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2011夏のガサガサその3 江原道原州市

その2 京畿道驪州市」から一夜明けた26日。ふたたびおいかわ丸さんTommyさんとソウルのホテル前にて朝8時半くらいに合流、早速高速を走って向かうは강원도(カンウォンド 江原道)。

本日のコンセプトは、「カマツカ亜科三昧」の予定なり。
おいかわ丸さんもTommyさんも底物大好き、というかそれで論文を書いているくらいの方々。わしも底物が大好きなので、今回は盛り上がらないわけがない。

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着いた場所がこちら。天気は上々。というかちょっと暑くなりそうなくらい。場所は섬강(ソムガン 蟾江)。섬강といえばもうこの辺ですな。

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でも行った場所はちょっと違う場所。天然の堰のようにものすごく良い広い早瀬ができているのが目の前に広がっている。だがしかし当時より明らかに増水しており、深くて流れも速い。目の前に広がっている早瀬にたどり着くのは安全上無理と判断。そこで場所を変更した。

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結局当時の最初にガサガサしたところと同じ場所に着ちゃった。こちらも増水の影響が見られたが、この場所なら採集は可能だろうと判断。

20110726110237.jpg
河原にて다슬기(ダスルギ カワニナ)がたくさん転がっているのを見て観察されるおいかわ丸さん。何種類もいることをその場で確認。わしのほうは「ちょうどよかった」と、早瀬用のお魚キラーを持ち出し、その다슬기たちをいただいて石でつぶし、エサとして仕掛けてみた。うまくいけば肉食傾向の強い魚とか早瀬志向のドジョウとかが取れると思うのだけどな。


 
そしてそんなこんなで採集開始。
今日は暑くなる事を見越して、ウェーダーではなく「鮎タイツ&鮎足袋」を用意されたお二人。そのお二人が一組となって、Tommyさんが石をめくる役、おいかわ丸さんが족대(ジョクデェ 大陸式のサデ網)を構えて持ち上げる役をされていた。

20110726111427.jpg
「お、なんか網の奥にいるぞ。これはもしかして。もしかして!」と、Tommyさんを置いて岸のほうに走り出すおいかわ丸さん。そして間髪を入れずその後を追うTommyさん。写真はその岸で網の中の物体を確認しているところ。

20110726111427-1.jpg
網の中の拡大写真。確かに魚がいるぞ。この魚は……!
「うおおおおおズナガドジョウカマツカー!!(*゚∀゚)=3」
叫ぶおいかわ丸さん。

20110726111622.jpg
そして負けじと叫ぶTommyさん。
「ヒゲすげええぇぇぇ!!(゚∀゚)」

なんとまぁ、わしよりも先に꾸구리(ックグリ 和名ズナガドジョウカマツカ Gobiobotia macrocephala)をゲットですよ。しかも稚魚じゃなくて成魚サイズ。

20110726114048.jpg
手のひらに載せて心行くまで堪能するおいかわ丸さん。
「いやぁ、こんな所にいるんですね。日本だとヨシノボリかカジカしかいそうにない所ですよね」
そうなんですよ。このGobiobotiaはこんな早瀬で流れの強いところにいるのですよ。

20110726114617.jpg
興奮が収まらなくてどうしても自分の手でゲットしたくなったTommyさん。自ら족대をもって早瀬をガサガサし始める。Tommyさんのこの笑みの漏れようをご覧あれ。
通常ガサガサというものは下流から上流に攻めて行くのがセオリーだが、こんな早瀬ではガサガサしては上流に行くと体力をとても消耗する。そこで上流から足を使ってガサガサしては網を上げて川の流れに任せて下流に移動する方法を伝授。急流では魚は一時的に上流方向に逃げたとしても横へ横へと移動しつつ結局下流のほうへ行くので、ちょっと横にずれながら流れに任せて下流をガサガサすればよいのだ。

꾸구리(ックグリ 和名ズナガドジョウカマツカ Gobiobotia macrocephala)
そんなTommyさんも꾸구리をしっかりゲット。さすがカマツカ王。オレンジ色の鮮やかな個体だ。
「写真では見てたけど、実物見たらめちゃめちゃかっこええやん」

