カラゼニタナゴかな?の稚魚を撮ってみた

先日とってきた貝の中から稚魚が孵化したことは日記にも書いた。またさらに稚魚が孵化したこともそのコメントで書いた。

今回、よい機会だと思い、写真を撮ってみた。

なにしろ稚魚写真なので、稚魚の採集方法から撮影方法までいろいろと課題尽くしの中、ひとまずやってみたので、拙い結果ではあるがお目にかけたい。

今回使用した器具はこちら。

20110905105248.jpg
稚魚の採集にはスポイトにエアチューブをつけたもの。
稚魚の撮影には、某社から発売されている水中の硝酸塩とかを測るときに使う角型メスシリンダー。

要するに稚魚を吸い出してエアチューブの中に閉じ込め、シリンダーの中に水ごと移して撮影しようという魂胆だ。

前もってお詫び申し上げるが、プラスティック製のシリンダーにコンデジによるマクロ撮影、しかも撮影者(つまりわし)が「どういう風に撮影すれば学術的価値のある写真となるか」についてまるで分かっていないものだから、本当に「撮ってみた」レベルの写真でしかないと思う。
 
 
大きいのと小さいのと、2個体を撮影してみた。コメントにも書いたとおり、採集地点に生息するタナゴのうち、8月なんかに孵化しそうな魚種という事で、떡납줄갱이(ットクナプジュルゲンイ 和名カラゼニタナゴ Rhodeus notatus)ではないかと推測する。


まずはちょっとだけ大きいほう。2011年8月14日に貝から出てきた個体。

20110905104020.jpg
20110905104114.jpg
大きく稚魚斑点が背びれにある。この背びれと尻びれの「丸っこさ」が떡납줄갱이(ットクナプジュルゲンイ 和名カラゼニタナゴ Rhodeus notatus)っぽい。背びれも尻びれも分岐軟条の数は10のようだ。側線はよく見えない。うろこの穴もよく見えない。ヒゲもよく見えない。うーむ。


でもって、こちらは2011年8月24日に貝から出てきた個体。

20110905104958.jpg
20110905105108.jpg

さらに小さいので、シリンダーの「奥行き」方向を使って撮影した。
もうここまで小さくなると、1センチマクロでがんばっても分岐軟条の観察なんてできやしないっす。氷水で固定させる方法をらいあますさんが教えてくれたけれど、そうすると確かにシリンダーの中に入れなくても観察できるようになる代わりに稚魚が死んでしまうし。

もうなんというか、これだけ小さくなると、生き続けていてなんか食べて成長しているということがwonderですよ。
だって表面張力を考えればこいつの頭部よりも水滴のほうがでかいわけで。さらに毛細管現象を考えればこいつの体長くらいは勝手に水が浸入してくるはずで。酸素の取り込みは体表面で十分でエラなんて飾りです偉い人にはそれが分からんのですくらいな勢いだし。重力の影響はほとんど受けない代わりに水の粘性やらファンデルワールス吸着の力なんか想像を絶する威力になっていると思うのだけど。
本当にミクロの世界って不思議。



ついでに同じ採集地点で採集された떡납줄갱이を撮影してみた。すべて同一個体。

떡납줄갱이(ットクナプジュルゲンイ 和名カラゼニタナゴ Rhodeus notatus)
떡납줄갱이(ットクナプジュルゲンイ 和名カラゼニタナゴ Rhodeus notatus)
떡납줄갱이(ットクナプジュルゲンイ 和名カラゼニタナゴ Rhodeus notatus)

一長一短があるなぁ。それともわしの撮影技術のなさ故か。
背景を白くすれば体が光を透過してしまう。背景を黒くすれば体色の黒い部分が不鮮明になる。背景を緑にしてみたら、体はまぁ良い感じだけれどひれが不鮮明になるようだ。
背景をグレーにしてみようかなぁ。今度撮影用水槽を作るときは、底は黒かグレーの光沢なしにしてみようかなぁ。
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コメント

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No title

アキミツさん,ご無沙汰しております.

エピローグまで書いてくださっていたのに,コメント乗り遅れてしまってすみません.生徒たちにスライドで韓国紀行の写真を紹介したらとても反応がよかったです.魚を見るためだけに韓国に行ったという事実が特にウケていたようですが(笑).

タナゴの稚魚,とてもかわらしいですね.そして成魚は美しい!カゼトゲタナゴとスイゲンゼニタナゴを足して2で割ったような感じでおもしろいですね.太くて鮮明なスカイブルーの縦条はスイゲンのようですし,体型はカゼトゲのよう.また韓国にお邪魔させていただく機会があれば,じっくり観察したいです.夏のときは,撮影前に川に帰ってしまわれたので…(涙).

職場の水槽でも,春に採集してきたドブガイからタイリクバラタナゴの稚魚が出てきて育っています.5匹ほど出てきたのですが順調に成長したのは1匹だけでした.死因は餌不足のような気がしているのですが,アキミツさんのところではすごく元気に育っているようですね.

No title

アキミツさま

稚魚(というより仔魚クラス)の撮影,ご苦労様です.
良い写真ですよ.側線など詳細な観察をするには不向きですが,一般のタナゴ採集者にとってはそういう形質は「使えない」ものになってしまいますので,この写真は外形が判断できるし,背鰭の鰭条数も数えられるので上出来で,素晴らしいです!

背ビレの外縁が丸みを帯びているのは稚魚のうちの形質として使えそうですね.
成長が楽しみですが,今後は大きな変化もないと思うので,稚魚の維持も考えて,普通に飼育している状態で撮影,って感じがいいでしょうね.

タナゴに限らず,仔魚は初期のエサが重要です.栄養価不足になると成長するに伴って奇形が生じることもあります.ブラインやミジンコなんかが与えられれば最良なんですが・・・



Tommy様
コメント有難うございます。
生徒達に「うおおおおッ」とか「来たあああああッ!!」とか言いながら状況を熱く語るTommy様の姿が目に浮かぶようです。「魚を見るためだけに」というのがポイントですね。きっと「魚を見るためだけに」海外に行く教え子が現れるに違いありません。(^^)
こちらの方でも稚魚達のエサは悩みの種です。観賞魚用のエサを何種類か用意し、毎日違うものをすり潰して与えていますが……

らいあます様
コメント有難うございます。
体長2センチに満たない小魚の撮影というのは、普通の撮影用水槽では大きすぎるし動き回りすぎてうまく行きませんね。それでシリンダーを使ってみたのですが、もっと表面がきれいで解像力のあるシリンダーが用意できていれば、側線の状態や鱗の穴まで見える写真が撮れたかもしれません。
生きたブラインシュリンプやミジンコ……自分も必要性を感じているのですが、敷居が高いなぁ……
プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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