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秋夕蟾津江支流夜ガサガサ

2ヶ月ぶりの更新になってしまったけど、とりあえず無事生きております。

さて今回は、先日(といっても、これも3週間も前の話)の秋夕のときにガサガサしたときの話。

秋夕といえば韓国では民族大移動。我が家も家内の実家に行くのが秋夕の恒例となっている。日本の実家に帰りたい思いもあるのだけれど、家族全員でとなると200万ウォン以上かかるから、よほどのことがない限り日本行きは難しい。

話を元に戻す。秋夕に家内の実家に行けば、やはり恒例となっているのが現地でのガサガサ。장모님(ジャンモニム 家内の母)からも「また抜け出して魚とりに行くんだろう?」と言われる始末。ええもちろん行くつもりですよ。
家内の実家は実は금강(クムガン 錦江)の水系、というか車に乗って数分で금강本流に行き当たるところにあるのだが、わしの足はどうもそっちのほうには向かない。車でちょっと飛ばして20分ほど行けば出会える섬진강(ソムジンガン 蟾津江)水系のほうにどうしても足が向いてしまう。どうしてかな。うーむやっぱり섬진강でしか出会えない魚たちがいるからではないかなぁ。

というわけで今回もまた蟾津江のほうへ行ってみた。ただ今回は蟾津江の本流ではない。あえて支流のほうを目指してみた。目標魚種は、ここで出てきた모래주사(モレジュサ 和名コブクロカマツカ Microphysogobio koreensis)以外の何者でもない。

まず最初行ったところ。衛星写真を見た限りではなかなか良さそうなところだったけど、現地に着いてみてがっかり。水が少なくて水深が20センチもないところばかり。おまけに河川工事が入っていてパワーショベルで溝がつくられている。

긴몰개(ギンモルゲェ 和名ホソモロコ Squalidus gracilis majimae)
긴몰개(ギンモルゲェ 和名ホソモロコ Squalidus gracilis majimae)。探せばいないけどどこにでもいるなぁこいつは。

20121001001823.jpg
基本的に、こんなZacco系の魚ばっかり。

20121001002008.jpg
돌고기(トルコギ 和名ムギツク Pungtungia herzi)とかな。これも本当にどこにでもいる魚。

밀어(ミルオ 和名不明 ヨシノボリの一種 Rhinogobius SP.)
밀어(ミルオ 和名不明 ヨシノボリの一種 Rhinogobius SP.)。これも川が音を立てて流れているところならだいたい見つかる魚。

버들치(ボドゥルチ 和名コウライタカハヤ Rhynchocypris oxycephalus)
ここは貧相な魚類相しかないなぁと思っていたところ、突然網にかかった버들치(ボドゥルチ 和名コウライタカハヤ Rhynchocypris oxycephalus)。まぁこの魚も川の上流に行けばいくらでもいる魚なのだけど、こんなところでもとれるというのは、もともとこの川のこの場所は버들치が住むくらいの上流の魚類相だったのだけど、工事によりどんどん魚類相が貧相になっていったのかなぁとも思った。

そうそうに引き上げて別な場所へ。

行こうとしていたところは川への侵入経路が見つからず、仕方なくしばらく川に沿って道を走っていたら、端の近くに堰のあるところに出くわした。見ると、川へ下りられる場所があり、しかも堰の上も下も川底は砂になっていた。上から眺めると、堰の下には참갈겨니(チャムカルギョニ 和名不明 カワムツの新種 チョウセンカワムツ? Zacco koreanus → Nipponocypris koreanus)のようなZacco系の魚のほか、모래무지(モレムジ 和名カマツカ Pseudogobio esocinus)や칼납자루(カルラプジャールー 和名コウライボテ Acheilognathus koreensis → Tanakia koreensis)と思われる魚がいるようだった。

20121001052649_sum.jpg
無理に撮影してみた。秋夕なので満月が出ていて、肉眼では景色がそこそこ見えるのだが、コンデジで4秒間露光してもちゃんと写らないね。

20121001014159.jpg
砂地をガサガサしてみたら、この通り。これはちょっとは期待できるかも。

참갈겨니(チャムカルギョニ 和名不明 カワムツの新種 チョウセンカワムツ? Zacco koreanus → Nipponocypris koreanus)
참갈겨니(チャムカルギョニ 和名不明 カワムツの新種 チョウセンカワムツ? Zacco koreanus → Nipponocypris koreanus)。そのうちのNSタイプといって、洛東江と蟾津江の水系にいるタイプだ。

붕어(ブンオ 鮒魚 和名フナ Carassius auratus)
칼납자루かと思った暗緑色の魚はみんな붕어(ブンオ 鮒魚 和名フナ Carassius auratus)だったよ。ちぇっ。