20110726124603.jpg
かくして写真タイム。さっそく下から4対のヒゲを堪能するおいかわ丸さん。

Gobiobotia
そしてここで採集されたGobiobotia2種を一緒に入れて撮影したりして。
下にいる돌상어(トルサンオ 돌(石)沙魚 和名サメガシラ 鮫頭 Gobiobotia brevibarba)の抱卵個体にも興奮冷めやらぬお二人。
韓国にはGobiobotiaが3種いて、その3種すべてが同じ場所に生息する、というのは極めて稀(そういうスポットは存在するらしいが、片手で数えるくらいしかないだろうとの師匠談)だそうなので、これで我慢していただきたいところ。

Gobioninae
またこんなことをして遊んでみたりした。題して「カマツカ亜科稚魚軍団」。
この中の꾸구리稚魚が一匹協調性がない奴で、こいつだけ水槽内を行ったり来たりしていた。ほかの連中は顔を並べておとなしくしていたのに。
ところで、裏を返せば、ここでも모래무지は小さな稚魚しかとれなかったのよ。とほほ。

それから、これはわしがお見せしたので自分のほうに資料がないのだが、꾸구리をアルミ缶に入れて(つまり光がまったく通らない暗闇状態)しばらく置き、しかる後アルミ缶をのキャップを開けて꾸구리を取り出すということをやってみせた。꾸구리はわしが勝手に命名「ネコメカマツカ(ΦωΦ)」なのでな。暗闇における瞳孔の開きっぷりと、そのだんだんと瞳孔が閉じられる様子を観察していただこうという趣向。取り出した水がちょっと汚れてしまっていたが、
「何これまん丸やないですか!? 別な魚種みたい! うおおおおおだんだん閉じていく!!(*゚∀゚(゚∀゚)=3」
と堪能していただけたので、わしとしてはまぁ良かったかなと。

20110726130545.jpg
ほかに採集できた魚としては、写真の通り밀어(ミルオ 和名トウヨシノボリ Rhinogobius brunneus)。本当にどこにでもいると言えばいるのだが、ここの個体は第1背びれがあまり伸びないタイプのようだ、とおいかわ丸さん談。
あと、쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)とか돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)とか새코미꾸리(セコミックリ 和名ハナジロドジョウ Koreocobitis rotundicaudata)とかが採集できたけど全部稚魚。새코미꾸리はTommyさんによって1匹だけ採集できた。逃げ泳いでいるのは見えるのだけど結局새코미꾸리は大きいサイズがとれなかった。
早瀬に仕掛けたお魚キラーは収獲なし。

この場所はお二人にはGobiobotiaスポットとしてご紹介していたので、お二人は堪能できたと思うのだが、わしとしては「なんてこったいここでもまともな쉬리と새코미꾸리と모래무지がとれなかったよ。肉食系の魚もまだとれてないよ」と課題満載。もう次の採集地点にかけるしかない状態。


といったところで撤収。次のポイントへと向かう。
車で移動する分には約90キロの道のりだが、漢江の流れからすると240キロくらい離れた上流地点だ。
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tag : Gobiobotia

コメント

非公開コメント

No title

アキミツさま

いやはや,すばらしい.
やっぱりドジョウカマツカ最高ですね~.

おいかわ丸さん,Tommy,アキミツさんが楽しく採集されているのが目に浮かぶようです.

余談ですが,昔から採集していて思うのですが,どんな状況でも欲しい魚をゲットする「引きの強さ」って持っている人がいませんか?
みなさん,引きが強うそうですが,
アキミツさんよりも先にドジョウカマツカをゲットしたおいかわ丸さんに特にそれを感じますね~ぇ.

過去の経験から,残念なことに私にはあまりないようです・・・(泣)

No title

自分の採集風景を写真で見るのはなんかふしぎな気分です。
しかし私もTommyさんもニヤけすぎていますね。
水の流れのはやさ、Gobiobotiaの質感、触感、動きなどすべてが
昨日のように思い出されます・・。

らいあますさん>その節はご教示ありがとうございました。
引きの強さ、ですが確かにすごい人が世の中にはいます。
私は何人か化け物じみた引きの強い人と一緒に野外に行った
ことがあるので、残念ながら自分は引きの強い方ではないと
すでに悟っています・・。

Re: No title

らいあます様
コメント有難うございます。

> 余談ですが,昔から採集していて思うのですが,どんな状況でも欲しい魚をゲットする「引きの強さ」って持っている人がいませんか?

