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蟾津江遠征ガサガサその1 群がる追っかけ編

夏休みが前倒しになった。
本来は、わしの夏休みは7月末を予定していた。ところが、わしの職場で急遽予定が入り、夏休みを7月初旬に取らざるを得なくなった。当然子ども達は夏休みの期間にあらず。最近専業主婦から脱して仕事をしている우리 집사람も休みにあらず。今回は休みをわし一人で過ごさねばならなくなった。
どうせ一人ですごさねばならないのだったら、ガサガサしに行かねばならんでしょう。どうせなら遠征をしよう。ではどこへ行くか?いろいろ思い悩んだ挙句、前日まで「南だったら섬진강(ソムジンガン 蟾津江)のダム湖の下流」と「東だったら태백(テベク 太白)周辺」のどちらにしようかで悩んでいた。
遠征の日程は2泊3日だったのだが、そのうち3日目が全国的に雨の予報が出ていて、3日目はもう帰ってくるだけの日程とせざるを得なかった。そして、東ルートを選ぶとしたら、日程的にも盛りだくさんでどう考えても2日目夜だけでなく3日目もガサガサせねばならない。それに今年は目標もあるしって事で、今回は南のほうに行く事にした。

というわけで、車を飛ばす事4時間。着いたところは全羅南道구례(クリェ 求礼)。ここの町は、田んぼや畑がすごくきっちり区画整理されていて、なんというか細かいところまでガミガミ指導する政治家が町を作り上げたって感じがする。でもって道は至るところに時速60キロ制限のオービスが。パトカーが速度違反車の取締りをやっていたり、警官がシートベルト着用の取締りをやっていたりして、韓国らしからぬ政治的圧力を感じたりもした。

だがその一方で、「眺めの良いところ ○Km先」なんて道路標識もあったりして、ここの政治家はこんな事にもまめなのかと、ちょっとニヤッとしてしまったりした。

20120710105000.jpg
ちなみに、その「眺めの良いところ」に行ってみたら、こんな展望台がつくられていた。

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「写真を撮るのに良い緑色名所」だそうだよ。

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こりゃぁ確かに眺めがいいねぇ!

20120709120010.jpg
というわけで着いたのがここ。蟾津江本流で早瀬があり、砂地もありそうなところということで、場所を選んでみた。

20120709152605.jpg
ここには、こんな急流の場所もある。いいねぇ、漢江・錦江水系だったらGobiobotiaとかいそうなところだけどね。でもここにはGobiobotiaはいないのだ。
代わりに何がいるかというと……この写真に写っている釣り人は、実は「友釣り」をしているのだ。「友釣り」と言えば、そう、とっても旨いアレがいるのだ。
ちなみに「友釣り」は韓国では「놀림낚시(ノルリムナックシ からかい釣り)」という。ここは友釣りで相当知られている場所で、日本でも紹介された事があるようだ。ちなみにこのときに行った場所も友釣りでよく知られた場所らしい。
 
 
まぁこちらは釣り竿じゃなくて網を持っているがな。
ではさっそくガサガサスタート。

밀어(ミルオ 和名不明 ヨシノボリの一種 Rhinogobius SP.)
最初にかかったのは밀어(ミルオ 和名不明 ヨシノボリの一種 Rhinogobius SP.)。うーむちょっとがっかりだがまぁ致し方ないところか。

쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)
쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)の稚魚が網に入る。今年生まれた個体たちだ。こいつらを見ると「夏だなぁ」って感じがする。

칼납자루(カルラプジャールー 和名コウライボテ Acheilognathus koreensis → Tanakia koreensis)
칼납자루(カルラプジャールー 和名コウライボテ Acheilognathus koreensis → Tanakia koreensis)の幼魚。これは去年生まれた個体。

꺽지(ッコクジ 和名コウライオヤニラミ コクチ Coreoperca herzi)
꺽지(ッコクジ 和名コウライオヤニラミ コクチ Coreoperca herzi)の幼魚。これは今年生まれた個体かもしれない。
小さい。とれるのがみんな小さいぞ。というか稚魚ばっかりだ。写真すら撮っていない피라미(ピラミ 和名オイカワ Zacco platypus)や돌고기(トルコギ 和名ムギツク Pungtungia herzi)をはじめとして、小さいのばかりだ。場所の選択を誤ったのかなぁという思いがだんだん湧いてくる。

동사리(ドンサリ 和名コウライドンコ Odontobutis platycephala)
동사리(ドンサリ 和名コウライドンコ Odontobutis platycephala)。なんかやっとまともな成魚がとれたと思ったらドンコかよ。

누치(ヌーチー 和名コウライニゴイ Hemibarbus labeo)
누치(ヌーチー 和名コウライニゴイ Hemibarbus labeo)の稚魚。これは今年生まれたものだな。

