次々と失われていくタナゴポイント

そういえば、先月行っておいて記事にまとめるのを忘れていたのがあったことを思い出して今書いている。

以前「ソウルに近いところでガサガサ」という記事を書いたが、その場所に行ってみた時のこと。いつものように仕事が遅くなった帰りに川へ行ってみた。
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ところが、写真では分かりづらいのだが、そこには以前なかった橋柱がつくられていた。要するに橋の下の様子がだいぶ変わっていたのだ。

この橋の下は以前、각시붕어(カクシブンオ 和名ウエキゼニタナゴ カラバラタナゴ Rhodeus uyekii → Rhodeus sinensis)が大量に生息していた。今回行ったのもこの각시붕어に会いたくて行ったわけだが……

結論から先に書くと、あまりにも非常に厳しい状況になっていた。
相変わらず피라미(ピラミ 和名オイカワ Zacco platypus)はものすごい数がいたが、肝心の각시붕어に会えない。仕方なく犬に吠えられつつも以前見てみた範囲よりも広い範囲を練り歩きつつガサガサしてみた。
 




 
메기(メギ 和名ナマズ Silurus asotus)
以前잉어(インオ 鯉魚 和名コイ Cyprinus carpio)がとれた場所で、おなかの大きい메기(メギ 和名ナマズ Silurus asotus)がとれた。この場所は相変わらず大物が隠れる場所となっているらしい。

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もうちょっと下流のほうにて。얼룩동사리(オルルクドンサリ 和名セマダラドンコ Odontobutis interrupta)、모래무지(モレムジ 和名カマツカ Pseudogobio esocinus)、돌고기(トルコギ 和名ムギツク Pungtungia herzi)などが網に入った。

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上流側にも下流側にも相変わらず環境の悪いところでは붕어(ブンオ 鮒魚 和名フナ Carassius auratus)が出てくる。こいつらは以前にも書いた事があるが、わざわざ網の下をくぐったり、網を飛び越えたりと、いろいろトリッキーな動きをする。

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生簀地点に戻ったらさっきとれた메기がやせ細っていた。その代わりとった覚えのない모래무지の死骸が。메기のおなかの大きさは抱卵しているとかではなくて、実は大きい魚が胃袋の中に入っていただけだったという。

긴몰개(ギンモルゲェ 和名ホソモロコ Squalidus gracilis majimae)
긴몰개(ギンモルゲェ 和名ホソモロコ Squalidus gracilis majimae)。こいつも韓半島中部においては魚相の指標にならないくらい様々なところに生息しているな。

각시붕어(カクシブンオ 和名ウエキゼニタナゴ カラバラタナゴ Rhodeus uyekii → Rhodeus sinensis)
結局練り歩いて각시붕어(カクシブンオ 和名ウエキゼニタナゴ カラバラタナゴ Rhodeus uyekii → Rhodeus sinensis)はこの1匹だけ。がっかり。あれだけいた각시붕어は一体どこに行ってしまったのか。工事の影響をもろに受けてしまったのだろうか。


なお、문호천(ムノチョン 汶湖川)で以前井上さんや師匠たちとタナゴをとった場所も、タナゴや대륙송사리(デェーリュクソンサリ 大陸송사리 和名チュウゴクメダカ メダカ中国・西韓集団 Oryzias sinensis)が消えうせてしまっていた。水は相変わらずその場所にたまっているのだが、生えている植物がすっかり変わってしまったということは何らかの変化があったのだろう。이포(イポ 梨浦)の止水域は4大河川事業で見る影も無くなった。わしのタナゴポイントが次々と失われていく。


来週は夏休み。この期間を利用して、ガサガサに練り歩く予定。どうかこの期間、雨に降られずに成果盛りだくさんのガサガサができますように。このブログをご覧の奇特な皆様もどうぞ祈ってやってくださいませ。
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コメント

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No title

こんにちは。
王宿川の각시붕어も汶湖川のカラゼニタナゴらも災難(人災?)に遭ってる様で、가슴이 아픕니다.
一時的な避難であれば良いんですが・・・

No title

こんばんは
日本でも韓国でも、たなごの生息する環境は厳しくなってきますね。とにかく今後どのように変わっていくかですね。工事が行われても、ある程度以前のような環境に戻ってくれれば、魚たちはきっと戻ってきてくれますね。一年後ぐらいにどうなるかですね。
夏休みの成果を期待していますよ。そのためにも、良い天候に恵まれることをお祈りいたします。

Re: No title

井上様
コメント有難うございます。
魚の生息域が広がるのはうれしいですが、かつていた場所から魚がいなくなってしまうのは残念です。
秋になったら戻ってきてくれると有難いですね。

Re: No title

アヤヨシ様
コメント有難うございます。

お祈りくださいまして有難うございます。
これで雨に降られずに魚とりができたらアヤヨシ様のおかげですね。
今回は新しいところにも行く予定なのです。

No title

アキミツさま

少々ご無沙汰しております.

開発が多いですね.
なんだか悲しくなってきます.
私の人生の中でどれだけ魚がいた場所が開発されいなくなったことか.
アキミツさんも韓国で採集をされた頃から考えると,あちらこちらでかなり川の様子は変わったんでしょうね.

Re: No title

らいあます様
コメント有難うございます。

無事に夏休みのガサガサに行ってまいりました。
その際にいろいろ話を伺いまして、開発によって魚が繁殖できなくなったり、また特定の種だけが増えるようになるメカニズムを知りました。
開発というものは魚の生息域を減らしてしまうのが常ではありますが、今後土木・建築と生物がもっと緊密な関係になり、このメカニズムが河川や水路の開発に活かされて、魚の生息域を増やすような開発計画が提示されていけばいいなと思います。

No title

アキミツさま

韓国の豪雨のことをニュースで知りました。
無事のガサガサからのご帰還よかったです。安心しました。

豪雨で死者まででているようですね。魚とりには気をつけてくださいね。

昔、嵐の中、海に船を出し死に掛けたのを思い出します。

Re: No title

ライアマス様
心配してくださいまして有難うございます。

魚とりは本当に安全第一ですね。
それは採集中もそうですが、移動の最中においてもそうですね。
プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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