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江原道原州にてドジョウカマツカ堪能

休みの日にちょっと遠出をしてきた。場所は江原道の원주(ウォンジュ 原州)というところ。
ここには섬강(ソムガン 蟾江)という南漢江の支流がある。南漢江の支流の中でも重要な支流のひとつだ。位置としては先日の「南漢江中流域支流ガサガサ」で行った여주(ヨジュ 驪州)の隣であり、より上流側だ。

なぜここに行ってみようと思ったかというと、これが前回を引きずっている。すなわち「南漢江のドジョウカマツカ(Gobiobotia)属」を探しに、4大河川事業で消えうせてしまった이포(イポ 梨浦)の早瀬から少しずつ遡ってみた訳だ。衛星写真を見ると、梨浦大橋のところから南漢江をずっと遡れば驪州の町の近辺にいくつもの早瀬を見る事ができる。ところが4大河川事業は梨浦だけでなく驪州近辺もさらに2箇所くらい工事を行っており、これらの早瀬が壊滅した。
南漢江をそのまま遡っていくと、東に行ったところで壁にぶつかったように南北に分かれる。南漢江はその南側が本流であって、北側が今回行った蟾江だ。すなわち、蟾江の早瀬は南漢江にもっとも近い「広い早瀬」ということができる。

20110613072010.jpg
そして、おそらくここがその早瀬。
水温は高く、水は黒褐色に濁っている。川底の石にはあやしいコケやら汚染物質。見える魚影は生まれたばかりの稚魚の群れのみ。
こんな環境で大丈夫か。大丈夫だ、問題ない。
 


 
早速網を入れる。本当に魚影が見えない。そしてしばらくはまったく魚が網にかからない。
だがしかし…。

쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)
最初に網に入ったのは쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)。一発目が쉬리とはついている。これは期待できそうだ。

새코미꾸리(セコミックリ 和名ハナジロドジョウ Koreocobitis rotundicaudata)
続いて網に入ったのは새코미꾸리(セコミックリ 和名ハナジロドジョウ Koreocobitis rotundicaudata)。大きくはないがオレンジ色の発色がなかなか見事な個体だ。

꾸구리(ックグリ 和名ズナガドジョウカマツカ Gobiobotia macrocephala)
そして……やっぱり来たぜネコメカマツカ(勝手に命名)~~(ΦωΦ)
本命の꾸구리(ックグリ 和名ズナガドジョウカマツカ Gobiobotia macrocephala)が網に入った。

꾸구리(ックグリ 和名ズナガドジョウカマツカ Gobiobotia macrocephala)
そして次々と現れる꾸구리。(ΦωΦ)

20110613081944.jpg
ある一部の区間では、このように쉬리と꾸구리が1匹ずつ網に入るなんてことが頻繁に。

얼룩동사리(オルルクドンサリ 和名セマダラドンコ Odontobutis interrupta)
早瀬の横にあるボサを蹴れば、やっぱり出てくる얼룩동사리(オルルクドンサリ 和名セマダラドンコ Odontobutis interrupta)。抽水植物に集まってくる小さなエビを主に食べているようだ。
밀어(ミルオ 和名トウヨシノボリ Rhinogobius brunneus)
早瀬でも環境の悪いところでは꾸구리はかからず、代わりに밀어(ミルオ 和名トウヨシノボリ Rhinogobius brunneus)がかかる。ここでとれるのはオーソドックスなタイプ。

눈동자개(ヌンドンジャゲェ 和名クロギギ Pseudobagrus koreanus)
おなかの大きいギバチもかかる。もっとも韓国では和名にギギとギバチの区別がなくみんなギギになってしまっているが。대농갱이(デェーノンゲンイ 大농갱이 和名ホソギギ Leiocassis ussuriensis)かもしれないのであとで撮影タイムのときに観察してみる事にする。

20110613091131.jpg
早瀬で쉬리とともに、なんとヒガイが! ヒガイが網に入るのはすごく嬉しい。これも撮影タイムのときにじっくり観察してみよう……と思ったら、撮影の前に逃げられてしまった。なんてこったい!残っているのは網にかかったときの写真のみ。背びれの黒斑を見ると、참중고기(チャムジュンコギ 和名ミナミヒガイ Sarcocheilichthys variegatus wakiyae)のようだ。

20110613091752.jpg
そして새코미꾸리とともに돌상어(トルサンオ 돌(石)沙魚 和名サメガシラ 鮫頭 Gobiobotia brevibarba)が網に入った。わしが今まで漢江・臨津江水系の早瀬でGobiobotiaを採集したときは、いつも꾸구리より돌상어のほうが多く網に入ったか、もしくは돌상어だけ網に入った。ここは圧倒的に꾸구리のほうが多い。そういう意味ではとても新鮮だった。


