月16日なんかは朝が-22度、昼が-10度と記録にあった。

例年だと、仕事が遅くなった帰りであまり寒くない時は川を覗きに行ったりしていたのだが、今シーズンはもうそんな気力すらなかった。「仕事のついでに平昌(ピョンチャン)深夜ガサガサ」が結局2010年のガサガサ納めになったし。

で、「寒さが厳しかった」と過去形で書いたのは、1月31日の午前中から気温が上がりだしたから。2月に入ってからは昼の気温が0度を上回っている状態が続いており、気象庁の予報だと2月10日くらいまでは昼の気温が0度を上回るとのこと。
そして2月3日は「설(ソル)」別名「구정(クジョン 旧正)」すなわち旧正月。陰暦の1月1日だ。暦の上ではここから「春」ということになる。そして実に春の訪れを感じさせるような気象状況。もっとも寒いことは変わりないし、川も氷が張っているのだけど。

今年は仕事の都合上처갓집(チョガッチブ 家内の実家)に行けなくて、事前に우리 집사람と子供たちを置いて帰ってきたので、わし一人家できままにやっている。そんなわけで、ぽかぽかの昼間に新春のプチガサガサと洒落込んでみた。もっとも、目的はテスト飼育中の꺽지(ッコクジ 和名コウライオヤニラミ コクチ Coreoperca herzi)のエサ探しだったりする。

20110203162122.jpg
行ってみた場所はここ。近所の상천천(サンチョンチョン 上泉川)の最下流。割とよく行く場所でもある。ここはかつて돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)天国だったところなのだが、河川工事によって環境が失われてしまった。その後去年の秋に「大先輩とご近所タナゴ釣り」で한강납줄개(ハンガンナプジュルゲェ 漢江납줄개 和名ニセヨーロッパタナゴ Rhodeus pseudosericeus)を採集したついでに川の様子を覗いてみたら、カマツカや小型カマツカ亜科の魚たちがいっぱい見られた。水深が浅い上に凍るので、カマツカや小型カマツカ亜科の魚たちが冬を過ごすには難しい環境だと思うが、暮らしている様子が見れればよいなと思った。
なお、今回はプチガサガサということで、いつもの大陸系サデ網ではなく底平タモ網を使用している。

얼룩동사리(オルルクドンサリ 和名セマダラドンコ Odontobutis interrupta)
まず網にかかったのがこれ。얼룩동사리(オルルクドンサリ 和名セマダラドンコ Odontobutis interrupta)。
2011年度のガサガサ運を占うとして、まず網にかかったのがこれというのは、幸先が良いのだか悪いのだか。2011年度は肉食魚の年になるかもしれないな。

한강납줄개(ハンガンナプジュルゲェ 漢江납줄개 和名ニセヨーロッパタナゴ Rhodeus pseudosericeus)
続いてかかったのがこれ。おお、한강납줄개(ハンガンナプジュルゲェ 漢江납줄개 和名ニセヨーロッパタナゴ Rhodeus pseudosericeus)がこちら側でも越冬していたのか。반가반가.
結構な個体数が越冬できてているようなので、これは井上さんが来られたときにリベンジ可能かと。

20110203153431.jpg
한강납줄개に混じって납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus → Tanakia lanceolata)もとれている。こいつは本当に生息域が広いな。

배가사리(ベガサリ 和名ホタテコブクロカマツカ Microphysogobio longidorsalis)
そしてついに小型カマツカ亜科の魚種が。ただし돌마자ではなくて배가사리(ベガサリ 和名ホタテコブクロカマツカ Microphysogobio longidorsalis)だな。メスのような感じもする。こいつは砂の上にいるのではなくて早瀬の石と石の間に住む魚。採集もやはり石の下からだ。

