何故か貝がやたらととれる近所ガサガサ

カンカン照りの日が続いた日本には申し訳ないが、韓国は8月に入ってからというもの、天気が悪い日が続いて、雨が降り川も増水。普段流れないところに水が流れている状況がずっと続いている。
そんな中、先日川の状況が多少良くなったときを見計らって、近所のよく出かける場所へと足を運んだ。例の国道の下だ。過去記事で言うと、この辺この辺この辺この辺この辺、と、fc2にあるものだけでもこれだけある。

ただ、今回は不思議な事もあるもので、タイトルにもある通り、どういうわけか2枚貝がたくさんとれた。別にとろうと思ってやっていたのではなく、川底を網で引きずり回したというわけでもなく、いつも通りにボサに足を入れていたら網の中に貝が……というのが続いたのだ。

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こんな貝。残念ながらわしにはまだ貝の同定能力がありませぬ。

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川の風景。この辺の4枚目や7枚目の写真と見比べていただけると有難いが、タナゴを釣った中島には草がなくなり石がごろごろしている状況。川底も浅くなり、堆積していた泥が流されて、代わりに石がごろごろしている。ただし岸辺は砂や土が残されている。これらはすべて、7月27日の大雨と8月になってからの大雨によるものだ。


 
早速とれた魚をあげていく。

꺽지(ッコクジ 和名コウライオヤニラミ コクチ Coreoperca herzi)
ボサの中から꺽지(ッコクジ 和名コウライオヤニラミ コクチ Coreoperca herzi)が出てきた。こんなこともあるものだな。岸辺に積み上げられている石の間から出てくるならともかく、抽水植物の茂ったところから出てくるとは。

떡납줄갱이(ットクナプジュルゲンイ 和名カラゼニタナゴ Rhodeus notatus)
떡납줄갱이(ットクナプジュルゲンイ 和名カラゼニタナゴ Rhodeus notatus)。実は今回の目的は、この場所でタナゴたちがちゃんと生き残っているかどうかを確認する事にあったりする。そういう意味では、こいつがとれて一安心。

한강납줄개(ハンガンナプジュルゲェ 漢江납줄개 和名ニセヨーロッパタナゴ Rhodeus pseudosericeus)
さらに한강납줄개(ハンガンナプジュルゲェ 漢江납줄개 和名ニセヨーロッパタナゴ Rhodeus pseudosericeus)。お前も無事だったか。

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さらに떡납줄갱이と한강납줄개が網に入る中、こんな感じで1個・2個と網に入り続ける貝。

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붕어(ブンオ 鮒魚 和名フナ Carassius auratus)もとれたが、やはり網に入る貝。

참갈겨니(チャムカルギョニ 和名不明 カワムツの新種 チョウセンカワムツ? Zacco koreanus → Nipponocypris koreanus)
場所を上流側へ移動していくと、やがてタナゴはとれなくなり、代わりに本流の速い水の流れをしのいでいる참갈겨니(チャムカルギョニ 和名不明 カワムツの新種 チョウセンカワムツ? Zacco koreanus → Nipponocypris koreanus)たちばかり網にかかるようになる。こういう時って、피라미(ピラミ 和名オイカワ Zacco platypus)はとれなくて참갈겨니ばかりになるのが常なのだけれど、やはり피라미は川が増水して流れが速くなると燃える血がたぎって遡上したくなるのだろうか。

새코미꾸리(セコミックリ 和名ハナジロドジョウ Koreocobitis rotundicaudata)
そして本流まで抜けてしまうと、今度は早瀬の魚たちが網に入る。새코미꾸리(セコミックリ 和名ハナジロドジョウ Koreocobitis rotundicaudata)がやはり来た。

배가사리(ベガサリ 和名ホタテコブクロカマツカ Microphysogobio longidorsalis)
韓国の淡水魚好き連中から「배선생(ベェソンセン ベェ先生)」と呼ばれる배가사리(ベガサリ 和名ホタテコブクロカマツカ Microphysogobio longidorsalis)。ヨン様に限らず、韓国では배(ベェ 漢字で書くと「」等)という姓の人は普通にいるからな。

쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)
早瀬なら쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)も忘れてはいけないな。にわか仕立ての早瀬からは稚魚が、通年水が流れているところからは成魚が網にかかる。

