長雨の増水ご近所プチガサガサ

韓国も梅雨の季節。梅雨といっても例年は「1週間に2・3日くらいずつ雨が降る」といった程度で、大雨は決まって「梅雨でも台風でもない8月頭」にやってきていたのだが、今年はなんだか梅雨入りと同時に大雨。しかも連日雨が続いている。
大雨といえば増水。そしてイレギュラーなところにもぐりこむ魚たち。ちょうどうちの꺽지(ッコクジ 和名コウライオヤニラミ コクチ Coreoperca herzi)たちが腹減ったとわしをじっと見つめるので、増水の具合が安全な頃を見計らって、家の前の川に行ってきた。

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200ミリ以上の降水のあとで、水もこの通り澄んでいる。コンクリート面での水深は10センチもない程度で、自転車を乗り回している親父もいるくらいの安全性。
夜もそうだが増水中に川に行くのは安全第一だ。無茶は禁物。安全性が確保できないなら川に行ってはいけない。さもないとこうなる。
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ただのヘリコプターだって?とんでもない。これは消防署所属の救難ヘリである。
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実はこのヘリ、大雨が降ったときに川に落ちて失踪した人を捜索中なのだ。失踪した地点はずっと上流だがこの写真を撮っている時点では発見されていなかった。数日経過して、この川と北漢江との合流地点付近にて発見されたが……
本当に川に行くのは知識や技術よりも情熱よりも安全第一。何よりも安全第一で。
 
そんなわけで、安全が確保されている場所にて、エサとり目的のプチガサガサ開始。

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水打ち際にわらわらとたまっている稚魚を掬い上げたら돌고기(トルコギ 和名ムギツク Pungtungia herzi)ばかりだった。これで事実上꺽지(ッコクジ 和名コウライオヤニラミ コクチ Coreoperca herzi)たちのエサ確保なり。でもちょっと小さいかなぁと思うのでもう少し遊んでみる。

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밀어(ミルオ 和名トウヨシノボリ Rhinogobius brunneus)に쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)。ともに早瀬でとれる魚だが、この川の状況ではあらゆる場所がこれらの生息地のようなものだな。実際、水深5センチもない非常に浅いコンクリート面をシュシュシュシュッとさかのぼる魚がいるなと思って、さっと網に入れたら쉬리だったりする。

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コンクリートの溝の段差にたまった石粒を底からガサガサしてみれば、새코미꾸리(セコミックリ 和名ハナジロドジョウ Koreocobitis rotundicaudata)や참종개(チャムジョンゲェ 和名コウライシマドジョウ チョウセントゲドジョウ? Iksookimia koreensis)、참마자(チャムマジャ 和名ズナガニゴイ Hemibarbus longirostris)といった魚が現れる。やはりここでも밀어がとれるな。

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またコンクリートの継ぎ目に草が生えているようなところ(写真1枚目中央左にちょっと見える部分)をガサガサしてみれば、꺽지(ッコクジ 和名コウライオヤニラミ コクチ Coreoperca herzi)がとれたりもする。体長7センチくらいの꺽지が、ちょっとやっただけだが片手では数え切れないくらいとれた。

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写真中央の魚は、実は줄납자루(ジュルラプジャールー 和名チョウセンイチモンジタナゴ Acheilognathus yamatsutae)。増水中の川や増水後の水溜りでとれるタナゴって、わしの家の前の川ではほとんど줄납자루だったりする。もちろん납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus → Tanakia lanceolata)や각시붕어(カクシブンオ 和名ウエキゼニタナゴ カラバラタナゴ Rhodeus uyekii → Rhodeus sinensis)など、他のタナゴもこの川に生息しているのだが……。

最近、家の前の川は岸が整備されすぎてしまって、増水後の水溜りもできなくなってしまい、ちょっとエサとりに川に行くのも煩わしくなってしまったが、まぁそこそこ楽しめた。


雨はもうしばらく続く模様。
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コメント

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No title

こんばんは
増水時の川は本当に危険ですね。なんかの拍子に躓いてしまったりすれば、水が数cmの深さでも人間は呼吸出来ないですからね。
私も安全第一です。

3枚目の魚の画像がいいですね。ヨシノボリとシマとハナジロが同じ網に入るなんて、なんて羨ましい状況なんでしょう。
これが家の前に流れているなんて、護岸されているとは言え良い場所ですね。
我が家から一番近い川は、コンクリートの高い護岸で近づくことすら出来ません。

No title

最後の写真、地味な줄납자루ですね。♀の稚魚かな。
もう、雄の婚姻色も消えましたでしょうね。

Re: No title

アヤヨシ様
コメント有難うございます。

ヨシノボリとハナジロドジョウとチョウセントゲドジョウが同時に入る事は……確かにあまりないかもしれませんね。このどれか2種が一緒に入る事はあるのですが。これも増水故かと思います。


> これが家の前に流れているなんて、護岸されているとは言え良い場所ですね。
> 我が家から一番近い川は、コンクリートの高い護岸で近づくことすら出来ません。

コンクリートで高く護岸された川は生態系に対するダメージも大きいでしょうね。そういった川は韓国にも見受けられます。やはり都市部の川ですが。

Re: No title

井上様
コメント有難うございます。

> 最後の写真、地味な줄납자루ですね。♀の稚魚かな。
> もう、雄の婚姻色も消えましたでしょうね。

チョウセンイチモンジタナゴも繁殖期を過ぎまして、婚姻色は消えましたが青のラインは鮮やかです。
でもこの個体は青のラインまで消えてしまっていまして、やはり増水が相当ストレスとなったようですね。

No title

今年、梅雨が長いですよねー^^;
外にあまり出かけられずウズウズした毎日を送っておりますw
アキミツさんも私と同じなのでは?^^

Re: No title

sazanami様
コメントありがとうございます。

> 今年、梅雨が長いですよねー^^;
> 外にあまり出かけられずウズウズした毎日を送っておりますw

そうなんですよ。実は先日、家内の実家に行く機会があったのですが、ちょうどその時に「全羅南道で500ミリを超える雨」と重なってしまいまして、天気がよければオオイチモンジタナゴをとりに行くつもりだったのですが、外に出ることすらできませんでした。
来週月曜から天気が良くなるとのことですから、それに期待しましょう。
プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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