名前の由来を実感した近所上流夜ガサガサ

4月に入り、こちらは急速度で春が訪れてきた。いきなり日中の気温が15度を超え、日没まで半そでで過ごせる日もあるくらいだ。一方、夜は4月はじめは気温が低くて0度前後、ときには0度を下回る日もあったが、この分でいくと4月末にはもう初夏といって良いくらいの気温になりそうなくらい、どんどん夜の気温が上がっている。

そんな中、時期的には4月初旬になるのだが、夜の気温がちょっと高めかなと思うようなときに、仕事が遅くなったついでに川へ行って来た。行った場所は、我が家の前の川の支流。車で10分ちょっとで行ける、割と上流域の場所で、かつて師匠とガサガサしたことのある場所だ。
どうしてこの場所に行ったかというと、出会いたい魚がいたから。でもその魚って、出会いたいと思って出かけて出会えた確率は非常に低くて、むしろ行ったらたまたま出会えたという場合のほうが多いのだ。でもこの場所は過去にも出会えた場所なので、行ってみたという次第で。

 
대륙종개(デェーリュクジョンゲェ 大陸條鰍 和名不明 continental stone loach = タイリクフクドジョウ? Orthrias nudus)
今回のここでの優占種はこの대륙종개(デェーリュクジョンゲェ 大陸條鰍 和名不明 continental stone loach = タイリクフクドジョウ? Orthrias nudus)。とにかく網を入れたら1匹はかかっているというくらい多かった。でも残念ながら今回こいつは即リリース対象。

퉁가리(トゥンガリ 和名コウライアカザ Liobagrus andersoni)
퉁가리(トゥンガリ 和名コウライアカザ Liobagrus andersoni)もとれる。でもこいつも即リリース対象。狭いところに入れておくと毒を出して他の魚に影響を与えるからな。
察する方もいらっしゃると思うが、採集場所は流れがある砂利底の上ににカボチャ大の石がごろごろしているようなところだ。

둑중개(ドゥクジュンゲェ 和名キビレカジカ 黄鰭鰍 Cottus koreanus)
そして来た!ここに来たら会える魚のひとつ、둑중개(ドゥクジュンゲェ 和名キビレカジカ 黄鰭鰍 Cottus koreanus)
。海に下らない渓流域のカジカだ。

둑중개(ドゥクジュンゲェ 和名キビレカジカ 黄鰭鰍 Cottus koreanus)
また網に入った。なんか以前来たときよりも둑중개が網に入る確率が高くなっているきがするぞ。

20120407233407.jpg
網に入る둑중개は大きさもまちまちで、小さいのも大きいのも入ってくる。
ちなみに隣に写っているドジョウは새코미꾸리(セコミックリ 和名ハナジロドジョウ Koreocobitis rotundicaudata)。

쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)
早くはないが瀬になっているところなので、쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)
もとれる。

참갈겨니(チャムカルギョニ 和名不明 カワムツの新種 チョウセンカワムツ? Zacco koreanus → Nipponocypris koreanus)
また、ある程度の深さがあり、水の流れの穏やかなところは참갈겨니(チャムカルギョニ 和名不明 カワムツの新種 チョウセンカワムツ? Zacco koreanus → Nipponocypris koreanus)の寝ぐらとなっている。堰の上の隅っことか、深いワンドとかがこれに該当するな。

20120408002014.jpg
こんな感じで、대륙종개が一番多く網に入り、その次に둑중개が多く網にかかる。

20120408004415.jpg
体の赤いカエルがいた。まぁアカガエルというくらいだから赤いのがいてもおかしくないのだろうけど、この辺でよく見るアカガエル属のカエルはだいたい黄褐色とか茶褐色。ふつうここまで赤くはないぞ、と思いシャッターを切った。

20120408015341.jpg
いやぁ둑중개がいっぱい。もちろん全部リリースだけどな。こいつらは和むわぁ。

둑중개(ドゥクジュンゲェ 和名キビレカジカ 黄鰭鰍 Cottus koreanus)
韓国語では「둑중개」という言葉は広義の「カジカ」を意味する言葉だ。だから韓国人にはあまり実感がないらしいのだが、この둑중개、和名を「キビレカジカ」という。で、どこが「キビレ」かというと、実はここ。腹びれがこんなに「黄色」いのだ。

