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清明の洛東江支流ガサガサ

さて前回の続き。
やっぱりわしにとって낙동강(ナクトンガン 洛東江)水系は普段から気軽に行けるようなところではないのでな。せっかくここまで来たのだし、もう1箇所くらい回っていこうか、と思い、風任せに車を走らせて着いた場所がここ。

20110405140108.jpg
正直に書くと、衛星地図を見て「この辺が良いかなぁ」と思ったところが上水源保護区域だったので場所を変えた次第。ここは上水源保護区域ではないのだけど、警告文がないこともない。

20110405112134.jpg
堰の上でちょっと網を入れてみればタナゴたちがこんな感じ。なんとなく良さそうだったのでこの場所でちょっとガサガサしてみることにした。
 
堰の下を探検しながらガサガサ。これがなかなか「当たり」の場所で、さまざまな種類の魚がたくさん泳いでいるのが見える。流水域あり、早瀬あり、止水域あり、岩底ありと、実にさまざまな条件が整っていた。だから、できればじっくりと時間をかけて挑みたいところだったのだが、18時までには帰らねばという家の都合と、腹時計を含む体力的な都合のため14時には撤収しなければならなかったため、正味2時間の探魚となった。
 
칼납자루(カルラプジャールー 和名コウライポテ Acheilognathus koreensis → Tanakia koreensis)
칼납자루(カルラプジャールー 和名コウライポテ Acheilognathus koreensis → Tanakia koreensis)の稚魚。去年生まれたものと察する。この辺に大量にいるタナゴのほとんどはこれだった。

각시붕어(カクシブンオ 和名ウエキゼニタナゴ カラバラタナゴ Rhodeus uyekii → Rhodeus sinensis)
각시붕어(カクシブンオ 和名ウエキゼニタナゴ カラバラタナゴ Rhodeus uyekii → Rhodeus sinensis)もいる。漢江水系では칼납자루によく似た묵납자루(ムンナプジャールー 和名チョウセンボテ Acheilognathus signifer → Tanakia signifer)がいるが、この묵납자루と각시붕어が同じ場所で採集できるということはほとんどないのではないだろうか。絶滅危惧2種の묵납자루に対し、칼납자루がそれだけ個体数が多いという事だろうか。

ひとまず魚がわらわらしているのが見える止水域へ。
正直言って止水域での족대(ジョクデェ 大陸式のサデ網)による採集は自分のスキル不足を感じる。網が広がらない。網の下を魚がくぐって逃げる。石の下にいるのは分かっているのだが、その石をめくっても魚が網に入らない。こんな止水域は夜中ならば小さな手網の二刀流で大量ゲットなのだけどなぁ。

긴몰개(ギンモルゲェ 和名ホソモロコ Squalidus gracilis majimae)
긴몰개(ギンモルゲェ 和名ホソモロコ Squalidus gracilis majimae)。わしにとっては、なんか川の中流~下流域ならどこにでもいる印象があるのだが、モロコ好きにとってはそうでもないらしい。さらに日本のモロコ好きの方にとっては、ホソモロコはモロコの中でも特殊な部類に入るらしい。

줄납자루(ジュルラプジャールー 和名チョウセンイチモンジタナゴ Acheilognathus yamatsutae)
石の下からは紫色の鮮やかな줄납자루(ジュルラプジャールー 和名チョウセンイチモンジタナゴ Acheilognathus yamatsutae)が。青のラインの基点が丸く大きく膨らんでいるのが分かる。これってタビラ斑?

수수미꾸리(ススミックリ 和名ヨコジマドジョウ Niwaella multifasciata → Kichulchoia multifasciata)
やっととれた수수미꾸리(ススミックリ 和名ヨコジマドジョウ Niwaella multifasciata → Kichulchoia multifasciata)。いるのが見えるのに何度やっても網にかからない奴。

칼납자루(カルラプジャールー 和名コウライポテ Acheilognathus koreensis → Tanakia koreensis)
칼납자루(カルラプジャールー 和名コウライポテ Acheilognathus koreensis → Tanakia koreensis)のいい感じに染まったオスをゲット。大きさもいい感じだ。


続いて流れの速いところをチャレンジ。

쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)
やはりこれがでてこなくっちゃ。쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)。洛東江水系なのでラインはエメラルド色だ。

꺽지(ッコクジ 和名コウライオヤニラミ コクチ Coreoperca herzi)
そして、直感的に「ここにいるぞ!」とピンと来たボサの下から꺽지(ッコクジ 和名コウライオヤニラミ コクチ Coreoperca herzi)をゲット。でかい!漢江水系ではないので体のスポットのキラキラがないのが残念だが、その分ダークフォースを感じるぞ。鼻の頭に怪我があるのが玉にキズ。

とまぁ、大物はとれたのだけど、ちょっと流れが速すぎたか、早瀬の部分ではこれくらいしか採集できなかった。ここで思い切り体力を使ってしまい、腹時計がぎゅるぎゅると鳴り出す始末。砂の世界を練り歩くのは思っていた以上に体力と栄養の消費が激しかったようだ。

붕어(ブンオ 鮒魚 和名フナ Carassius auratus)
とりあえず最後に。まあこいつがいるということは、タナゴやドジョウには住みやすい環境ということなのだろう。


カラータイマーがピコーンピコーンと鳴るのを感じつつ撮影タイム。

꺽지(ッコクジ 和名コウライオヤニラミ コクチ Coreoperca herzi)
さきほどの꺽지(ッコクジ 和名コウライオヤニラミ コクチ Coreoperca herzi)。大きすぎて撮影用水槽に入らないどころか、こんな姿に。꺽지に申し訳ない。

쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)
쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)。

줄납자루(ジュルラプジャールー 和名チョウセンイチモンジタナゴ Acheilognathus yamatsutae)
줄납자루(ジュルラプジャールー 和名チョウセンイチモンジタナゴ Acheilognathus yamatsutae)。青のラインの基点が丸く大きく膨らんでいるのが、こちらの写真だともっとよく分かる。

수수미꾸리(ススミックリ 和名ヨコジマドジョウ Niwaella multifasciata → Kichulchoia multifasciata)
수수미꾸리(ススミックリ 和名ヨコジマドジョウ Niwaella multifasciata → Kichulchoia multifasciata)。片時もじっとしてくれなくてこんな写真に。

돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)
돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)のオス。
実は洛東江水系には、小型カマツカ亜科の魚で「とってもきらびやかな」魚種がいるのだ。それで、この川にはその魚がいるのではないかと思い、このムナイタカマツカに見た目がよく似た魚はとにかく網に入れていこうと思っていた次第。だが、師匠をして「韓国国内でもっとも採集の難しい魚種」と言わしめるその魚は……やはり網にはかからなかった。ちぇっ。

돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)
돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)のこちらはメス。抱卵している。
ちなみに師匠のいう「採集が最も難しい」というのは、まず生息地を見つけ出すのが難しく、生息地を見つけたとしても個体数が少なく、そして「きわめてすばしっこいので網に入らない」のだそうだ。でもそれによく似た돌마자は結構どこにでもいるし個体数も多いしすばしっこくもないので網に入るというわけだ。

칼납자루(カルラプジャールー 和名コウライポテ Acheilognathus koreensis → Tanakia koreensis)
칼납자루(カルラプジャールー 和名コウライポテ Acheilognathus koreensis → Tanakia koreensis)の大小2匹。ボテらしい色合いが出ていると思う。
칼납자루(カルラプジャールー 和名コウライポテ Acheilognathus koreensis → Tanakia koreensis)
まぁ黒さで言えばこちらのサイズ小さ目のオスのほうが黒いな。体に傷がついてるけど。ってわしがやったんじゃないんだからねっ。
긴몰개(ギンモルゲェ 和名ホソモロコ Squalidus gracilis majimae)
긴몰개(ギンモルゲェ 和名ホソモロコ Squalidus gracilis majimae)。韓国のモロコ類の見分け方として、一番簡単なのは側線のあるうろこから背びれまでのうろこの数を数える事だ。これが3.5枚だと긴몰개。ほかは4.5枚だ。そして口ひげが目の輪郭の直径の半分より短いものは몰개(モルゲェ 和名不明 コウライデメモロコ? Squalidus japonicus coreanus)、口ひげが目の輪郭の直径の半分より長いもののうち、側線の上に瞳孔大の黒い斑点があるものが점몰개(ジョムモルゲェ 和名コウライイトモロコ Squalidus multimaculatus)、ないものが참몰개(チャムモルゲェ 和名コウライモロコ Squalidus chankaensis tsuchigae)、ということになるのだそうだ。


これにておしまい。줄납자루と수수미꾸리はとれたもの全部(といっても수수미꾸리は1匹しかとれなかった)お持ち帰り。

食事をして帰ったら自宅到着がやっぱり18時になってしまった。さあて次はいつ行こうかな。
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tag : 洛東江水系

コメント

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No title

オッ、チョウセンイチモンジ!未だ釣ったことが無いんですよね。今年は逢えるかなァ。

タナゴの創造主様が青のラインを描く時に、基点のところで滲ませちゃった様ですね。
チョウセンイチモンジ:「ア~ァ、インクの浸け過ぎだってばァ!」
タナゴの創造主様:「アッ、すまん。」「まぁ、タビラ班って事にしとこ、な。」

いつも新鮮な珍しいタナゴ達を見られて、日韓ちゃんぽんブログに大感謝でございます。

Re: No title

井上様
いつもコメントありがとうございます。
チョウセンイチモンジタナゴは流れがあるところとか石の下とか、タナゴ釣りにとってはイレギュラーな環境になってしまうのではないかと思うのですが、タビラ釣りの要領でいけるでしょうか....


No title

こんばんは
チョウセンイチモンジ婚姻色が綺麗ですね。
日本のイチモンジより、ラインの基点が少し後方から始まっていますね。
コウライボテの独特の色も渋くていいですね。アブラボテがそうですが、もう少し大人しいといいんですけどね。
やっぱりコウライボテも正確はキツメですかね。
ホソモロコはイトモロコにそっくりですね。本物を見たら違いが解かるかな?!

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Re: No title

アヤヨシ様
コメント有難うございます。

チョウセンイチモンジタナゴと日本のイチモンジタナゴとの外見上の大きな違いは、腹ビレに白筋の有無ではないかと思います。ラインの基点が少し後方ですか……そういえばそうかもしれませんね。これは両方を肉眼ではっきりご覧になっている井上様のほうが分かるかもしれません。
カルラプジャールー(コウライボテ)は家で飼っているのを観察していると、やはり性格がきついですね。さすがTanakiaです。長い間日本のアブラボテと同一種と見なされていたのですが、韓国のは細長い卵を産むのです。

> ホソモロコはイトモロコにそっくりですね。本物を見たら違いが解かるかな?!

イトモロコも側線のあるうろこから背びれまでのうろこの数が3.5枚なのですね。
プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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