写真のほかにも、눈동자개(ヌンドンジャゲェ 和名クロギギ Pseudobagrus koreanus)、납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus → Tanakia lanceolata)、돌고기(トルコギ 和名ムギツク Pungtungia herzi)、밀어(ミルオ 和名トウヨシノボリ Rhinogobius brunneus)、얼룩동사리(オルルクドンサリ 和名セマダラドンコ Odontobutis interrupta)、참종개(チャムジョンゲェ 和名コウライシマドジョウ チョウセントゲドジョウ? Iksookimia koreensis)、퉁가리(トゥンガリ 和名コウライアカザ Liobagrus andersoni)、피라미(ピラミ 和名オイカワ Zacco platypus)の幼魚などを採集できた。まぁ大体いつも通りだな。

한강납줄개(ハンガンナプジュルゲェ 漢江납줄개 和名ニセヨーロッパタナゴ Rhodeus pseudosericeus)
よく見たら한강납줄개(ハンガンナプジュルゲェ 漢江납줄개 和名ニセヨーロッパタナゴ Rhodeus pseudosericeus)の目に거머리(ゴモリ ヒル)がついているものが。(T_T)
かわいそうに。もっとも한강납줄개はすべてリリース。

떡납줄갱이(ットクナプジュルゲンイ 和名カラゼニタナゴ Rhodeus notatus)
떡납줄갱이(ットクナプジュルゲンイ 和名カラゼニタナゴ Rhodeus notatus)。こいつは何匹かお持ち帰りに。

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そしてこの時とれた2枚貝たち。手のひらにあるのを数えたら大小合わせて16個。実際は取り除いたりしていたのがあるから総採集個数は20個を確実に上回る。なんだかなぁ。本当に川底をガサゴソ引きずっていたり意図的に貝を網に入れようとしていたりしていないのですよ。
まぁこれも何かの縁と、6個ばかりお持ち帰りした。


そしたらなんと、後日そのうちの1個から、タナゴの稚魚が出てきたよ!*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
合計6匹。その宿主となっていた貝は死んでしまったけど、稚魚はすりつぶした配合飼料を食べて少しずつ成長中。
今8月だよ。こんな時期に孵化って、これでいいのかなぁ。
同定は写真が撮れるようになったらやってみようと思うが、生息している魚からすると떡납줄갱이・한강납줄개・납자루のうちのどれかなはず。
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コメント

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No title

あらら、私のカラゼニタナゴポイントが無惨にも丸裸になってます。
が、皆んな元気そうで良かったです。
大雨で堆積していた泥が流され、二枚貝らも(不本意ながら)ごろごろしているんでしょうか。

そうですなぁ~、貝を持ち帰るって手が在りましたよね。
今からですと、同定できるのは年末ごろでしょうか。楽しみですね。
(多分、カラゼニ・・・、ただ何んとなく)

새코미꾸리のオレンジ色やカラゼニタナゴのブルーラインが鮮やかです。
いい写真を見せて頂きました。感謝ハムニダ。

Re: No title

井上様
コメント有難うございます。

> あらら、私のカラゼニタナゴポイントが無惨にも丸裸になってます。
> が、皆んな元気そうで良かったです。

そうなんです。水も増えていますし、流れも速いですので、ウェーダーなしには渡れないのは勿論なのですが、タモ網を杖代わりにして、川上のほうから川を斜めに移動するようにして渡らないとこのポイントにたどり着けなくなっています。
でもとりあえずタナゴたちの生息確認はできたので、目的は達成しました。

> 今からですと、同定できるのは年末ごろでしょうか。楽しみですね。
> (多分、カラゼニ・・・、ただ何んとなく)

実は今日、朝確認したら、なんということでしょうまた稚魚が増えてまして^^;;
現在14匹くらいおります。
先に生まれた6匹は背びれに稚魚斑点が黒々と現れだしました。
井上様からいただいた外掛け式水槽が役に立っております。

No title

アキミツさま
貝から子供とは,ラッキーな.
でも,あれだけのタナゴの写真を見ていると納得かな.

この時期に子供が出てきても,おかしくはないと思います.
春産卵で,時期が遅い種ではないでしょうか?
1ヶ月後で貝から浮出しますので,そうすると7月の半ばあたりの産卵となりますね.