밀어(ミルオ 和名トウヨシノボリ Rhinogobius brunneus)
밀어(ミルオ 和名トウヨシノボリ Rhinogobius brunneus)も採集できた。実にオーソドックスなというかこの辺によくいるタイプだ。日本ではヨシノボリに関する分類が進んだので、韓国でももっと研究されて分類が進めばよいと思う。

20110203155628.jpg
わあい、氷の下からエビがわんさかとれた。これで꺽지様のエサ収集ができたようなものだな。

20110203160807.jpg
水草が枯れて芝生のようになった川床からは、カゲロウの幼虫が採集できた。こいつは韓国語で하루살이(ハルサリ)という。直訳すると「一日暮らし」というか「その日暮らし」というか。成虫になったら寿命が短いことを良くあらわしている名前だと思う。

돌고기(トルコギ 和名ムギツク Pungtungia herzi)
石の下からは돌고기(トルコギ 和名ムギツク Pungtungia herzi)も採集できている。定番といえば定番だな。

배가사리(ベガサリ 和名ホタテコブクロカマツカ Microphysogobio longidorsalis)
こちらの배가사리(ベガサリ 和名ホタテコブクロカマツカ Microphysogobio longidorsalis)は大きさからして昨年生まれの個体。

20110203161506.jpg
一見するとどちらが表でどちらが裏かわからなくなるヤゴ。わしの目には同定不可能なり。


寒い風が吹いてきたし、目的は達成できたのでこの辺でおしまい。
모래무지(モレムジ 和名カマツカ Pseudogobio esocinus)や돌마자を見ずに終わったけど、近くのどこかで達者に暮らしていると思う。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

꺽지様 大喜び

あらためまして、구정(クジョン 旧正)明けましておめでとうございます。
奥様のご帰宅までは、ットックッ(韓国雑煮)とかヤッパ(餅菓子・薬飯)は我慢しましょうね。
私の学生時代の在韓旧正月中もルームメイト達は皆んな帰郷してましたので、オイラは下宿のスーニム(坊主)と韓国将棋やユッペク(六百・花札の猪鹿蝶)ばかりしてました。スーニムに随分やられましたよ。

今回はご近所の上泉川ですね。氷の中でも皆んな律儀に待っててくれるんですね。有り難いなぁ。
ところで、ゴム手袋が(給食のおばさん用から)おニューになりましたね。カラフルで春らしいですよ。
先ず、꺽지様にとりましては好い구정になりました。良かった好かったです。

Re: 꺽지様 大喜び

井上様
コメント有難うございます。새 해 복 많이 받으세요.
コウライオヤニラミのところに投入したら、さっそくパクッとやりました。肉食魚の飼育はまた違った醍醐味がありますね。
でもエサの確保を本当にどうしようかなと悩むところです。これから毎週末ごとに暖かくなってくれるとありがたいのですが、そうはお天道様が問屋を卸してくれそうにありませんし…。

おかげさまで떡국は職場でたらふく食べることができました。

No title

こんばんは

寒そうですね~。こちらもまとまった雪が降ったのですが、そんなレベルではないですね。
ヤリタナゴと氷の競演画像が、より寒さを伝えてくれますね。

個人的にはやはりヨシノボリが気になります。以前も思ったのですが、オオヨシノボリのようなスラッとした感じがしますね。

Re: No title

アヤヨシ様
コメント有難うございます。

> 寒そうですね~。こちらもまとまった雪が降ったのですが、そんなレベルではないですね。
> ヤリタナゴと氷の競演画像が、より寒さを伝えてくれますね。

まだまだ寒いです。実際、タナゴ類やエビの採集は氷を割っての採集ですし。

> 個人的にはやはりヨシノボリが気になります。以前も思ったのですが、オオヨシノボリのようなスラッとした感じがしますね。

採集している本人がまだまだ特徴について見比べる目を持ち合わせるに至っていないことが情けないです。
今度ヨシノボリを採集したら、どんなところに気を付けて撮影したらよろしいでしょうかね?
プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。