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冬の汶湖川ガサガサ

12月に入って、こちらはとても寒くなった。夜の気温がマイナス5度とかマイナス10度とか、そんな状況。もっとも、日中が0度を上回る日がほとんどで、一日中氷点下という日は片手で数えるほどしかないから、川全体は凍らない。でもさすがに岸や止水域が凍り始める。そうなると魚のほうもそろそろ「店じまい」だ。
そんな中、川に入って店じまいの最中を狙うのは、こちらとしても気温マイナス4度あたりに限界点を感じる。寒くて手が凍えてやってられないという人間側の問題と、川の水からあげたら凍りついて死んでしまうという魚側の問題と、凍り付きなどいろいろ不都合が出てくる漁具側の問題の3つが、この温度あたりから顕著になってくる気がする。

そんな中、経験上寒くてもそこそこ成果が上がる場所である문호천(ムノチョン 汶湖川)に行ってきた。過去にも何度か行っている場所だ。

20111205125352.jpg
久しぶりに来た事もあるが、なんか来るたびごとにちょっとずつ変わっている。

20111205125419.jpg
そしてここはこの時期、手ごろな大きさの石をめくればその下から流水域を好むタナゴの幼魚がわらわらとでてくるのだが……今年も出る事は出るな。でもわらわらって感じじゃないなぁ。

 
寒いと網にかかるたびに撮影するのは人間にとっても魚にとってもつらいので、申し訳ないが採集中の撮影は最小限にしていることをお許しいただきたい。

퉁가리(トゥンガリ 和名コウライアカザ Liobagrus andersoni)
まずは퉁가리(トゥンガリ 和名コウライアカザ Liobagrus andersoni)。こいつは申し訳ないがとれたそばからリリースだ。こいつをお持ち帰りするときは他の魚と一緒にさせておくと他の魚がこいつの粘液の毒にやられるからな。でもメウンタンにしたときはこいつの身は甘みがあって美味だったな。

민물검정망둑(ミンムルコムジョンマンドゥク 和名ヌマチチブ Tridentiger brevispinis Katsuyama)
肉食系をもう一種。こいつは민물검정망둑(ミンムルコムジョンマンドゥク 和名ヌマチチブ Tridentiger brevispinis Katsuyama)。写真の個体はメスなのだろう。腹が大きいし。

민물검정망둑(ミンムルコムジョンマンドゥク 和名ヌマチチブ Tridentiger brevispinis Katsuyama)
こちらはオスだろう。韓国にもヌマチチブとチチブが生息していて、チチブはだいたい河口付近とか汽水域とかに生息している。

민물검정망둑(ミンムルコムジョンマンドゥク 和名ヌマチチブ Tridentiger brevispinis Katsuyama)
ここは꺽지(ッコクジ 和名コウライオヤニラミ コクチ Coreoperca herzi)の大物が住むには石が小さいのか、肉食系の魚は민물검정망둑がここでは一番個体数が多そうだ。

대륙종개(デェーリュクジョンゲェ 大陸條鰍 和名不明 continental stone loach = タイリクフクドジョウ? Orthrias nudus)
手ごろな大きさの石が多いところでは、대륙종개(デェーリュクジョンゲェ 大陸條鰍 和名不明 continental stone loach = タイリクフクドジョウ? Orthrias nudus)も網にかかる。こちらはメスのようだ。腹が大きいし。

대륙종개(デェーリュクジョンゲェ 大陸條鰍 和名不明 continental stone loach = タイリクフクドジョウ? Orthrias nudus)
んでもってこちらがオス。腹が大きくないし。

대륙종개(デェーリュクジョンゲェ 大陸條鰍 和名不明 continental stone loach = タイリクフクドジョウ? Orthrias nudus)
……と思ってみていたら、こいつもシマドジョウ類と同じように、なんとなく胸びれでオスメスを区別できそうな気がしてきたぞ。

대륙종개(デェーリュクジョンゲェ 大陸條鰍 和名不明 continental stone loach = タイリクフクドジョウ? Orthrias nudus)
オスの胸びれは先端がシャープで、ごついというか黒いというか。

대륙종개(デェーリュクジョンゲェ 大陸條鰍 和名不明 continental stone loach = タイリクフクドジョウ? Orthrias nudus)
ためしに대륙종개を数匹入れて観察してみる。

대륙종개(デェーリュクジョンゲェ 大陸條鰍 和名不明 continental stone loach = タイリクフクドジョウ? Orthrias nudus)
やっぱりメスの胸びれは先端が丸っぽく、ごつくない。

대륙종개(デェーリュクジョンゲェ 大陸條鰍 和名不明 continental stone loach = タイリクフクドジョウ? Orthrias nudus)
一方、やっぱりオスの胸びれは先端がシャープで、ごつい。
おいかわ丸さんたちに諭されて、ドジョウの胸びれを見る目ができてきたみたい?残念ながら骨質盤についてはよく分からなかった。

모래무지(モレムジ 和名カマツカ Pseudogobio esocinus)
この場所は石のゴロゴロしている場所ばかりでなく、砂地のところもあるので、そういうところでは모래무지(モレムジ 和名カマツカ Pseudogobio esocinus)が出現する。