둑중개(ドゥクジュンゲェ 和名キビレカジカ 黄鰭鰍 Cottus koreanus)
もうちょっと別な角度から。見事な黄色でしょ?しかも柄物。
これを知っている韓国の魚好きはこれを「黄色いネクタイ」と表現していた。1本ではなく左右に出ているが、あまり広がらないひれだし、まぁ良い表現だとは思う。


いやぁ、둑중개堪能した。何故今回この場所にこんなに둑중개がいたのかなと思ったら、咳の上流もうちょっと上がったところに重機が入り込んでいた。どうやら上流から逃げてきたらしい。そうかこいつら難民だったのか。可哀想な둑중개たち。

そんなわけで、本命の魚を忘れて둑중개たちと戯れてしまった。でも、結局本命の魚は1匹も網にかからなかったけどな。まぁいいや。
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コメント

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No title

こんばんは

キビレカジカの由来はそこだったんですね。
それにしても綺麗な黄色に水玉柄ですね~

食べたら美味しそう・・・。

Re: No title

アヤヨシ様
コメント有難うございます。

> キビレカジカの由来はそこだったんですね。
> それにしても綺麗な黄色に水玉柄ですね~

英名ですと「yellow fin sculpin」となるそうです。って和名そのままですね。
韓国のカジカ属はこの種のほかに、カンキョウカジカとヤマノカミがいます。


> 食べたら美味しそう・・・。

佃煮にしたらうまそうだなぁ、なんて思いが時々湧くのですよね……。

No title

すごく黄色いですね。これほど鮮やかとは思いませんでした。
この名前は納得です。

そういえば韓国ではヤマノカミはどういうところにいるんですか?
九州ではもともと筑後川のような大河川の中流域まで多数上って
きていたようですが、現在は堰などの影響でそういう個体は激減し、
堰などがない小河川や水路などでほそぼそと暮らしているような状況です。

Re: No title

おいかわ丸様
コメント有難うございます。

> すごく黄色いですね。これほど鮮やかとは思いませんでした。
> この名前は納得です。

そういえば日本のカジカってどうだったっけ?と、思わず図鑑や写真検索を試みてました。
そして、キビレカジカが間違いなく「黄鰭」であることを再確認した次第です。


> そういえば韓国ではヤマノカミはどういうところにいるんですか?
> 九州ではもともと筑後川のような大河川の中流域まで多数上って
> きていたようですが、現在は堰などの影響でそういう個体は激減し、
> 堰などがない小河川や水路などでほそぼそと暮らしているような状況です。

ヤマノカミは東シナ海に面する川の河口近くといいますか汽水域に割とよくいるようですが、堰のない川でも中流域まで上がってくる事はほとんどないようです。実際、韓国の魚好きに日本のヤマノカミが遡上するあたりの話をしますと、「信じられない」「それ別種なんじゃないの?」とか言われます。
自分にとっても、ヤマノカミは韓国にて出会ってみたい魚の一種ではありますが、漢江や臨津江の汽水域はがっちりと鉄条網が張り巡らされていて事実上立ち入りができませんので、汽水域に行くにはいろいろ難しい面があります。
話は変わりますが、ヤマノカミが生息する場所に、Repomucenus olidusという、カマツカ亜科ではありませんがこれまた底物好きをうならせる魚が住んでいまして……^^;;;

No title

コメントありがとうございます。
韓国のヤマノカミは汽水域にいるんですか。
実際のところ、日本のヤマノカミが中流域までどれほど
上っていたのかはよくわからず、ほとんどは下流域まで
しか上っていなかったかもしれません。
ただ既存の研究によれば、少なくとも汽水域でずっとすごす
ということはないようです。

Repomucenus olidusというのはネズッポの仲間ですね。
有明海でも種名は調べてませんが、ネズッポの仲間を採った
ことがあります。独特な形でかっこいいですが実際飼育は
可能なんでしょうか。
プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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