というわけで撮影タイム~♪

꾸구리(ックグリ 和名ズナガドジョウカマツカ Gobiobotia macrocephala)
美しいオレンジ色の꾸구리(ックグリ 和名ズナガドジョウカマツカ Gobiobotia macrocephala)。こいつってずっと飼育して人工繁殖させていたら割と数世代で観賞魚にふさわしい体色の個体が現れてくるのではないだろうか、なんて思ってしまう。

꾸구리(ックグリ 和名ズナガドジョウカマツカ Gobiobotia macrocephala)
こちらはかなり色の黒い꾸구리(ックグリ 和名ズナガドジョウカマツカ Gobiobotia macrocephala)。話に聞くと꾸구리はオスとメスとで体色が変わってくるという。すると色の派手なオレンジのほうがオスか?それとも黒い婚姻色ということで黒いほうがオスか?

꾸구리(ックグリ 和名ズナガドジョウカマツカ Gobiobotia macrocephala)
こうしてみると、オレンジのほうがおなかが大きいように見える。でも黒い個体を生簀から取り出したと思ったのに撮影用水槽に入れてみるとけっこうオレンジ色だったり、観察すればするほど訳が分からなくなってきた。

눈동자개(ヌンドンジャゲェ 和名クロギギ Pseudobagrus koreanus)
先ほどのおなかの大きなギギは눈동자개(ヌンドンジャゲェ 和名クロギギ Pseudobagrus koreanus)のようだ。대농갱이(デェーノンゲンイ 大농갱이 和名ホソギギ Leiocassis ussuriensis)よりもひげの長さが長いようだし、臀ビレの付け根から尾びれの付け根までにかけての体高の増加があまりない。

쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)
쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)。黄色のバンドの個体。黒いけど、大きくてなかなか立派な個体だ。

쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)
もうひとつ쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)。こちらは青と赤のバンドの美しい個体。

돌상어(トルサンオ 돌(石)沙魚 和名サメガシラ 鮫頭 Gobiobotia brevibarba)
そしてわしの大好きな돌상어(トルサンオ 돌(石)沙魚 和名サメガシラ 鮫頭 Gobiobotia brevibarba)。激流を高速で移動するのに特化したこのフォルムをご覧あれ。実に堂々とした個体だ。

돌상어(トルサンオ 돌(石)沙魚 和名サメガシラ 鮫頭 Gobiobotia brevibarba)
こちらはおなかの大きいメス。

돌상어(トルサンオ 돌(石)沙魚 和名サメガシラ 鮫頭 Gobiobotia brevibarba)
体に出ている黒い模様は婚姻色なのかな?

20110613102656.jpg
Microphysogobioもとれた。だがこの2個体、じっくり見ているとどうも同一種ではないのではという思いがわいて来る。手前のは背びれに斑点が入っていないし、体の中央に線路マークの帯が明確なので돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)に間違いないだろう。後ろの個体は背びれに斑点が入っており、배가사리(ベガサリ 和名ホタテコブクロカマツカ Microphysogobio longidorsalis)の未成魚ではないかと思う。

꾸구리(ックグリ 和名ズナガドジョウカマツカ Gobiobotia macrocephala)
ともあれ、こんなに꾸구리(ックグリ 和名ズナガドジョウカマツカ Gobiobotia macrocephala)を堪能した。
やはり「広い早瀬」があればGobiobotiaが生息できるのだなと思った。支流の支流にあるような「狭い早瀬」でGobiobotiaに逢ったことがない。こいつらが生息するためには、広くて長い早瀬地帯が必須だ。

今回は流れの緩やかなところにすむ魚はとれないに等しかった。そこで稚魚の群れに網を入れてみたら、これがどうやらタナゴのようなので、体長1センチにも満たないチビッ子を数匹お持ち帰り。


続きます。
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tag : Gobiobotia

コメント

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No title

こんばんは
シュリの画像がとても綺麗ですね。何度も見せていただいてるはずですがなんか感動しました。
ネコメカマツカも可愛いですね。どんな感じで水底で生活しているんでしょうか。
サメガシラはかなりのロケット体型ですね。こいつはぜひ水槽で観察してみたいです。
それにしても、韓国は底物の種類が豊富ですね。底物好きとしてはとっても羨ましい場所です。

Re: No title

アヤヨシ様
コメント有難うございます。

そうなんです。シュリを含めまして、韓国は底物がいっぱいなのです。
ズナガドジョウカマツカもサメガシラも、ヨシノボリが相手を威嚇するときやカマツカが必死に逃げるときのようなスピードで川底を動き回ります。でもどちらかというとズナガドジョウカマツカは昼間より夜間に活発に動き回るようです。
プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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