春産卵の日本のタナゴはだいたい6月ぐらいまで産卵をしていますが,シロヒレタビラやイチモンジ,スイゲンなんかは7月頃まで産卵していますし,タイバラにいたっては9月ぐらいまでしています.

一概にいえませんが,背ビレに黒い斑があればバラタナゴ属の可能性がありますが,また子供の写真もアップしてくださいね. ワクワク

Re: No title

らいあます様
コメント有難うございます。

> この時期に子供が出てきても,おかしくはないと思います.
> 春産卵で,時期が遅い種ではないでしょうか?
> 1ヶ月後で貝から浮出しますので,そうすると7月の半ばあたりの産卵となりますね.

調べてみましたら、떡납줄갱이(ットクナプジュルゲンイ 和名カラゼニタナゴ Rhodeus notatus)がどうやら7月でも産卵をするようです。한강납줄개(ハンガンナプジュルゲェ 漢江납줄개 和名ニセヨーロッパタナゴ Rhodeus pseudosericeus)は春の早い時期に産卵をするそうです。
この小さい小さい稚魚をどうやってピックアップして写真に収めようか、思い悩んでおります。ピックアップはエアチューブで吸い出してしまうのが良いかなぁ……。

No title

アキミツ様

>調べてみましたら、떡납줄갱이(ットクナプジュルゲンイ 和名カラゼニタナゴ Rhodeus notatus)がどうやら7月でも産卵をするようです。

そうでしたか.ネットで魚雑(魚類学雑誌)に出たニセヨーロッパタナゴの仔稚魚の記載があり拾えますよ.カラゼニは仔稚魚の記載がないみたいですね.というわけで今回の子供達の成長はすごく楽しみです.

>この小さい小さい稚魚をどうやってピックアップして写真に収めようか、思い悩んでおります。ピックアップはエアチューブで吸い出してしまうのが良いかなぁ……。

私は,水道のホースにペットボトルの500mlの底を切って,ボトルとホースをつなげるよう口の径を合わす為にやや細い短いエンビ管を用意し,それをホットボンドでペットボトルに固定し,サイホンの原理で卵や仔魚を回収していました.意外に子供達は強かったので被害はでませんでしたが,タナゴの仔魚は繊細そうですし,水の勢いが強くなるのを防ぐなら,水槽とバケツの高低差があまり出ないようにすれば勢いもおさまりますね.

いかがでしょう.

Re: No title

らいあます様

> 私は,水道のホースにペットボトルの500mlの底を切って,ボトルとホースをつなげるよう口の径を合わす為にやや細い短いエンビ管を用意し,それをホットボンドでペットボトルに固定し,サイホンの原理で卵や仔魚を回収していました.意外に子供達は強かったので被害はでませんでしたが,タナゴの仔魚は繊細そうですし,水の勢いが強くなるのを防ぐなら,水槽とバケツの高低差があまり出ないようにすれば勢いもおさまりますね.

稚魚の吸出しはやはりサイホンの原理を利用するしかなさそうですね。
さて、それが成功したとして、吸い出した稚魚を観察するためにはどうしたら良いでしょう?
幅2センチ、高さ5センチ、奥行き1センチのアクリル水槽なんてものを作らねばなりませんかね。^^;;

No title

アキミツさま

稚魚はどんどん成長しているのに,返事が遅くなりすみません.
水槽写真となると,ただ単なる目視観察とはことなるので小さい容器は必要になりそうですが,
稚魚が泳ぎ回って自発的にエサを食べている状態であれば,普通の水槽飼育でかまわないのではないでしょうか?

撮影する際は透明のしきり板を作って壁際際まで追いつめて写真撮影できませんかね?

私は仔稚魚は標本写真がもっぱらだったので,氷水で動きを止めて,撮影していました.でもそれをすると死んでしまいますからね.

Re: No title

らいあます様

> 水槽写真となると,ただ単なる目視観察とはことなるので小さい容器は必要になりそうですが,

稚魚写真を撮影してみました。
方法とその写真は後ほど記事にまとめたいと思いますので、公開の折にはどうぞご覧くださいませ。
ただ、撮影用水槽はちゃんとしたものを用意しておかねばならなかったと反省しきりです。
プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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