千葉中央博物館へ

前回の続き。
というか、実は前回の記事を書いているときは続けるつもりはなかった。日本滞在期間のことを一切合財全部ひとつの記事に収めるつもりだったのだ。しかし申し訳ない話、前回の分を書いたところで体力的な限界が来てしまった。自覚症状のないままふと我に返るとどうやら1時間ほど眠ってしまっていたらしいという事態に気が付いた次第。バカボンのパパの年齢を超えると、無理の利かない体になってしまっていることをひしひしと感じる。

それはまぁ置いておいて、前々回でも予告していたとおり、日本滞在期間中に千葉県立中央博物館に行ってきた。目的は御挨拶。でも、ああ申し訳ない。お土産にするはずだった本を持たない状況での訪問なので申し訳ないのだ。
実は、我々の渡航までに本が間に合わなかったのだ。ネットショップで本を注文したのだけど、そのネットショップはちゃんと発送してくれた。しかし宅配会社がヘボだった。順当に行けば木曜日に到着するはずのものがその木曜日に来なかった。金曜日にも来なかったので電話したら土曜日に配送するという。でも土曜日にも来なかった。日曜日は完全に休まれた。結局本が我が家に届いたのは我々が日本に着いた後だったのだ。
仕方がないのでサブとして用意していた本と韓国産の海苔とキムチをお土産にした。
このお土産の本というのは、もちろん韓国で出版されている魚の本。わしにはこんなことくらいしかできないので。

さて、博物館への道のりだが、コメント欄のところで、千葉寺駅から歩いて伺うなんて書いていたけれど、出発が予定より遅れてしまったのと、京成線の乗り換え時間がかなりかかりそうなことから、JRを使って千葉駅まで行き、そこからバスで向かうこととなった。そして所定の停留所でバスを降りたら、もう「この人だ。間違いない」というオーラをまとった人物が。

わしはもう、らいあますさんに会えただけで舞い上がってしまって。

コイ科の魚種のミトコンドリアゲノム系統樹を見せていただいたり、ホルマリン標本を見せていただいたり。

20110309145407.jpg
それはもう、貴重な資料がいっぱい。まだまだ整理されていない資料もいっぱいだった。

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ギョギョー!? これは、さかなクン画伯の絵ではありませぬか!でもカラーコピーしたものだった。原本はきっと大切に保管されているに違いないぞ。

もちろん博物館の中も観覧させていただいた。
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これは最近新聞記事にもなっていた「千葉石」。結晶の大きさは1~2ミリくらいだが、確かに「角を相当削った立方体」の形をしている。

また、中国やインド、ヨーロッパの魚の図鑑を見せていただいたりもした。ヨーロッパの魚の図鑑にはタナゴが1種だけ掲載されていた。もちろんそれはヨーロッパタナゴ Rhodeus amarusである訳だが、わしの家の近所には和名にすると「ニセ」がついてしまうヨーロッパタナゴ「한강납줄개(ハンガンナプジュルゲェ 漢江납줄개 和名ニセヨーロッパタナゴ Rhodeus pseudosericeus)」がいることから思わず情が行ってしまった。また、日本ではまったく生息せず、韓国では希少種ではあるがユーラシア大陸北部に広く分布する연준모치(ヨンジュンモーチー 和名ヒメハヤ ユーラシアンミノー Phoxinus phoxinus)のその分布域を改めて実感したり、なぜかヨーロッパのきわめて一部の地域で外来種として대륙송사리(デェーリュクソンサリ 大陸송사리 和名チュウゴクメダカ メダカ中国・西韓集団 Oryzias sinensis)が生息しているのを知ったり。
いやぁ本当に大陸の魚たちは奥が深い。らいあますさん、大変勉強になりました。

あれよあれよと時間が過ぎて、帰る際には乗らなければならないバスが信号待ちをしているのが見えたので、二人でバス停までダッシュして、最後に握手だけしてわしはバスに飛び乗った。
バスに乗って落ち着いたところで、ようやく写真をほとんど撮っていないことに気がついた。正直な話、もっとたくさん写真を撮っておくべきだったと反省する事しきり。



らいあますさん、時間をさいていただいて本当に有難うございました。ちょっと遅くなりましたが本は来週にお送りします。
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コメント

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No title

アキミツさま

その節はありがとうございました.
私もあとで,一緒に写真を撮らせていただこうと思っていたのに,舞い上がってしまい完全に忘れていました.

まだまだ,話したりなかった感は残っています.
いつになるかまだ分かりませんが,続きはそちらに伺ったときに.

ところで,その後,Ladislabiaのミトゲノムデータをあの系統樹に入れてみたのですが,短すぎて系統樹に反映されませんでした.そのかわりGobiobotia(ズナガドジョウカマツカ)は,スゴモロコ属から渓流に適応していったらしいことがわかりました.

もっとカマツカ亜科をあつめて解析してみたいですね.

Re: No title

らいあます様
コメント有難うございます。本来でしたらちゃんと写真を撮ったり、撮った内容の掲載許可(あんなところやこんなところにモザイクを入れるとか)を伺ったりしなければならないところでしたが、本当に取材力不足で申し訳ございませんでした。

> ところで,その後,Ladislabiaのミトゲノムデータをあの系統樹に入れてみたのですが,短すぎて
> 系統樹に反映されませんでした.そのかわりGobiobotia(ズナガドジョウカマツカ)は,スゴモロコ
> 属から渓流に適応していったらしいことがわかりました.

なんと、スゴモロコ属のほうがGobiobotiaよりも歴史が古いのですね。
韓国にお越しの際は、セェミ(Ladislabia)をぜひ見に行きましょう!
そうそう、お土産にするはずだった本(小さい本ではありません)の中に、Ladislabiaが産卵床を作る写真が掲載されていました。Ladislabiaの産卵が去年あたり確認されたようです。

No title

アキミツさま

Ladislabiaの産卵床ですか~.
アキミツさんと二人で発見者になろうと思ったのに・・・残念です(笑)

ぜひ,連れて行ってください.
その時は宜しくお願いします.

Gobiobotiaの渓流に適応していないタイプを見ると,スゴモロコに似ているような気もしないでもないですが・・・
そうなると,ヒゲが二次的に現れてきたのか,両方の共通の祖先がヒゲもジャだったのか・・・

興味が尽きないですね.

Re: No title

らいあます様

> Ladislabiaの産卵床ですか~.
> アキミツさんと二人で発見者になろうと思ったのに・・・残念です(笑)

産卵時期は6月とのことです。他の魚よりもちょっと遅めでしょうか?
標高の高いところに住んでおりますです。
プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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