20111205143652.jpg
でもって底物王の모래무지がいるところ、小型カマツカ亜科の魚もいるわけで。メスの돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)だと思うんだけどちょっと自信がないなぁ。

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下から見てみた。うーん。

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こちらはオス。돌마자か배가사리(ベガサリ 和名ホタテコブクロカマツカ Microphysogobio longidorsalis)の若魚か、ちょっとはっきりしない。たぶん돌고기だと思う。

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うーん。似たような魚に왜매치(ウェーメーチ 和名チョウセンゼゼラ Abbottina springeri → Biwia springeri)、됭경모치(トェンギョンモーチー 和名ヒメカマツカ Microphysogobio jeoni)、모래주사(モレジュサ 和名コブクロカマツカ Microphysogobio koreensis)なんかがいるのだけど、왜매치は冬でもひれにもっと黒い斑点がいっぱい入るはずだし、됭경모치はギンギラギンで河口付近にいるはずだし、모래주사は絶滅危惧1種でこんなところにはいないし。

돌고기(トルコギ 和名ムギツク Pungtungia herzi)
クロムギツク。嘘。ただの돌고기(トルコギ 和名ムギツク Pungtungia herzi)。

누치(ヌーチー 和名コウライニゴイ Hemibarbus labeo)
누치(ヌーチー 和名コウライニゴイ Hemibarbus labeo)の稚魚。このくらいの大きさだと참마자(チャムマジャ 和名ズナガニゴイ Hemibarbus longirostris)の稚魚と間違えやすいね。

납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus → Tanakia lanceolata)
そしてタナゴたち。こちらは납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus → Tanakia lanceolata)。婚姻色が出たオスも見たことがあるけれど、尻びれに入るオレンジのラインが、日本にいるヤリタナゴよりパンチが利いてない気がする。

줄납자루(ジュルラプジャールー 和名チョウセンイチモンジタナゴ Acheilognathus yamatsutae)
こちらは줄납자루(ジュルラプジャールー 和名チョウセンイチモンジタナゴ Acheilognathus yamatsutae)。なんかだんだん줄납자루が少なくなって납자루が増えている気がするぞ。납자루に占領されたらちょっと残念だな。

20111205150414.jpg
납자루(手前)と줄납자루(奥)を一緒に入れてみた。稚魚や冬など体色がはっきり出ていないときにこの2種をはっきり見分ける方法は、背びれ。줄납자루は2列の黒い斑点が軟条に並ぶように見える。実際は2列の白い斑点なのだろうけど、その白い斑点の上下が黒く見えて、その黒も背びれの基部側のほうはぼやけてしまう。なお、この傾向は큰줄납자루(クンジュルラプジャールー 和名オオイチモンジタナゴ Acheilognathus majusculus)にも応用できる。

20111205150518.jpg
それと、줄납자루(右)はうろこのひとつひとつが「ささくれ立って」見える。だから真上から見ただけでも高確率で납자루(左)との区別が可能だ。
もっとも、こんな見分け方は韓国だからできる方法であって、日本でタビラやイチモンジタナゴを見分けろと言われたらきっとお手上げだな。
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tag : 대륙종개

コメント

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今年もお世話になりました。どうぞ良い御年をお迎えください。

こんにちは。
確か문호천の橋の下では、줄납자루と새코미꾸리天国でしたよね。
もう새코미꾸리は砂の中に潜ってしまったんでしょうか。대륙종개ばっかですね。
アキミツ様が採集された줄납자루を見せては頂いたんだけど・・・、未だ釣って無いんだよな~
お陰様で、韓タナゴのグランドスラムまで、あと줄납자루と가시납지리の2種になりました。
幸運の初夢を見て、こいつらを来年中に何んとか達成して、
あとは幻の韓タナゴ「서호납줄갱이?」を探し歩かねば成りませんです。
来る年も宜しく宜しくお願いします。

Re: 今年もお世話になりました。どうぞ良い御年をお迎えください。

井上様
コメント有難うございます。

> こんにちは。
> 確か문호천の橋の下では、줄납자루と새코미꾸리天国でしたよね。
> もう새코미꾸리は砂の中に潜ってしまったんでしょうか。대륙종개ばっかですね。

そうでしたね。줄납자루は今回납자루に数の面でだいぶ押されていました。새코미꾸리に至っては一匹も網にかかりませんでしたが、こちらはもう完全に店じまいのようです。
새코미꾸리はどうもゴロゴロした石の更にその下に潜るようです。참종개なんかは砂の中に潜りますので、砂をががっと巻き込むように網を入れたら冬でもとれることがありますが、새코미꾸리を冬に採集するのは難しいです。

> アキミツ様が採集された줄납자루を見せては頂いたんだけど・・・、未だ釣って無いんだよな~
> お陰様で、韓タナゴのグランドスラムまで、あと줄납자루と가시납지리の2種になりました。
> 幸運の初夢を見て、こいつらを来年中に何んとか達成して、
> あとは幻の韓タナゴ「서호납줄갱이?」を探し歩かねば成りませんです。
> 来る年も宜しく宜しくお願いします。

こちらこそ、来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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