私は単独行動が多くて、複数の方との採集経験は少ないほうだと思うのですが、それでも印象に残っている方はいらっしゃいます。臨津江に行ったときですが、とにかくその人だけ実に多種多様な魚種を網に入れていました。他の人が15種くらいなのにその人は25種以上という……。


> アキミツさんよりも先にドジョウカマツカをゲットしたおいかわ丸さんに特にそれを感じますね~ぇ.

そりゃもう、今回はおいかわ丸様の宿願でしたから。


> 過去の経験から,残念なことに私にはあまりないようです・・・(泣)

目標魚種を定めて行くと、第1目標はとれることはとれるが第2・第3以降がダメダメとか、
適当にぶらっと立ち寄ったところで思いがけない成果があったりとか、私はいつもこんな感じです。

Re: No title

おいかわ丸様
コメント有難うございます。

> 自分の採集風景を写真で見るのはなんかふしぎな気分です。
> しかし私もTommyさんもニヤけすぎていますね。

お二人とも、本当に嬉しそうでしたよ。
このように喜んでいただけるのでしたら、自分は採集をせずに写真やビデオでの記録に徹してもいいかなぁ……とさえ思いました。でも普段なかなか行けないところではどうしても自分自身で網を持ってしまいたくなるのですよね。

それにしても、第4採集地点の内容もおいかわ丸様のほうが先にあがりましたね。とほほ。
これからブログ内容を書きますので、どうぞ見てやってくださいませ。

No title

アキミツさま

韓国にも「引きの強さ」って持っている人がいるんですね.うらやましい~.


おいかわ丸さま

その節は失礼しました.
中国にあのラベオがいることには驚き,こちらこそ勉強させていただきました.
おいかわ丸さんのブログは時折,拝見させていただいております.
おいかわ丸さんは魚以外にも知識が豊富なので,これまた勉強させていただいています..

今後とも宜しくお願いします.

魚を採集している姿は漁師の息ですね(笑)

No title

天候にも恵まれ、皆さん楽しそうで良かったですね。
9枚目の写真などは、(あの扱い難い)韓国サデ網の操作にも本腰が入ってまして、現地人と見間違います~

No title

おいかわ丸さんの以下のコメント,本当にその通りです.

> 水の流れのはやさ、Gobiobotiaの質感、触感、動きなどすべてが
> 昨日のように思い出されます・・。

Gobiobotiaを見て感激,その生息環境にまた驚き…貴重な体験をさせていただきありがとうございました.
百聞は一見にしかずとはまさにこのことだと思いました.

ちなみに,僕の「引き」はかなりしょぼいです….Gobiobotia2種を自力採集するにも時間がかかっていました.
特に最近は,カマツカとシマドジョウしかまともに出せない気がして…(笑).アキミツさんやおいかわ丸さんは
がんがん採集されていたのでほんとすごいと思いました.

Re: No title

井上様
コメント有難うございます。

井上様とご一緒するときは、北のほうは天気に恵まれるのに南のほうでは雨に降られるという、本当に不思議なジンクスができてしまっていますね。何故なのでしょう?

>9枚目の写真などは、(あの扱い難い)韓国サデ網の操作にも本腰が入ってまして、現地人と見間違います~

お二人は研究者ですから、自分がとやかく申し上げなくても漁具の本質をさっと捉えてお使いになっていらっしゃいましたね。さすがだと思いました。

Re: No title

Tommy様
コメント有難うございます。

> Gobiobotiaを見て感激,その生息環境にまた驚き…貴重な体験をさせていただきありがとうございました.
> 百聞は一見にしかずとはまさにこのことだと思いました.

あんな早瀬で採集だなんて、日本ではようやらんですよね。普通日本ですとあんなところを好んで住む魚なんていないでしょう。カジカだってもうちょっとましな環境でも採集できますしね。


> ちなみに,僕の「引き」はかなりしょぼいです….Gobiobotia2種を自力採集するにも時間がかかっていました.
> 特に最近は,カマツカとシマドジョウしかまともに出せない気がして…(笑).アキミツさんやおいかわ丸さんは
> がんがん採集されていたのでほんとすごいと思いました.

いやこれは「砂底物に特化した引き」ということではないでしょうか。
自分も止水域ではまともに魚がとれませんです。
プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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