모래무지(モレムジ 和名カマツカ Pseudogobio esocinus)
모래무지(モレムジ 和名カマツカ Pseudogobio esocinus)の幼魚。
こいつがとれるようになったあたりで、ふと気がついた。わしの立ち位置から約1メートル川下に稚魚の群れができとる。でもって、そいつは明らかにわしを追っかけておる!
夏場にガサガサや釣りをしたことのある方は経験した事があるかと思うが、要するに原理はこうだ。わしが歩くと、川底のデトリタスが舞う。そしてこの稚魚たちは、その舞い上がったデトリタスを食べに来ているわけだ。では何故1メートルなのか。1メートル以内というのはわしの網がうなりをあげる範囲なので、この作業半径外に群れているわけである。しかしながら当然何匹かは誤ってわしの網の範囲内に入ってしまうわけで、わしが網をふるうたびごとに必ず稚魚が入ってくる状況となった。

참중고기(チャムジュンコギ 和名ミナミヒガイ Sarcocheilichthys variegatus wakiyae)
おほー참중고기(チャムジュンコギ 和名ミナミヒガイ Sarcocheilichthys variegatus wakiyae)じゃないか。小さいけどいい魚種だねぇ。この後、魚が集まるに良い場所では必ずこの참중고기がかかるようになった。

돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)
そしてようやくというか、今年の目標に属する魚種である돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)がとれた。体色が黒いのは、婚姻色の残っているオスであるせい。

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ボサを蹴ったらタナゴがわんさかとれた。すっかり体色が色あせていて同定が非常に難しい。

섬진강자가사리(ソムジンガンジャガサリ 和名なし ミナミアカザの亜種 Liobagrus mediadiposalis ssp.)
流れのあるところでアカザが網にかかった。このアカザ、섬진강자가사리(ソムジンガンジャガサリ 和名なし ミナミアカザの亜種 Liobagrus mediadiposalis ssp.)と呼ばれている。ひれの美しい蟾津江特産のジャガサリだ。実はこの種、韓国内での扱いが曖昧で、こちらに魚種としてリストに載せておくべきかどうか迷っているところなのだ。

참붕어(チャムブンオ 和名モツゴ Pseudorasbora parva)
早瀬をさかのぼると止水域があった。当然底は泥底。こんなところには참붕어(チャムブンオ 和名モツゴ Pseudorasbora parva)がいそうだなと思ったらやはりいた。

긴몰개(ギンモルゲェ 和名ホソモロコ Squalidus gracilis majimae)
そして、ここでもでてきた긴몰개(ギンモルゲェ 和名ホソモロコ Squalidus gracilis majimae)。こいつの生息範囲は本当に広いね。でもいないところにはいないよなぁ。

돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)
こんな止水域でも底が泥から砂に変わっているところでは、돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)がとれたりする。そのような場所では、모래무지や누치なんかも網にかかる。

민물검정망둑(ミンムルコムジョンマンドゥク 和名ヌマチチブ Tridentiger brevispinis Katsuyama)
この止水域には민물검정망둑(ミンムルコムジョンマンドゥク 和名ヌマチチブ Tridentiger brevispinis Katsuyama)もいた。「友釣り」をする魚がいる場所だけに、よく見ないと검정망둑(コムジョンマンドゥク 和名チチブ Tridentiger obscurus)である可能性もあるので、

민물검정망둑(ミンムルコムジョンマンドゥク 和名ヌマチチブ Tridentiger brevispinis Katsuyama)
そんなわけで背びれを確認。민물검정망둑で合っているようだ。

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止水域を抜けて、流水域にある石と石の間のわずかな砂地をガサガサしたら、재첩(ジェーチョプ シジミ)がこんなに。いやぁこの川は実に健康的だな。

동사리(ドンサリ 和名コウライドンコ Odontobutis platycephala)
日が暮れ始めたところでまたもや동사리。今回なんかサイズの大きい魚は동사리しかないよ。

참중고기(チャムジュンコギ 和名ミナミヒガイ Sarcocheilichthys variegatus wakiyae)
と思っていたら참중고기の成魚がキター!
成魚サイズの魚は日中は回遊していたり深いところに行っていたりして、採集が困難だったけど、夜が近づくにつれて成魚もかかるようになってきたということか。

쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)
쉬리(シュイリ 和名ヤガタムギツク シュリ Coreoleuciscus splendidus)も成魚サイズがとれはじめた。
ようし、幸先が良くなってきたぞ、というところで昼のガサガサはこれでおしまい。え~!? これからが本番じゃないの!? そう。これからが本番なので、飯食って寝るですよ。地形もわかったことだし、本番に向けて体力回復するですよ。



というわけで続かないわけがない。



おまけ。
20120709175214.jpg
キバのあるカワカゲロウの幼虫。おいかわ丸さんの解説を聞いたのが去年の今頃だったなぁと思い出してワンカット。

20120709192723.jpg
そしてこいつ。夜はこいつとの戦いだったよ。やれやれ。
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tag : 蟾津江

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アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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