납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus → Tanakia lanceolata)
タナゴもいた!と思ったら、なんのことはない납자루(ナプジャールー 和名ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolatus → Tanakia lanceolata)だった。


줄종개(ジュルジョンゲェ 和名不明 Korean striped spine loach = コウライスジシマドジョウ? Cobitis tetralineata)
줄종개(ジュルジョンゲェ 和名不明 Korean striped spine loach = コウライスジシマドジョウ? Cobitis tetralineata)。学名の「tetralineata」がすべてを物語っている、多分シマドジョウの類の中でもっとも王道を行く魚……だと思う。蟾津江にしかいない魚種のひとつだ。こいつが砂地の中に隠れている。

모래무지(モレムジ 和名カマツカ Pseudogobio esocinus)
砂地の中に隠れている奴といえば、모래무지(モレムジ 和名カマツカ Pseudogobio esocinus)。

돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)
돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)は砂地にいるが隠れない。だが体色が保護色となっていて、ぱっと見ただけではそこにいるとは分からない場合が多い。

왕종개(ワンジョンゲェ 王條鰍 和名ナガシマドジョウ Iksookimia longicorpa)
蟾津江の水系には왕종개(ワンジョンゲェ 王條鰍 和名ナガシマドジョウ Iksookimia longicorpa)もいる。先ほどの줄종개は砂底や泥底にいるが、こちらは石や小石のあるところにいる場合が多い。

자라(ジャラ 和名ニホンスッポン Pelodiscus sinensis)
なーんと、자라(ジャラ 和名ニホンスッポン Pelodiscus sinensis)がとれちゃった。甲長7センチくらいだけどな。

긴몰개(ギンモルゲェ 和名ホソモロコ Squalidus gracilis majimae)
堰の上は돌마자とこいつ(긴몰개)の天国だった。참몰개(チャムモルゲェ 和名コウライモロコ Squalidus chankaensis tsuchigae)かなと思ったが、写真に撮って背びれから側線までのうろこの数を数えてみると、うろこは3.5枚だから긴몰개だ。

돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)
小型カマツカ亜科の魚をこれだけとってみたけど、見てみたら結局これ全部돌마자だった。1匹くらい모래주사がいないかなぁと思ったんだけどなぁ。

以下、同定をする際に撮った写真。

돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)
目と口の間が長いと感じる個体をピックアップしてみて、裏返して口元を見てみる。

돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)
下唇のすぐ下にハート型の皮質突起があるのだけど、これが真ん中から割れて左右に分かれている。

돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)
돌마자(トルマジャ 和名ムナイタカマツカ Microphysogobio yaluensis)
この個体も、ハート型の皮質突起が真ん中から割れて左右に分かれている。
蟾津江で採集できるMicrophysogobioで、これが分かれていなければ모래주사なんだけどなぁ。
ここで出てきた모래주사(モレジュサ 和名コブクロカマツカ Microphysogobio koreensis)のときに、傷のない元気な모래주사に出会いたいと願った事は、残念ながら今回もかなわなかった……。
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tag : 蟾津江

コメント

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No title

復活お待ちしておりました!今回もシマドジョウ+カマツカ亜科に眼福です。
基本設計が同じで微妙に違うというのがイイですね。
そしてやはり生きた個体の画像は素敵です。

Re: No title

おいかわ丸様
コメント有難うございます。

> 復活お待ちしておりました!今回もシマドジョウ+カマツカ亜科に眼福です。

音沙汰がなくて申し訳ございませんでした。
今回はネタ切れというよりむしろブログ作成のためのまとまった時間がとれなかったことが原因でした。
……いや、これも怠慢ですね。「書くぞ!」と決意すればまとまった時間をつくることができたはず。

> 基本設計が同じで微妙に違うというのがイイですね。
> そしてやはり生きた個体の画像は素敵です。

生物達に関する研究を「職」にされた方からこのような言葉をいただくと、深みが違いますね。
当方アマチュアではありますが更に精進していきたいと思います。

No title

はじめまして
いつも楽しくブログを読ませて頂いております。
いいですねー
韓国ガサガサ!
興味が増すばかりです
いつか絶対ガサガサ遠征したいと思ってます(´ ` )
まずパスポート作らないと…笑

Re: No title

VIT様
はじめまして。コメント有難うございます。

> 韓国ガサガサ!
> 興味が増すばかりです
> いつか絶対ガサガサ遠征したいと思ってます(´ ` )
> まずパスポート作らないと…笑

日本と韓国は近い国ですので、同種の魚もいれば、似たような魚、日本にはまったくいない魚がおります。
お越しの際はぜひお声をおかけください。^^
プロフィール

アキミツ

Author:アキミツ
97年から韓国に住んでいます。妻は韓国人、子供たちは二重国籍です。
韓国の田舎で野良仕事からサーバー管理まで仕事をしつつ、ときどき川に行ってはガサガサして魚をとってます。

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